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「きっと」「多分」「ひょっとすると」などなど、推測を表す副詞は多いですね。使い分けはできていますか?
といっても、確実性の度合いはきっちりした定義ではなく、辞書によってもわりと曖昧です。こちらでも一応挙げてみましたが、ざっくりした目安程度に留めてください。
この記事では、possibly をメインに、推測の表現を解説します。
maybe/perhaps/probably などの使い分けもあわせて、初心者の方にも分かりやすく、丁寧に見ていきます。
ビジネス英語にも使える実践的な表現を習得できますよ。
- possibly の基本の意味
- possibly の5つの使い方
- possibly・perhaps・maybe の違い
- possibly を使った場面別の具体例
- probably の用法
- certainly と surely
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
possibly の基本の意味

possibly は「あり得る」という程度で、「ひょっとしたら」「もしかすると」の意味。確実性は、せいぜい30%と低めです。
場所は、文頭・文中のどちらにも置かれます。
- possibly: <確実性は10~30%>
- 「ひょっとしたら」「もしかすると」
- Possibly he will show up.
(もしかすると彼は現れるだろう) - Last year, his mother died, possibly due to heart failure.
(昨年、ことによると心不全が原因で母親が亡くなった) - This last task is possibly the most difficult.
(この最後のタスクは最も難しいかもしれない) - "Will you be here tomorrow?" "Possibly."
(「明日ここにいる?」「かもしれない」) - You possibly can't carry all those bags.
(もしかしたらあの荷物を全部運べないかもしれない) - Could they possibly be here already?
(もしかすると彼らはもうここにいるのだろうか?)
推測を表す語の確信度




確実性の度合いを、ざっくりと「10~70%の確実性」「70~90%の確実性」「ほぼ100%の確実性」の3段階に分けて考えます。

possibly の5つの使い方
possibly の基本は、上で挙げたように「推測を表す」用法です。ただその他に4つ、全部で5つの使い方があります。
- possibly の使い方:
- .推測を表す「もしかしたら~かもしれない」
- .can / could を伴って「できる限り」
- .丁寧な依頼「Could you possibly~?」
- .否定の強調「can't possibly」
- .驚きや非難「How could you possibly~?」
possibly:
「できる限り」の意味
通常、can と possibly はどちらも可能性を表すため、この2つを肯定文で一緒に使うと意味が重複してしまい、くどく聞こえます。
ただし、as~as の構文や、関係詞節として直前の語を修飾する場合は、肯定文でも possibly can の形で併用できます。
この時は「できる限り~」という意味になり、たとえば、everything they possibly could なら、「できる限りのすべてのこと」。
- possibly can / could:
- 「できる限り~」
- Doctors did everything they possibly could to save his life.
(医師たちは彼の命を救うためにできる限りのことをした) - We did all that we possibly could to persuade her to come.
(彼女に来るように説得するためにできる限りのことをした) - I will come as soon as I possibly can.
(できるだけ早く行く) - We shall be contributing as much as we possibly can to the campaign.
(私たちはこのキャンペーンにできる限り貢献するつもりだ) - They tried everything they possibly could to improve the situation.
(彼らは状況を改善するためにできる限りのことを試みた)
間違いやすいポイント
推量の意味で possibly can /can possibly を使うのは、一般的ではありません。
基本ルールとして、英語の副詞(possibly, probably, definitelyなど)は、助動詞(can, will, must)の後ろに置きます。
ただし、as soon as I possibly can(できるだけ早く)のような場合は、例外。
- I possibly can help you tomorrow afternoon.
(もしかしたら明日の午後手伝えるかもしれない)
語順的にも不自然 - I can possibly help you tomorrow afternoon.
(もしかしたら明日の午後手伝えるかもしれない)
文法的には間違いではないが、ネイティブはあまり使わない - I might be able to help you tomorrow afternoon.
(もしかしたら明日の午後手伝えるかもしれない)
自然な表現
「丁寧な依頼」の意味
could を伴って、疑問文で丁寧な依頼を表します。
could you~? だけでも「~してくれますか?」という丁寧な依頼表現だけど、そこに possibly を付けると「できれば」とさらに控えめな印象ですね。
- could you possibly~?: <疑問文で>
- 「できれば~してくれますか?」
- Could you possibly open that window?
(あの窓を開けてもらえますか?) - Could I possibly ask you to move your chair a little?
(椅子を少し動かしてもらえますか?) - Could you possibly meet me there tomorrow at ten?
(明日10時にそこで会っていただけますか?) - Could you possibly check this information for me?
(この情報を確認していただけますか?) - Could you possibly help me?
(私を助けてもらえますか?)
「否定の強調」の意味
can't possibly は「絶対~できない、あり得ない」という強い否定を表します。
possibly(10~30%の可能性)を can't(あり得ない)で打ち消しているので、「可能性ゼロ」ということです。
また、丁寧な断りを示す際にも使われます。
- can't / couldn't possibly: <否定文で>
- 「絶対~できない」
- You can't possibly mean that!
(そんなことはあり得ない!) - He can't possibly have drunk all that on his own!
(彼が一人であれだけ飲んだはずがない!) - I can't possibly lift this box by myself.
(この箱を一人で持ち上げるなんて絶対無理だ) - "Let me buy it for you." "That's very kind of you, but I couldn't possibly."
(「私が買ってあげる」「ご親切に。でもとてもお受けできません) - "Have another chocolate." "No, really, I couldn't possibly."
(「チョコレートをもうひとつ食べて」 「いや、本当に無理だよ」)
possibly の位置の違い


否定文では、possibly can't も can't possibly もどちらも可能です。ただし、意味が変わってきます。
| 文型 | 意味 | |
|---|---|---|
| possibly can | 肯定文 | 「できる限り」 |
| possibly can't | 否定文 | 「もしかすると~できないかもしれない」 |
| can't possibly | 否定文 | 「絶対~できない」 |
「驚きや非難」の意味
How could you~? は「どうして、そんなことができるの?」という驚き・非難・感嘆の表現です。
これに possibly が付いて、「どうして、低い可能性でもそんなことができるのか」。否定というより、驚きや信じられない気持ちをさらに強調します。
- How could you possibly~?: <疑問文で>
- 「どうして~できるのか?」
- How could you possibly think that I had anything to do with it!
(どうして私がそれに関係していると思ったのか!) - What could possibly go wrong?
(一体何が問題になるの?) - How could you possibly forget the password again?
(どうしてまたパスワードを忘れられるの?) - How could anyone possibly do such a thing?
(一体誰かがどうやってそんなことできるのか?) - How could it possibly happen to him?
(どうして彼にそんなことが起こったの?)

possibly・perhaps・maybe の違い
possibly、perhaps、maybe は、どれも「もしかしたら」と訳せます。もっとも、意味は似ているものの、いくつか明確な違いがあります。
| 確信度 | ニュアンス | 位置 | |
|---|---|---|---|
| possibly | 低(10~30%) | 理論的にあり得る「あり得なくはない」 | 文頭・文中 |
| perhaps | 中(30~50%) | フォーマルな響き「あるいは」 | 文頭・文中・文末 |
| maybe | 中(30~70%) | 日常的でカジュアル「たぶん」 | 文頭が多い |
perhaps の使い方
perhaps(あるいは)は、maybe とだいたい同じ意味です。確実性は30~50%程度。位置は、文頭・文中・文末でもOK。
perhaps:
- perhaps: <確実性は30~50%>
- 「あるいは」
- 「あるいは~してもらえるだろうか」 would を伴って控えめな依頼
- Perhaps he's forgotten.
(あるいは彼は忘れているかもしれない) - He had a difficult upbringing, which perhaps explains why he behaves like that.
(彼は厳しくしつけられ、あるいはそのためにあのように振る舞うのかもしれない) - This is perhaps his best novel to date.
(あるいはこれは彼のこれまでで最高の小説だ)
「控えめな依頼」 の場合
しばしば、would を伴って、丁寧な「依頼」のニュアンスを表します。疑問形でなくとも、「あるいは~してくれるだろうか」のような控えめな言い回しです。
- Perhaps it would be better if you came back tomorrow.
(明日また来てくれた方がいいかもしれない) - Perhaps you would be good enough to let him know we are on our way.
(私たちが向かっていることを彼に伝えてくれるだろうか) - I thought perhaps we’d have lunch in the garden.
(庭で昼食をとってくれないかと思った)

maybe の使い方
maybe(たぶん)は may be(かもしれない)に由来し、確実性は30~70%くらい。perhaps と同じく、「可能性はある」といったニュアンス。
文節の最初に来ることが多く、"Maybe." と単体で使われることもあり。
maybe:
- maybe: <確実性は30~70%>
- 「もしかしたら」
- 「あるいは~してもいいのではないか」 控えめな提案
- Maybe he'll be prime minister one day.
(彼はいつか首相になるかもしれない) - I do think about having children, maybe when I'm 40.
(40歳になったら子供を持とうとは思っている) - We go there maybe once or twice a month.
(月に1、2回行くか行かないかくらいだ) - It will cost two, maybe three hundred pounds.
(200ポンドか、あるいは300ポンドかかるだろう) - "Are you going to sell your house?" "Maybe."
(「家を売るつもり?」「多分ね」)
「控えめな提案」 の場合
また、助動詞を伴って「あるいは~してもいいんじゃない?」と控えめな「提案」を表すこともあります。
- Maybe we can meet for lunch next week sometime.
(来週あたりランチでもご一緒しましょう) - Maybe you should tell her.
(多分あなたは彼女に話すべきだ) - I've just got a new laptop, so maybe you can use my old one.
(新しいノートパソコンを買ったばかりなので、古いのを使ってくれていい)
possibly の代替表現
厳密に言えば、こんなふうに違いがあるとはいえ、実際は possibly の代わりに maybe や perhaps、may などが使われることは普通にあります。
maybe
- 最もカジュアルで使用頻度が高い。日常会話で「たぶん」「もしかしたら」に相当
- Maybe he forgot to call you.
(もしかしたら彼は電話するのを忘れたのかも) - Maybe we should try a different approach.
(別のやり方を試した方がいいかも)
perhaps
- ややフォーマル。ビジネスや書き言葉でよく使われる
- Perhaps the delay was caused by traffic.
(遅れは交通渋滞のせいかもしれない) - Perhaps we can discuss this further in tomorrow’s meeting.
(この件については明日の会議でさらに話し合えるかもしれない)
might / may
- 推測を表す助動詞。「~かもしれない」という意味
- She might be at the café already.
(彼女はもうカフェにいるかもしれない) - We may need additional resources for this project.
(このプロジェクトには追加のリソースが必要かもしれない)
could
could には主に2つの意味があります。
- 能力・可能性:「~できた」
- 推測・可能性:「〜かもしれない」
原因や理由、あるいは1度きりの出来事 「かもしれない」。過去の能力を示す 「できた」です。
- That could be the reason for the error.
(それがエラーの原因かもしれない) - He could arrive earlier than expected.
(彼は予想より早く到着するかもしれない)
possibly を使った場面別の具体例
ビジネスメールの例文
普通は、肯定文で may などの助動詞と possibly を併用するのは冗長です。ただビジネス英語では、丁寧さを出すために使われることがあります。
- We may possibly face a delay in shipment due to customs inspection.
(税関検査のため出荷が遅れる可能性があります) - We will deliver the product as quickly as we possibly can.
(できるだけ早く製品をお届けいたします) - We can't possibly meet the client’s request under current conditions.
(現状ではクライアントのご要望に応えることは到底不可能です) - Could you possibly review the attached draft by Friday?
(添付のドラフトを金曜日までに確認していただけますか?)
ビジネスシーンの例文
- The client possibly wants a faster delivery schedule.
(顧客はより速い納期を求めている可能性がある) - We’ll negotiate as far as we possibly can with the vendor.
(可能な限りベンダーと交渉する) - We can't possibly reduce the budget any further.
(予算をこれ以上削減することは到底不可能だ) - Could you possibly join the meeting tomorrow morning?
(明日の朝の会議に参加してもらえますか?)
日常会話の例文
- The movie possibly starts at 7 p.m.
(映画は午後7時に始まるかもしれない) - I’ll cook dinner as well as I possibly can.
(できる限り上手に夕食を作る) - I can't possibly eat another slice of cake.
(もうケーキを一切れも食べられない) - Could you possibly pick me up at the station?
(駅まで迎えに来てもらえる?)
probably の用法
probably は、確実ではないけれど確実性が70~90%ほど。「おそらく」「十中八九」の意味ですね。
『幸せのちから』という映画に、まさにそのことを言う台詞があります。ちなみにタイトルの Happyness は、あえてこの表記です。
Probably means there's a good chance. Possibly means we might or we might not.
「probably は、可能性が高いという意味だ。possibly は、そうなるかもしれないし、ならないかもしれない」The Pursuit of Happyness(2006)
【Amazon Prime Video】
で 『幸せのちから』(字幕版)を見る
- probably:
- 「おそらく」「十中八九」
- He will probably come soon.
(おそらく彼らはすぐ来るだろう) - You're probably right.
(おそらくその通りだろう) - They probably won't help.
(おそらく彼らは助けてくれないだろう) - Probably it was just my imagination.
(おそらく気のせいだろう) - They've probably been asked to leave.
(おそらく彼らは去るように求められていた)
probably の位置
probably は、not の前に来るのが原則。文頭・文中でもOK。
否定の not がある時は、probably don't、probably can't、probably won't のように、not の前に来ます。
- probably の位置
- 最初の助動詞の後
- be動詞の後、一般動詞の前
- not の前
certainly と surely



certainly の用法
certainly は「確かに」「疑いなく」で、「ほぼ確実」な気持ちを込めて使われます。
- certainly
- 「確かに」「疑いなく」
- 「本当に」「きっと」 同意・強調
- Without treatment, she will almost certainly die.
(治療を受けなければ、彼女はほぼ間違いなく死ぬだろう) - That certainly isn't true.
(それは確かに真実ではない) - He will certainly be able to offer you advice.
(きっと彼はアドバイスをしてくれるだろう)
「同意・強調」 を示す場合
確実性というより、何かに同意したり、「本当に」「きっと」という強調です。
- "Do you see this as a good result?" "Oh, certainly."
(「これは良い結果だと思う?」「ああ、確かに」) - It certainly gave some of her visitors a fright.
(確かに、彼女の訪問者の何人かを驚かせた) - She was certainly attractive.
(彼女は確かに魅力的だった)

certainly の位置
位置のルールは、probably とだいたい一緒です。
ひとつ違う点として、certainly の場合、通常は最初の助動詞の後ですが、前に置くこともできます。
- The roadway certainly could be widened.
(車道は確かに広げることができる)
surely の用法
アメリカ英語では、certainly も surely も同じように「確かに」の意味で使うものの、イギリス英語ではちょっと違ってます。
イギリス英語の場合、surely は不同意や驚きを表す時に用いられ、相手の言葉に対し、「本当にそうなのか?」と異議を唱えるニュアンスです。
- surely
- 「確かに」「疑いなく」
- 「本当に(そうなのか?)」 不同意の気持ち
- You surely can't be serious.
(まさか本気じゃないだろう) - Things could surely not have been worse.
(事態は最悪だったはずがない) - "I can have it ready for next week." "Surely you can get it done sooner than that?"
(「来週には準備できます」「それより早くできるはずだよね?」) - You're surely not thinking of going, are you?
(まさか行くつもりじゃないよね?)

同意できない気持ちを前面に押し出したい時は、surely がよいでしょう。
含みなし
- The meal was certainly too expensive.
「食事は確かに高すぎた」
含みあり
- The meal was surely too expensive?
「食事は確かに高すぎたよね?」
よくある質問(FAQ)
possibly と maybe の違いは?

どちらも「多分/おそらく」を意味しますが、possibly の方がややフォーマル・確信度が低め、maybe は日常会話でよく使われます。possibly のほうが可能性が低く、より慎重な表現です
「possibly can」と「can possibly」の違いは? どちらが正しい?

両方とも正しいですが、意味と使い方が異なります。肯定文では通常 possibly can、否定文では can't possibly の語順が一般的です
possibly はフォーマルな表現?

possibly はフォーマルでもカジュアルでも使える万能表現です。ただし、perhaps よりは少しカジュアル、maybe よりは少しフォーマルな印象です
possibly を文末に置くことはできる?

possibly は基本的に文末には置けません。文頭または文中(一般動詞の前、be動詞の後)に配置します。ただし、疑問文への短い返答として「Possibly.」と単独で使うことは可能です
ネイティブは possibly をよく使う?

はい。特に、確信が持てない時や可能性をぼかしたい時、また丁寧な依頼や控えめな表現にもよく使います。フォーマル、または文章寄りな場面で見かけることが多めです
まとめ
definitely も「確かに」「間違いなく」で、ほぼ確実性100%です。わりと素直な意味のため、今回は省きました。
確実性を表す語はまだまだいろいろあります。英語ニュースでは、そういった語がたくさん出て来るのでぜひ耳で聴いてください。
英語に馴染むために
国内で発行される英字新聞は、英語教材として優秀。従来の「読む」はもちろん、「書く」練習もあり、WEBサイトで英語音声を「聴く」も可能です。
少しでも理解の助けになれたら幸いです。お読みいただき、ありがとうございました。
(引用・参照元: Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, LDOCE, Collins Dictionary)

