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「with respect to」 完全攻略! 「失礼ながら」 の使い方と丁寧な反論フレーズ

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with respectとwith respect toはどう違う?

 

with all due respect は、直訳すると「当然の敬意を払って」で、一見すると丁寧な表現に思えます。

けれど、このフレーズは使い方を誤ると、相手に「嫌味」や「皮肉」と受け取られ、かえって失礼な印象を与えてしまう危険性があります。

この記事では、英語初心者〜中級者の社会人の方向けに、

  • with respect to の2つの意味
  • すぐ使える例文(ビジネス・日常)
  • regarding / in terms of との違い
  • よくある間違い・誤用

まで、1記事で完全に理解できるように解説します。

 

 

with respect to の2つの意味

  • with respect to:
    1. 「~に敬意を払って、失礼ながら」
    2. 「~に関して、~の点では」

 

通常、with respect to「尊敬」のニュアンスは含まれません

respect という単語が入っているため、「尊敬・敬意」を表すと思われがちですが、with respect to は、あくまで「論点を示す言葉」もしくは「クッション言葉」です。

ただし、to のない with respect は「尊敬・敬意」を表すことがあります。

  • He always treated me with respect.
    (彼はいつも私に敬意を持って接してくれた)

 

【注意】with all due respect の落とし穴

「失礼ながら」の意味では、with all due respect の形で使われることが多いです。due は「正当な」「当然の」。

丁寧に反対意見や異なる見解を述べるクッション言葉ではあるものの…。

ネイティブにとって、with all due respect は、その後に続く内容が「相手とは異なる意見、あるいは反論」だと示す前置きです。

そのため、特に相手の意見を強く否定する場面では、「建前は敬意を払っていると言っても、本音では全く尊重していない」と受け取られることがあります。

 

「嫌味」 に聞こえるリスク

例:会議で上司の提案に対して

  • With all due respect, I think your idea is completely wrong.
    (大変失礼ながら、あなたのアイデアは完全に間違っていると思います)
      
    上司は「敬意を払っていると言いながら、なぜそこまで強く否定するのか」と不快感を覚える可能性が高い

with all due respect が、相手の意見に対して「聞く耳を持たない」というニュアンスを帯びてしまう。

 

丁寧に反論するフレーズ

以下は、ビジネス英語で丁寧に反論する代替フレーズです。相手に不快感を与えることなく、自分の意見を伝えるのに役立ちます。

  • I understand your point, but I have a slightly different perspective.
    (おっしゃることは理解できますが、少しだけ違う見方もあります)
    相手の意見を理解していることを示し、自分の意見が「異なる視点」であることを強調
  • I appreciate your suggestion, and I'd like to offer an alternative.
    (ご提案ありがとうございます。別の選択肢をご提案させてください)
    感謝の意を示しつつ、別の意見を提示する
  • While I agree with you on X, I'm concerned about Y.
    (Xについては同意しますが、Yについて懸念しています)
    部分的な同意を示し、具体的な懸念点を伝える
  • Respectfully, I have to disagree with you on that point.
    (失礼ながら、その点については賛成できません)
    with all due respect より直接的でシンプルな表現。嫌味なく「敬意を込めて」という態度をストレートに伝える

 

with all due respect の例文

with all due respect は、嫌味になり得るとはいえ、必ずしも嫌味ではありません。相手への敬意が本当に伝わる文脈で使えばOK。

to を付けて、敬意の対象を示す場合もあります。

 

フォーマルな場で、丁寧に異議を述べる

  • With all due respect to these justices, that conclusion seems to me to be at variance with the facts as found.
    (これらの裁判官に敬意を表すが、その結論は判明した事実と矛盾しているように思う)
  • With all due respect to the people involved, that is an extremely hard case to believe.
    (関係者に敬意を払うが、あれは非常に信じ難い事件だ)
  • With all due respect, I believe we may need to reconsider the timeline.
    (失礼ながら、スケジュールを見直す必要があるかもしれません)
  • With all due respect, I see the data a little differently.
    (恐縮ながら、私はデータを少し違った視点で見ています)
  • With all due respect, I think you've misunderstood what he said.
    (失礼ながら、あなたは彼の言ったことを誤解していると思います)

 

失礼にならないポイント

with all due respect の後に、強い反対・否定の意見を続けない

with respect toのニュアンス

 

映画の台詞

こちらの台詞は、映画『アポロ13』より。

With all due respect, sir, I believe this is gonna be our finest hour.

「お言葉ですが、私はこれが最高の時になると信じています」Apollo 13(1995)

【Amazon Prime Video】 『アポロ13』(字幕版)を見る

 

due の意味については、 以下で取り上げています。

 

「~に関して」 の使い方

with respect to は、ビジネス文書・フォーマルな文章でよく使われます。regarding(~に関して、~の点で)より少し硬い言い方。

regardingのニュアンス

日常英語の例文

  • With respect to your question, I think you’re right.
    (あなたの質問に関しては、あなたの言う通りだと思う)
  • The two groups were similar with respect to income and status.
    (この2つのグループは収入と地位の点で類似していた)
  • With respect to, I think we should postpone it for now.
    (その提案に関しては今は延期すべきだと思う)
  • I am writing with respect to your letter of 15 June.
    (6月15日付けの手紙に関して手紙を書いている)
  • With respect to your second question, it's still too early to tell.
    (2番目の質問に関しては、まだ判断するには時期尚早だ)

 

ビジネス英語の例文

  • I am writing with respect to your recent inquiry.
    (最近のお問い合わせに関してご連絡しています)
  • With respect to the schedule, we may need more time.
    (スケジュールに関してはもう少し時間が必要です)
  • With respect to your inquiry, please find the detailed breakdown attached.
    (お問い合わせに関しては、添付の詳細な内訳をご確認ください)
  • With respect to market trends, the data indicates a steady increase in demand.
    (市場動向に関して、データは需要の着実な増加を示しています)
  • I would like to provide a brief explanation with respect to the recent policy changes.
    (最近の政策変更について簡単にご説明します)

 

類似表現との比較・使い分け

with respect to、regarding、in respect of、in terms of、about の違いを見てみましょう。これらはすべて「〜に関して、~について」の意味を持ちます。

 

類似表現の比較早見表

フォーマル度 使用場面 ニュアンス
with respect to 論文・報告書・ビジネス文書 特定の論点を絞る
regarding メール全般・報告書・日常会話 直接的で使いやすい
in respect of 非常に高 契約書、規約、行政文書 英国で使用・法律/契約関係
in terms of 分析、比較、評価 観点や視点を示す
about 低~中 カジュアルなメール、日常会話 口語寄り・広く一般的

 

regarding の意味

フォーマルすぎず、カジュアルすぎず、「~について」と言いたい時に適しています。

 

  • regarding:
    1. 「〜に関して、~について」
  • She has said nothing regarding your request.
    (彼女はあなたの要求に関して何も言っていない)
  • Call me if you have any problems regarding your work.
    (仕事に関して何か問題があれば電話してください)

 

in respect of の意味

主にイギリス英語で、法律や公的な文書で好まれる、かなり堅い表現です。

 

  • in respect of:
    1. 「〜に関して」

in respect ofのニュアンス

  • A payment of $5,000 was made to the consultant in respect of the services provided in May.
    (5月に提供されたサービスの対価として、コンサルタントに5,000ドルの支払われた)
  • He filed an insurance claim in respect of the items stolen from his vehicle.
    (彼は車から盗まれた物品を理由として、保険金を請求した)

 

with respect to / in respect of の使い分け

ビジネスメールで

  • with respect to:柔らかく説明
  • in respect of:契約・ルールに関する厳密な説明
  • With respect to your proposal, we have a few concerns regarding the budget allocation.
    (ご提案に関して、予算配分についていくつか懸念があります)
  • In respect of the contract terms, all parties must agree before the end of the month.
    (契約条件に関しては、すべての当事者が月末までに同意しなければなりません)

 

学術的な議論で

  • with respect to:特定の論点について
  • in respect of:免責事項など、法的・制度的
  • With respect to climate change, recent studies suggest a stronger link to oceanic patterns.
    (気候変動に関して、最近の研究は海洋パターンとの強い関連を示唆しています)
  • In respect of liability, the institution bears no responsibility for personal belongings.
    (責任に関しては、当機関は私物に対して一切の責任を負いません)

 

日常会話で

  • with respect to:普段の会話でもOK
  • in respect of:硬すぎて不自然
  • What did the professor say with respect to the final exam?
    (期末試験について先生は何と言ってた?)
  • What did the professor say in respect of the final exam?

 

in terms of の意味

「〜の観点で」「〜の面では」という視点を示します。分析・比較・評価の文脈で便利。

 

  • in terms of:
    1. 「〜の観点で」「〜の面では」
  • In terms of quality, this product is excellent.
    (品質の面では、この製品は優れている)
  • The job is great in terms of salary, but it has its disadvantages.
    (この仕事は給料面では素晴らしいが、欠点もある)

 

about の意味

「〜について全般的に」の意味で、特定の観点を限定するニュアンスは弱めです。丁寧に論点を限定したい場面では、with respect to のほうが適切。

 

  • about:
    1. 「〜について」
  • I have a question about the new policy.
    (新しいポリシーについて質問がある)
  • Let me share some details about the project timeline.
    (プロジェクトのタイムラインについて少し詳しく話させて)

 

respect / regarding / terms の使い分け

with respect to、regarding、in terms ofの意味の違い

 

with respect to、regarding、in terms of について、例文で比べると、違いがはっきりします。

  • With respect to its security features, the new model is industry-leading.
    (セキュリティ機能の点で、この新モデルは業界をリードしている)
    論点を正式に取り上げて述べる。フォーマルな響き
  • I have a question regarding the new model's battery life.
    (新モデルのバッテリー寿命について質問がある)
    ある話題についてシンプルに尋ねる一般的な表現
  • In terms of camera performance, it is the best phone I have ever used.
    (カメラの性能という観点から見れば、これは今まで使った中で最高のスマートフォンだ)
    単に話題の提示ではなく、何かの切り口から見る

 

with respect to のよくある間違い

in respect of との混同

in respect of は文法的には正しいけれど、アメリカ英語の場合、法律文書以外で使うと不自然に感じられます。ただし、英国企業の文書なら違和感なし。

  • In respect of the budget, we need to reconsider.(米)
  • In respect of the budget, we need to reconsider.(英)
  • With respect to the budget, we need to reconsider.
    (予算に関しては再検討が必要だ)

 

to と for の前置詞の間違い

「〜に関して」は、with respect to。with respect for とは言いません。

  • With respect for your opinion, I think we should wait.
  • With respect to your opinion, I think we should wait.
    (あなたの意見に関しては、待つべきだと思う)

 

「敬意」 の意味で使う

文字通りに「~に敬意を払って」の意味で使えるのは、out of respect for

respect for you は「あなたへの敬意」を意味するけれど、with respect for you だと直訳っぽく聞こえてしまい、ネイティブには違和感があります。

  • I said this with respect to you.
  • I said this with respect for you.
  • I said this out of respect for you.
    (あなたに対する敬意からそう言った)

 

respect を使った他の重要表現

out of respect for の意味

  • out of respect for:
    1. 「~への敬意から」「~に敬意を払って」

 

怒りのエイ
out of respect は「アウトオブ」が付いてるのに、なんで「リスペクトしない」にならないの?
横目のソウ
そこが落とし穴

なぜ「敬意を払って」になるのか?

このフレーズは、意味を誤解しやすいです。out of は「~の外へ」なので「敬意を払わない」と考えてしまいがち。

けれど、out of「何かの原因または動機として」「何かの結果または影響として」「何かの理由で」の意味です。こういった用法は中英語にまで遡るそう。

「out of 感情・動機」の構造になっていて、同様の例としては、out of fear(恐怖から)、out of curiosity(好奇心から)など。

フォーマルにもカジュアルにも使えて、丁寧な印象を与えます。

  • Out of respect for my friend, I didn't say anything.
    (友人に対する敬意から何も言わなかった)
  • He remained silent during the meeting out of respect for the grieving family.
    (彼は悲しみに暮れる遺族に敬意を払って面会中沈黙を守った)
  • We canceled the celebration out of respect for those affected by the tragedy.
    (惨事の被害を受けた人々に敬意を払って祝賀行事を中止した)
  • I didn’t press him for details out of respect for his privacy.
    (彼のプライバシーを尊重して詳細を問いたださなかった)
  • She wore a black dress to the ceremony out of respect for the cultural tradition.
    (彼女は文化的伝統を尊重して式典に黒いドレスを着た)

 

give one's respects to の意味

尊敬・敬意を表す respect は、基本的に数えられない名詞です。ただし、所有格が付いて one's respects と複数形になったりします。

give one's respects toconvey one's respects to は、直訳すれば「(人の)敬意を~に与える、運ぶ」 「~によろしく伝える」

 

  • give / convey one's respects to:
    1. 「~によろしく伝える」
  • Please give my respects to Mr Taylor when you see him.
    (テイラー氏に会った際にはよろしくお伝えください)
  • Klara asked me to give her respects to you.
    (クララはあなたによろしく伝えるよう私に頼んだ)
  • Please convey my respects to your parents.
    (ご両親によろしくお伝えください)
  • The ambassador asked his aide to give his respects to the arriving dignitary.
    (大使は到着した高官に彼の敬意を伝えるよう側近に依頼した)
  • The retiring CEO asked his successor to give his respects to the entire team for their great contributions.
    (退任するCEOはチーム全員の多大な貢献に対し、自身の敬意を伝えるよう後任に頼んだ)

 

pay one's respects to の意味

give と pay の違い比較表

主な意味 ニュアンス 使用場面
give one's respects to 挨拶・敬意を伝える カジュアル・親しみ 日常会話・手紙など。実際に会わない
pay one's respects to 敬意・弔意を表す フォーマル・儀礼的 式典・墓参りなど。実際に会う

 

pay one's respects to

  • 「敬意を持って~を訪問したり挨拶をする」
  • 物理的な訪問や行動を伴うフォーマルな言い方

 

pay one's (last) respects

  • 「お葬式に行く」「弔問する」
  • last が省略される場合もあり
怒りのエイ
紛らわしいから「葬式」なら、面倒がらずにちゃんと「ラスト」を付ければいいって話だろ
目閉じのソウ
実際には、間違うような状況は少ないんじゃないか

 

  • pay one's respects to:
    1. 「敬意を持って訪問したり挨拶をする」
  • Many came to pay their last respects.
    (多くの人が最後の弔問に訪れた)
  • We went to pay our respects to our new neighbours.
    (新しい隣人に表敬訪問した)
  • People came from miles around to pay their respects.
    (人々は何マイルも離れたところから弔問に訪れた)
  • The artist went to pay his respects at the grave of the legendary director.
    (そのアーティストは伝説の監督の墓に敬意を表して訪れた)
  • I visited the shrine to pay my respects to the ancestors on New Year’s Day.
    (元旦に先祖を祀るために神社へお参りした)

 

よくある質問(FAQ)

 

「with respect to」と「regarding」はどう使い分ければ良い?

マーリン

with respect to は regarding よりもフォーマルな表現で、ビジネス文書や学術論文など、より堅い文脈で使われます。
一方、regarding はビジネスメールや日常会話など、幅広い場面で使える汎用性の高い表現です。
フォーマルな度合いに応じて使い分けるのが適切です

 

「with all due respect」はビジネスシーンで使っても大丈夫?

マーリン

with all due respect は、相手に敬意を払いつつも反論する際に使われる表現ですが、使い方によっては「嫌味」や「皮肉」と受け取られるリスクがあります。特に、相手の意見を強く否定する場面では避けるのが賢明です。
より安全な代替表現として、I understand your point, but~ や Respectfully, I have a different perspective. などがあります

 

日常会話で「with respect to」を使っていい?

マーリン

使えますが、日常会話では堅すぎる表現のため推奨しません。友人や家族との会話では about、regarding、concerning などを使います

 

英語で相手に失礼なく反論するコツは何?

マーリン

相手の意見を一度受け止める姿勢を見せることが重要です。I see your point, but~ のように、まず相手の意見を理解していることを示し、その上で I have a slightly different perspective. や I'm concerned about~ といった形で、自分の意見や懸念を丁寧に伝えます。
感情的にならず、客観的な事実に基づいて話すことも大切です

 

「in respect of」と「with respect to」は同じ意味?

マーリン

in respect of と with respect to はどちらも「~に関して」という意味で使われますが、in respect of は主にイギリス英語で、特に法律文書や公的な文脈で用いられる、より堅い表現です。
アメリカ英語では with respect to が一般的です

 

まとめ

ポイントを整理すると、

  • with all due respect:「失礼ながら」 ただし、皮肉に聞こえることもある
  • with respect to:「~に関して」
  • out of respect for:「~に敬意を払って」

この辺りがごっちゃになりやすいと思います。一度覚えても、時間が経つと忘れてしまうことがしばしば。記憶として定着させるには、実践的な練習が不可欠です。

 

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少しでも理解の助けになれたら幸いです。お読みいただき、ありがとうございました。

(引用・参照元: IMDb, Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, LDOCE, English Language & Usage Stack Exchange