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「would you?」 「could you?」 の本質的な違い could は要注意

would you? は使えても could you? は使えない

 

would you…? と聞かれたら

ノーマルのソウ
would you と could you はどちらも「丁寧な依頼」というのが大前提
ノーマルのエイ
で、どっちがより丁寧なの?
目閉じのソウ
不明。結論は出ない
怒りのエイ
……なにそれ

would you~? や could you~? は、「~してくれませんか?」と丁寧に依頼する際に使われますね。

would you~? のほうがフォーマルな表現です。そのため、 could you~? より丁寧とされたりします。が、could you のほうが丁寧という意見もあったり。

どちらが丁寧かについては、意見が分かれるところです。

please を付けることで、どちらもさらに丁寧な言い回しになるので、丁寧さに関してはそれほど気にする必要はないでしょう。

ちなみに、昔、Touch and Go の Would you…? という曲が流行りました。歌というより、ダンスミュージック?

ジャンルはよく分からないけど、普通の歌詞はなく、初めと合間に少し台詞が入った曲です。台詞は4回ほど入り、毎回ほぼ同じことを言ってます。

女性が戸惑いながら、"Would you go to bed with me?"(私と一緒にベッドに行ってくれませんか?)と尋ねるシチュエーション。

 

 

返事としては、以下のパターンで応用できます。

 

  •  応じる場合 
    • Yes.「はい」
    • Of course.「もちろん」
    • Certainly.「もちろん」
    • I'd be happy to.「喜んで」
    • I'd be glad to.「喜んで」etc.
  •  断る場合 
    • I'm sorry, but I can't.「申し訳ないけれど、できません」
    • I'd like to, but I can't.「そうしたいけれど、できません」etc.

 

would you と could you

どちらも丁寧な表現ではありますが、違いはあるのでしょうか? 丁寧さの度合いについては結論が出ないので、別の点から見てみます。

基本的に、「would you?」は「何かをしてくれるか」と相手の意向を尋ねる時に使い、「could you?」は「何かをできるか」と相手の能力を尋ねるのに使われます。

 

would you の用法

「相手があなたのために何かをしてくれるかどうか」を尋ねる時は、would you~?「相手にそれをする能力がある」と分かっている場合の丁寧な頼み方です。

たとえ、相手に「それをする力がある」としても、実際「それをしてくれる意思があるかどうか」は分かりません。そんな時は、would you~? と聞くとよいですね。

また何かを頼むというより、「~をしませんか?」のような提案やオファーの場合もあります。

 

  • would you~?:
    1. 「~してくれますか」
      それをする意思があるか尋ねる
    2. 「~しませんか」
      何かを提案したり申し出る

 

「~してくれますか」

  • Would you open the door?
    (ドアを開けてくれませんか?)
  • Would you mind leaving us alone for a few minutes?
    (数分間私たちを放っておいてくれませんか?)

 

「~しませんか」

  • Would you have dinner with me on Friday?
    (金曜日に一緒に夕食を食べませんか?)
  • Would you like a sandwich?
    (サンドイッチはいかがですか?)

 

could you の用法

怒りのエイ
だいたい「できるかどうか」聞くって、失礼じゃない?
横目のソウ
端的にそう聞くわけじゃない。あくまでニュアンス

could you~? は、「相手はそれをする能力があるかどうか」を尋ねます。頼み事をする前に、相手にそれをする力があるかどうか、確認をとる言い方。

何かを頼みたくても、相手にそのスキルがなければ、どうにもなりません。仮に相手が「手伝ってやろう」という気持ちを示してくれても、無意味に終わってしまいます。

相手の意向を聞く前に、まず「できるかどうか」を知る必要があるでしょう。

たとえば、誰かに道を尋ねるような場合、もしその人が土地に不慣れだとしたら教えることはできないので、could you~? を使うほうがよいです。

厳密には、could you~? は「相手の能力」を尋ねる表現です。「相手の意向」を尋ねるわけではありません。

「できる」と答えても、それを「する」とは言ってない、と反論されればそこまでだけど、そんなふうに難癖をつける人はそうそういないんじゃないかと…。

また、could で聞かれたからといって、「その能力があるかどうか疑われた!」と怒る人もいないと思います。could で全然大丈夫でしょう。

 

  • could you~?:
    1. 「~してくれますか」
      それをできるかどうか尋ねる

 

  • Could you babysit for us on Friday?
    (金曜日にベビーシッターをしてもらえますか?)
  • Could you drop off the kids on your way to work?
    (仕事に行く途中で子供たちを降ろしてもらえますか?)
  • Could you have her call me back when she gets home, please?
    (彼女が家に帰ったら私に電話を折り返してもらえますか?)
  • Could you lend me £5?
    (5ポンド貸してもらえませんか?)

 

would と could の使い分け

would you~?could you~? は、尋ねる側がどこに重点を置いているかで異なります。「してくれるかどうか」なら would、「できるかどうか」なら could

使い分けは微妙で、どちらを使っても間違いではありません。両者言い換え可能なことがしばしばです。

ただ、would you~? は、裁判所などフォーマルな場でよく使われるようです。一般的に could you~? は、カジュアルな日常会話で使用される傾向があります。

 

would you は押しつけがましい?

would you~? のほうは、押しつけがましく、しつこい感じがするとも言われます。

どこかへ行こうとしている時、支度が遅い相手にイライラして、"Would you please hurry up!"(急いでもらえませんか?)と告げるなど。

丁寧でフォーマルなゆえに、皮肉っぽい印象を与えるのかも。please があるのがまた辛辣さを引き立ててます。

もっとも、could you~? も同様に、怒ったり強い要求をするニュアンスで使われることがあるため、必ずしもどちらがどうとは言えません。

はっきりしているのは、丁寧に人に頼みごとをする時、日常的には would you~? より could you~? を使うほうが多いということです。

would youとcould you

 

could you が不適切な場合

困りのエイ
とりあえず、いつも could のほうを使ってればいい?
目閉じのソウ
それだとまた問題がある

could you は日常会話に向いてます。といって、いつでも could you を使えばOK…とならないのが、ちょっと厄介。

よく例として挙げられるのは、プロポーズの言葉 "Would you marry me?"(結婚してくれませんか?)ですね。普通は、"Could you marry me?" とは言いません。

尋ねる側としては、結婚の意思があるかどうか知りたいわけで、結婚できるかどうか聞きたいわけじゃないからです。

もっとも、お互い想い合っていても、何かの掟や障害があって結婚が難しいような状況なら、could you~? でもよいでしょう。

そういった特殊事情がなければ、通常は would you~? です。

最初の動画の "Would you go to bed with me?" という台詞も、意向を尋ねてるので、could you~? でなく would you~? になってますね。

仮に could を使えば、相手の気持ちをすっ飛ばして「可能かどうか」を問う感じになります。

 

まとめ

would you と could you の違いについては、既に多くのところで解説され尽くしているので今更感があるのですが、あちこち参考にさせていただき、まとめてみました。

 

洋画を観ながら英語

映画『チャーリーとチョコレート工場』はご覧になりましたか?

ウィリー・ウォンカのチョコレート工場には不思議がいっぱい。ちょっと怖い気もするけれど、行ってみたい。そんなふうに思わせてくれます。

映画とは異なる部分もありますが、原作のロアルド・ダールさんの児童書は、ブラックユーモアが特徴的で、読みやすいです。

Charlie and the Chocolate Factory

Charlie and the Chocolate Factory

  • 作者: Roald Dahl
  • Puffin Books

少しでも理解の助けになれたら幸いです。お読みいただき、ありがとうございました。

(引用・参照元: Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, LDOCE, Grammarhow, Engoo)