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学校の英語の授業で習った「部分否定」や「全部否定」という言葉。
「both と either の否定文はどっちがどっちだっけ?」と、頭がこんがらがった経験はありませんか?
TOEICのパート5(短文穴埋め問題)や実際のビジネスメールでこれらを読み間違えると、「両方とも〜というわけではない(片方はそう)」と「どちらも〜ない(ゼロ)」を、真逆の意味で解釈してしまったりして、とても危険です。
この記事では、そんなややこしい文法用語を一切使わず、ストンと落ちるイメージで、both と either の否定文を完全攻略します。
もう、模試や実務で迷うことはなくなりますよ。
- both と either の否定文の意味
- neither の意味と使い方
- both の意味と使い方
- either の意味と使い方
- ビジネス・日常の使用例
- TOEICで狙われやすいポイント
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
both と either の否定文の意味
【3秒で分かる】both / either 否定文
- not both…:「両方とも〜というわけではない」 片方はそう
- not either…:「どちらも〜ない」 どっちもゼロ = neither
both は「2つで1セット」の塊を否定するため、「塊のすべてがそうではない」=「片方はそう」という意味になります。
一方、either は「それぞれ」を否定するため、「どっちもダメ」=「ゼロ」の意味です。

both の否定文:「片方だけ」
not both のコアイメージ 「2つともが NG なわけじゃない = どちらか片方だけ」
both は「両方まとめて」
not が付くと「両方まとめては成立しない」
「片方はOK」かもしれない
- We can’t both be leaders in the same project.
(同じプロジェクトで2人ともがリーダーになることはできない) - Not both of the twins enjoy playing the piano.
(双子の2人がどちらもピアノを楽しむわけではない) - You shouldn’t call both answers correct; not both are valid.
(両方の答えを正しいとすべきではない。両方が正しいわけではない) - Not both of us can attend the meeting tomorrow.
(私たち2人ともが明日の会議に出席できるわけではない) - Not both of the proposals were accepted by the committee.
(2つの提案が両方とも採用されたわけではない)
either の否定文:「どっちもゼロ」
not either のコアイメージ 「2つともそれぞれ NG = 全滅」
either は「それぞれどちらか」または「それぞれどちらも」。否定語が付くと「どちらも~でない」。副詞の場合、文末にも来ます。
- Personally, I don’t like either jacket.
(個人的にはどちらのジャケットも好きではない) - I don’t want either of my parents to know I’ve lost my job.
(仕事を失ったことを両親に知られたくない) - There were two witnesses but I wouldn’t trust either of them.
(目撃者は二人いたが、どちらも信用できない) - Pete can't go and I can't either.
(ピートは行けないし、私も行けない) - It was a really nice hotel, and it wasn’t very expensive either.
(本当に素敵なホテルで、料金もそれほど高くなかった)
neither の意味と使い方
not either も neither も、意味としては「どちらも~ない」。両方とも、基本的に単数扱いです。
- neither (A nor B):
- 「(AとBの)どちらも~ない」
- I neither praise nor criticize him.
(彼を賞賛も批判もしない) - They produced two reports, neither of which contained any useful suggestions.
(彼らはレポートを2つ作成したが、どちらにも役立つ提案は含まれていなかった) - "Which do you like?" "Neither. I think they're both ugly"
(「「どちらが好き?」「どちらも好きではない。どちらも醜いと思う」) - Neither Brian nor his wife mentioned anything about moving house.
(ブライアンも彼の妻も引っ越しについて何も言及しなかった) - We have neither the time nor the resources to address the problem.
(問題に対処するための時間も資金もない)
not either と neither の違い


not either / neither の比較表
| 単数 or 複数 | 位置 | 特徴 | |
|---|---|---|---|
| not either | 原則単数扱い | 主語にならない・副詞なら文末 | not 付きの否定文 |
| neither | 原則単数扱い | 文末に置かない | not は不要・よりフォーマル |
not either は主語にならない

either は、否定文では主語にできません。主語にして「どちらも~でない」と言いたい時は、代わりに neither を用います。
- Neither candidate was selected for the job.
(どちらの候補者もその仕事に選ばれなかった) - Either candidate wasn't selected for the job.
- Neither of my parents speaks a foreign language.
(両親はどちらも外国語を話さない) - Either of my parents doesn't speak a foreign language.
注意点:以下のような文では、either は文頭にあるものの、not は主語ではなく、文全体にかかっています。そのため、either でOKです。
- Either he could not come or he did not want to.
(彼は来られなかったか、来たくなかったかのどちらかだ)
either は、否定文の時は主語としては使えない。代わりに neither を使う
not~either A or B / neither A nor B の違い
「not~either A or B」も「neither A nor B」も、どちらもOK。
日常会話では、not~either A or B のほうが一般的で、neither~nor… は、演説などの少し改まった場面で好まれます。
- I don’t like either red or blue jackets.
(赤いジャケットも青いジャケットも好きではない) - Neither red nor blue jackets appeal to me.
(赤いジャケットも青いジャケットも好きではない) - I like neither red nor blue jackets.
(赤いジャケットも青いジャケットも好きではない)
- I didn’t visit either Paris or London last year.
(去年パリにもロンドンにも行かなかった) - Neither Paris nor London was on my travel list last year.
(去年パリにもロンドンにも旅行しなかった) - I visited neither Paris nor London last year.
(去年パリにもロンドンにも行かなかった)
同意する時の返答
相手の否定文に対して「私もそうです」と答える場合、3つのパターンがあります。
「私もそうです」 の3つの言い方
| 語順 | ニュアンス | |
|---|---|---|
| Neither do I. / Neither am I. | Neither + 助動詞 + 主語 | フォーマル・標準的 |
| I don't either. | 主語 + 助動詞 + not either | 標準的・日常会話 |
| Me neither. | me + neither | 最も口語的・カジュアル |
not either の例文
- A:"I haven’t ever tasted caviar." B:"I haven’t either."
(A「キャビアを食べたことがないんだ」 B「私もないよ」) - A:"I didn’t see Lesley at the concert." B:"I didn’t either."
(A「コンサートでレスリーを見なかった」 B「私も見なかったよ」) - A:"I can’t smell anything." B:"I can’t either."
(A「何も匂いがしない」 B「私もだよ)
neither の例文
neither だと、倒置(助動詞 主語)が起こるのが最大の特徴。
- A:"I haven’t ever tasted caviar." B:"Neither have I."
(A「キャビアを食べたことがないんだ」 B「私もないよ」) - A:"I didn’t see Lesley at the concert." B:"Neither did I."
(A「コンサートでレスリーを見なかった」 B「私も見なかったよ」) - A:"I can’t smell anything." B:"Me neither."
(A「何も匂いがしない」 B「私もだよ」)
both の意味と使い方
both は「両方とも」です。常に「2つセット」で、複数扱い。片方だけでは成り立たないのが both。
「both 複数名詞」も「both of 複数名詞(または代名詞)」も、どちらでも使えます。名詞に the, these、または所有格(my, your)などが付いても構いません。
- both:
- 「どちらも」
- Both women were French.
(どちらの女性もフランス人だった) - Both the women were French.
(どちらの女性もフランス人だった) - Both of the women were French.
(どちらの女性もフランス人だった)
both A and B の使い方
both A and B は「AとBの両方とも」。AやBは、名詞だけでなく、形容詞・動詞などでもOK。TOEICでもよく出題されます。
- both A and B:
- 「AとBのどちらも」
- She can both speak and write Japanese.
(彼女は日本語を話すことも書くこともできる) - Both he and his wife enjoy tennis.
(彼と彼の妻はどちらもテニスを楽しむ) - Both his mother and his father will be there.
(彼の両親も同席する予定だ) - For this job you will need a good knowledge of both Italian and Spanish.
(この仕事にはイタリア語とスペイン語の両方の十分な知識が必要だ) - She felt both nervous and excited about the performance.
(彼女はその公演に緊張と興奮の両方を感じていた)
both の位置はどこ?
both は、文頭・文中の他、文末にも来ます。
- 基本的な位置ルール(文中の場合)
- be動詞の後、または最初の助動詞の後
- 一般動詞の前
- "Do you prefer coffee or tea?" "I like both."
(「コーヒーと紅茶、どちらが好き?」「どっちも好き」) - I liked them both.
(どちらも好きだ) - We were both tired.
(2人とも疲れていた) - They have both gone to the beach.
(彼らは2人ともビーチに行った) - They both wanted to sell the house.
(彼らは2人ともその家を売りたがっていた)
either の意味と使い方
either は、2つを別々に見ています。すなわち「2つのうち、どちらか片方」、あるいは「2つのうち、どちらもそれぞれ」。そのため、原則単数扱いです。
「either 単数の可算名詞」、または「either of 複数名詞(または代名詞)」。
こちらも、名詞に the、these、those、または所有格(my、your など)が付いてもOK。
- either:
- 「どちらか片方」
- 「どちらもそれぞれ」
「どちらか片方」 の意味

「どちらでもいい片方」なので、日本語では「どちらも」としたほうが自然です。片方ずつに焦点を当てていて、each(それぞれの)と同じニュアンス。
- You can park on either side of the street.
(道のどちらの側にも車を停められる) - There’s tea or coffee ― you can have either.
(紅茶かコーヒーがあります。どちらでもお飲みいただけます) - Could either of you lend me five pounds?
(どちらか5ポンド貸してくれない?) - Do you have insurance on either one of these cars?
(これらの車のどちらかで保険は入ってる?) - Which movie do you want to see? Either will be fine.
(どちらの映画を観たい? どちらでもいいよ)
「どちらもそれぞれ」 の意味
- The offices on either side were empty.
(両側のオフィスは空っぽだった) - There's a door at either end of the corridor.
(廊下の両端にドアがある) - We can offer a comfortable home to a young person of either sex.
(男女どちらも若者に快適な住まいを提供できる) - Either of these approaches will help you reduce costs.
(どちらのアプローチもコストの削減に役立つ) - Either explanation is possible.
(どちらの説明も可能だ)



複数扱いもある?
原則は単数扱いでも、カジュアルな日常表現では「either of + 複数名詞」はしばしば複数扱いされます。
- Has either of them called yet?
(どちらかもう電話した?) - Have either of them called yet?
(どちらかもう電話してきた?)
- I'm surprised either of you is here.
(あなた方のどちらもここにいることに驚いた) - I'm surprised either of you are here.
(あなた方のどちらもここにいることに驚いた)

「片方」 か 「両方」 か
「片方だけ」 を強調
「片方のみ」を強調したい時は、たとえば one side(片側)のようにします。
- You can park on either side of the street.
(道のどちら側に車を停めてもよい) - You can park on one side of the street.
(道のどちらか片側に車を停めてもよい)
「両方」 を強調
反対に、「両方」を強調したければ、either より both のほうが適切です。
- There are trees on either side of the road.
(道のどちら側にも木がある) - There are trees on both sides of the road.
(道の両側に木がある)
either A or B の使い方
この形も超頻出ですね。
- either A or B:
- 「AかBのどちらか」
- I'm going to buy either the blue one or the red one ― I can't decide.
(青いのと赤いの、どちらかを買うつもりだが、決められない) - We can either eat now or after the show ― it's up to you.
(今食べるかショーの後に食べるかはあなた次第だ) - Either you leave now or I call the police!
(今すぐ出て行くか、私が警察を呼ぶかだ!) - She either loves you or hates you ― it's all or nothing with her.
(彼女はあなたを愛するか、憎むかのどちらかだ。彼女にとっては全か無かだ) - He's either a hero or a villain, depending on your point of view.
(視点によって彼は英雄か悪役のどちらかになる)
either と any の違い
either は「2つのうちのどちらか」、any は「不特定多数のうちのどれか」です。
| 基本の意味 | 品詞 | |
|---|---|---|
| either | 2つのうちの「どちらか一方/どちらもそれぞれ」 | 形容詞・代名詞・副詞・接続詞 |
| any | 3つ以上のうちの「どれでもそれぞれ」 | 形容詞・代名詞・副詞 |
any の例文
- You can choose any of the books on the list.
(リストにある本はどれでも選べる) - Any of you should be able to answer this question.
(あなた方の誰でもこの質問に答えられるはずだ)
any については、以下で詳しく取り上げています。
ビジネス・日常の使用例
ビジネスシーンの例文
- Either option works for me.
(どちらの選択肢でも構いません) - I’m flexible — either is fine.
(柔軟に対応できます。どちらでも構いません) - You can either join the workshop in person or attend online.
(ワークショップには対面かオンラインのどちらかで参加できる) - Both reports need to be submitted by Friday.
(両方の報告書を金曜までに提出する必要がある) - Neither proposal was approved by the board.
(どちらの提案も取締役会には承認されなかった)
混乱しやすい例
- I don’t like both options.
(両方の選択肢が好きなわけではない) - I don’t like either option.
(どちらの選択肢も好きではない)
- both を使うと「どちらか片方はOK」と受け取られます。「両方とも好きではない」なら、not either。
- Either manager agreed.
(どちらのマネージャーも同意した) - Both managers agreed.
(両方のマネージャーが同意した)
- either は「どちらでもそれぞれ」で原則単数扱い、both は「両方とも」で複数扱い。
「どちらでもいい」 の表現
汎用性があるので、このまま覚えて使えます。
英語の "either is fine" は「どちらを選んでも問題ありません」の意味。相手に選択権を丁寧に渡す、ポジティブで礼儀正しい表現です。
- Either is fine.
(どっちでもいいよ) - I don’t mind either way.
(どっちでも構わない) - You can choose either option.
(どっちを選んでもいい) - I’m okay with both.
(両方とも大丈夫)
「どちらもいらない」 の表現
失礼にならずに「どちらもいらない」ことを伝えます。
「必要ない」 のバリエーション
| 意味 | ニュアンス | |
|---|---|---|
| Neither is necessary. | 「どちらも必要ありません」 | 中立・丁寧。ビジネスメールもOK |
| Neither works for me. | 「どちらも都合が合いません」 | 柔らかい拒否 |
| I don’t need either of them. | 「どちらも必要ありません」 | 直接的だが失礼ではない |
| I’ll pass on both. | 「どちらも遠慮しておきます」 | both を使った控えめな表現 |
TOEICで狙われやすいポイント
TOEICのPart 5、Part 6で、either / neither / both のひっかけ問題が多いです。
セットになる接続詞
空所が A の前にある場合、後ろに and / or / nor のどれがあるかを確認します。逆に、either が文頭にあって、空所が or の部分になっているパターンもあり。
both A and B(AもBも両方)
both A and B:常に複数扱い
- Both the manager and the staff members will attend.
(マネージャーもスタッフたちも出席する)
either A or B(AかBのどちらか)
動詞は B(直前の語)に一致させるのがポイント。
「近接の一致」:
"either A or B" が主語になる場合、動詞は「動詞に近い方の主語(B)」に合わせるというルール
- Either the CEO or the directors are attending.
(CEOか取締役のどちらかが出席する)
neither A nor B(AもBも~ない)
neither A nor B:動詞は B に一致させる
- Neither the report nor the presentation was completed.
(報告書もプレゼンテーションも完成しなかった)
単数扱い or 複数扱い
「~of the 複数名詞」 の形
代名詞として使われ、後ろに of が続くパターンです。
- both of the 複数名詞:複数扱い
- either of the 複数名詞:単数扱い
- neither of the 複数名詞:単数扱い
- Both of the machines are operating.
(両方の機械が稼働している) - Either of the dates is fine for the meeting.
(会議はどちらの日程でも構いません) - Neither of the proposals was accepted.
(どちらの提案も受け入れられなかった)
よくある質問(FAQ)
- Q1:「I don't like both.」と言った場合、相手にはどう伝わる?
「両方とも好きというわけではない(= 片方は好きだが、もう片方はそうでもない)」という意味で伝わります。「どちらも嫌い(ゼロ)」と伝えたい場合は、「I don't like either.」、または「I like neither.」と言う必要があります。- Q2:not either と neither の違いは何? 使い分けは必要?
意味は2つとも「どちらも〜ない」でまったく同じです。違いは品詞の構成です。not either は否定語 not と either を組み合わせた形で、動詞と一緒に使います(例: I don't know either.)。
一方、neither はそれ自体が強い否定の意味を持つ単語(not + either が合体したもの)なので、文の中に not を入れずに単独で否定文を作ります(例: Neither is correct.)。- Q3:TOEICのPart 5で both と either の否定文を見分けるコツはある?
空欄の後ろに続く名詞が「単数形」か「複数形」かを確認するのが、最も早い見分け方です。原則として、both の後ろは必ず複数名詞が来ます。
対して、either の後ろには単数名詞が来ます(either of~の形を除く)。また、文脈が「片方だけOK」なら both、「どちらもNG」なら either / neither になります。- Q4:「Either is fine.」と「Both are fine.」の違いは何?
どちらも日本語では「どちらでもいいよ」と訳されがちですが、ニュアンスが異なります。Either is fine. は「(AかBのどちらか片方であれば)どちらを選んでもいいよ(= 選択肢は1つ)」という意味です。Both are fine. は「AとBの両方ともいい(= 2つともOK)」の意味になります。- Q5: any の否定(not any)と either の否定(not either)の違いは何?
対象となる「選択肢の数」が違います。not eitherは「2つのうち、どちらも〜ない」という場合に使い、not any(または none)は「3つ以上の不特定多数のうち、どれも〜ない」という場合に使います。
英語力を「知識」から「使える武器」に
文法のルールを頭で理解することはとても大切です。
けれど、瞬時に口から出せるようにするには、「実際に使って、体で覚えるアウトプットの練習」が絶対に欠かせません。
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まとめ
最後にもう一度、今回の最重要ポイントをおさらいしておきましょう。
| 表現 | 意味 | 実際の状態 |
|---|---|---|
| not both~ | 両方とも〜なわけではない | 片方はそう! |
| not either~ | どちらの片方も〜ない | どっちもゼロ! |
「部分否定」「全部否定」という難しい言葉を使わなくても、「塊(both)」か「それぞれ(either)」かというイメージさえつかめば、もう迷うことはありません。
少しでも理解の助けになれたら幸いです。お読みいただき、ありがとうございました。
(引用・参照元: Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, LDOCE)