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「したい気分」の英語
「~したい」は want to不定詞 などでいいと思うけれど、「~したい気分」とは?
「気分」は、「ある状況によってもたらされる気持ち」のこと。ある程度の期間継続しますが、want ほど強い「感情」ではありません。
そんなふわっとした気持ちを表したい時、よく使うのは in the mood for と feel like でしょう。
in a mood の用法
mood は「気分」や「雰囲気」といった意味で、通常数えられる名詞のため、a が付いたり複数の -s が付いたりします。
ただ、mood に a が付く時と the が付く時があります。実は、これ、わりと重要なポイントです。a が付くか the が付くかで、全体の意味が微妙に違ってきます。
in a mood は「どんな気分であるか」という状態です。
in a mood だけで、「不機嫌な状態にある」ことを示します。怒りやイライラなど、もろもろのネガティブな気分の時。
また in a good mood(機嫌がよい)や in a bad mood(機嫌が悪い)のように、mood の前に形容詞が付いて、どんな気分かを表したりもします。
「in a mood+for (動)名詞」や「in a mood+to不定詞」の形の場合は、「それをするような気分だ」。
- in a mood:
- 「機嫌が悪い」
- 形容詞が付いて、どんな気分か表す
- 「~のような気分だ」 for+(動)名詞 や to不定詞 が続いて
形容詞が付く場合
- Don't talk to Miranda today ― she's in a terrible mood!
(今日はミランダに話しかけないで。彼女は最悪な気分なんだ!) - He’s been in a mood all day.
(彼は一日中機嫌が悪かった) - She was in a bullish mood about the future of the company.
(彼女は会社の将来について強気な気分だった) - The drink had put him in an amiable mood.
(その飲み物で彼は和やかな気分になった)
for+(動)名詞 や to不定詞 が続く場合
- The voters seem to be in a mood for change.
(有権者は変化を望んでいるように見える) - I'm kind of in a mood to go on a hike today.
(今日はハイキングの気分だ)
in one of one's moods
例外的に、mood に -s が付く場合があります。in one of one's moods は「機嫌が悪い」というイディオムです。
直訳すれば「いくつかの気分のうちのひとつ」なので、in a mood と同じと言えば同じなのかも…?
- in one of one's moods:
- 「機嫌が悪い」
- Don’t talk to her. She’s in one of her moods.
(彼女に話しかけないで。彼女は機嫌が悪い) - Tim's in one of his moods so I'm keeping out of his way.
(ティムは機嫌が悪いので、私は彼の邪魔をしないようにしている) - She was not in the best of moods.
(彼女は機嫌があまりよくなかった)
in no mood for
「in no mood for (動)名詞」や「in no mood to不定詞」は「~の気分ではない」。たいてい不機嫌な状態を表します。
- in no mood:
- 「~の気分ではない」 for+(動)名詞 や to不定詞 が続いて
- George was in no mood to be sociable.
(ジョージは社交的になる気分ではなかった) - He was in no mood for being polite to visitors.
(彼は訪問者に対して礼儀正しく接する気分ではなかった) - I tried to make him laugh, but he was in no mood for jokes.
(彼を笑わせようとしたが、彼は冗談を言う気分ではなかった)
in a mood と in the mood
一方、in the mood は「~したい気分だ」「~する気になっている」と、何らかの欲求や意向を示します。
たいてい「in the mood for~」のように前置詞の for が続き、for の後には名詞や動名詞が来ます。「in the mood+to不定詞」でもOK。
ここで、「あれ?」と思われるでしょう。というのも、in a mood でも同じように「~のような気分」を示しました。
似ているものの、ニュアンスはわりと違います。in a mood は「何かに向いている気分」、in the mood は「漠然と何かをしたい気分」。
in the mood のほうが、「したい」という気持ちが若干強いです。
否定文は、no でなく、not を使います。
- in the mood:
- 「~したい気分だ」 for+(動)名詞 や to不定詞 が続いて
- I'm not really in the mood for shopping.
(あまり買い物をする気分じゃない) - I'm really in the mood for ice cream today.
(今日は本当にアイスクリームが食べたい気分だ) - I don’t want to talk about it now. I’m not in the mood.
(今はそれについて話したくない。その気分じゃない) - He seemed to be in the mood to fight.
(彼は戦う気分のようだった)
feel like の用法
feel は「感じる」。feel の後には形容詞が来たり名詞が来たり文節が来たり、いろいろな使われ方をします。「~したい気分」と言いたい時は、feel like でも構いません。
ただ、feel like というフレーズは、意味が2通りです。「~のような気がする」と「~したい気分だ」。
- feel like:
- 「~のように感じる」
- 「~したい気分だ」
「~のように感じる」
この意味では、主語は「人」でも「物事」でも使えます。「物事」が感じるってどういうこと? と思われるかもですが、詳しくは後ほど。
主語が「人」の場合
まずは、主語が「人」の場合。like の後に名詞が続く時は、「自分を~のように感じる」または「自分を~にいるように感じる」。
- 「人」feel like:
- 「人が自分を~のように感じる」
- I felt like a complete idiot.
(私は完全な馬鹿のように感じた) - They felt like outsiders.
(彼らは部外者のように感じた) - I’ve been feeling like hell all week.
(今週ずっと地獄のように感じた)
主語が「物事」の場合
「物事」が主語になると、「(物事が)~のように感じられる」です。「誰が」については言及されていないものの、そのように感じるのは「人」ですね。
他に、しばしば「(物事が)~のような手触りだ」の意味でも使われます。
- 「物事」feel like:
- 「物事が~のように感じられる」
- 「物事が~のような手触りだ」
- The place still feels like a small fishing village.
(その場所は今でも小さな漁村のような気がする) - This feels like some one else's drama.
(これは他人のドラマのように感じる) - The six months that she was away felt like an eternity to me.
(彼女が離れていた6か月間は私にとって永遠のように感じられた) - This wallet feels like leather.
(この財布は革のような手触りだ)
feel like+名詞節 は誤り?
本来、like の後に来るのは名詞なので、名詞節が続く形は、イギリス英語では正しい用法でないと考えられています。
feel に文節が続く場合、「まるで~であるかのように感じる」は、feel as if や feel as though が適切です。
ただ、特にアメリカ英語の口語では、feel as if/though の代わりとして、feel like が使われたりもします。
feel like+名詞節
- He felt like he'd run a marathon.
(彼はまるでマラソンを走ったような気分だった) - I feel like I'm going to be sick.
(気分が悪くなりそうだ) - We never felt like we were rich.
(決して裕福だと感じたことはなかった)
feel as if/though+名詞節
- It felt as though he had run a marathon.
(彼はまるでマラソンを走ったような気分だった) - She felt as though she was going to cry.
(彼女は泣きそうになった) - I feel as if nobody cares.
(誰も気にしていないような気がする)
「~したい気分だ」
「~したい気分だ」の意味では、feel like の後ろは、名詞か動名詞が続きます。
- feel like+(動)名詞:
- 「~したい気がする」
- I feel like a drink.
(お酒が飲みたい気分だ) - Joe says he feels like Mexican food.
(ジョーはメキシコ料理が食べたいと言う) - We all felt like celebrating.
(私たち全員お祝いしたい気分だった) - He felt like bursting into tears.
(彼は泣き出したい気分だった)
feel like のジョーク
feel like がどちらの意味かは、たいてい文脈から判断できるのではないでしょうか。もっとも、feel like の2つの用法を使ったこんなジョークもあります。
- A: "I feel like hot coffee today."
(今日はホットコーヒーが飲みたい気分だ) - B: "Well, you don't look like hot coffee."
(え、きみはホットコーヒーには見えないよ)
Aさんは「~が欲しい気分だ」の意味で言い、対してBさんは「自分を~のように感じる」の意味でとらえてます。英語の親父ギャグ。
まとめ
in the mood for も feel like も大体同じ意味で使えます。ただ、feel like は意味が2通りあるのでご注意を。
AIと英会話レッスン
「gymglish」はちょっと面白いAIとの英語レッスンです。聞き取れない時はAIが繰り返したり、別の言葉に言い換えたりしてくれます。もう、生きてる人間のレベル。
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少しでも理解の助けになれたら幸いです。お読みいただき、ありがとうございました。
(引用・参照元:Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, LDOCE)