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一般的な too の意味
too は日常とてもよく使う単語で、学校でも早いうちに習います。メインの意味は「~すぎる」と「~もまた」。
他にも用法があり、ここでは too の意味を5つのパターンに分けました。
「~すぎる」の用法
「too~to-不定詞」の構文などは、頻繁に目にします。「あまりにも~なので…できない」だったり「…するには~すぎる」のように訳しますね。
- You're far too young to go on your own.
(一人で行くにはまだ若すぎる) - The room was a bit too cramped for the three of us.
(部屋は私たち3人には少し狭すぎた)
こんなふうに、too の前に far や much を付けて「大いに」と程度を強めたり、a bit などを付けて「少し」と程度を弱めたりもできます。
ちなみに上の2番目の例文の cramped は、動詞のように見えるけれど、「窮屈な」という形容詞です。
too+形容詞+a+名詞 になる場合
too の後に形容詞だけが続く時はいいとして、形容詞と名詞がセットになると少し厄介です。
too は副詞なので、名詞を修飾できません。そのため、「a+too+形容詞+名詞」や「too+a+形容詞+名詞」の形が取れません。
たとえば、「小さすぎる車」と言いたい時、a too small car や too a small car のように言うことができないわけです。
では、どうすればいいのか?
副詞は、形容詞(または副詞)なら修飾できます。なので、small car という「形容詞+名詞」のセットを引き離しましょう。
small だけを前に引っ張ってきて too small とします。後ろに「a+名詞」が残るので、これはそのままにしておいてOK。
これで too は small を修飾することになり、「too small a car」の語順で「小さすぎる車」が示せます。
- He seems too nice a man for this job.
(彼はこの仕事にはいい人すぎるようだ) - This is too easy an answer for me.
(これは私には簡単すぎる答えだ)
形容詞+名詞のセットに too を付けようとすると、そんな感じで語順を変えないといけないので、 以下のように言うほうが普通でしょう。
名詞を省いたり、文の構成を変えているものの、意味は同じです。
- He seems too nice for this job.
(彼はこの仕事にはいい人すぎるようだ) - This answer is too easy for me.
(この答えは私には簡単すぎる)
なお「too+形容詞+a+名詞」の言い方ができるのは、単数の a や an が付く場合に限られ、複数形の名詞ではこの形が使えません。
a がないと、「形容詞+名詞」のセットのままだからです。
- These bags are too large.
(これらのバッグは大きすぎる) - These are too large bags.
too+形容詞+名詞 になる場合
many、much、few、little といった数量を表す形容詞なら、「too+形容詞+名詞」でOKです。
- I was making too many mistakes.
(ミスが多すぎた) - There would be too little moisture for the plants to grow.
(植物が育つには水分が少なすぎる)
too much の前に far や much を付けて、さらに程度を強めることもできます。
ただし、too many の前に付けられるのは far のみです。much too many とはなりません。much は「量」で many は「数」なので、それはそうですね。
- I was earning much too much money.
(あまりにも稼ぎすぎていた) - Every child gets far too many toys.
(どの子供もおもちゃを持ちすぎている)
many などの数量を表す形容詞の場合は、「too+形容詞+名詞」の語順でいい
「~もまた」の用法
もうひとつ、too は「~もまた」の意味で日常的に使います。よく例として出されるのが、"I love you." と言われて、どう返事をするか。
もし、you ではなく、人の名前や物事を言っているなら、"Me, too." でOKです。
- A:"I love tennis." B:"Me, too."
(A「私はテニスが大好きです」 B「私も」)
you という代名詞の場合には、指す相手が違ってきます。たとえば Jim にとって「you = Ann」で、Ann にとっては「you = Jim」です。
too は最初に示された「you = Ann」を引き継ぐだけで、「you = Jim」に変換してくれません。
そのため、"Me, too." と言えば、「私もAnnが好き」になってしまいます。
too はどこに掛かるか
以下のように言った場合、AとB、どちらの意味だと思いますか?
- A:「私も猫が好きです」
- B:「私は猫も好きです」
答えは、AもBもどちらもあり、です。この1文だけではどちらにも受け取れます。
AかB、どちらのケースなのかは、前後関係から判断するしかありません。といっても、普段の会話では状況から判断がつくでしょう。
too はたいてい文末に来ます。
ただ、too は文の最初の名詞(句)の後に付けることができ、その場合は、直前の名詞(句)に掛かります。
- I too like cats.
(私も猫が好きです)
こうすれば、文のリズム的に少し妙な感じはするけれど、too は I(私)に掛かるため、「私も」だとはっきり示せます。
強調の too の意味
ゴリ押しの用法
この too は、特にアメリカ英語で、人に強く命じたり主張したりする時に使われる too です。
相手の否定的な態度や言葉に対して、「確かに~だ!」と強調するニュアンスで使われます。indeed(本当に、確かに)の意味で、いわば、ゴリ押し。
- You will too do that!
(きみはそれをするんだ!) - A:“I'm getting a bike for my birthday.” B:“You are not.” A:“I am too.”
(A「誕生日に自転車を買うんだ」B「買わないでしょ」A「買うんだ!」) - A:“I didn't do it.” B:“You did too.”
(A「私はやってない」B「きみはやったんだよ」)
『スヌーピー』(PEANUTS)のマンガで、こんなシーンがありました。
Linus: "I'm not your boyfriend."
(ライナス「ぼくは、きみのボーイフレンドじゃないよ」)
Sally: "You are, too."
(サリー「ボーイフレンドに決まってるわ」)
『スヌーピー』の女の子たちは、みんな強くてポジティブです。
意見の追加の用法
また、too は自分や他の人が行った発言の後に、意見やコメントを追加して強調するために使われたりします。「その上」や「~もまた」に近いかも?
うまく説明できないので、とりあえず例文をご覧ください。
- She broke her leg last week — and on her birthday too!
(彼女は先週足を骨折した。それも誕生日に!) - It's a wonderful picture of light shining through trees — and by a child too!
(木々の間から輝く光の素晴らしい絵だ。しかも子供が描いたものなんだ!) - "He’s been banned from driving." "A good thing too!"
(「彼は運転を禁止されてる」「いいことじゃないか!」) - "That money's mine." "Of course it is, and quite right too."
(「そのお金は私のものです」「もちろんそうだ。全くその通りだよ」)
I should think so too
強調の too として、I should think so too! という返しのイディオムがあります。直訳すると「私もそう思うはずだ」。
これは、相手の言ったことに対して「それは正しいと思う」「それはそうだ」「当然だ」と、自分も同意見であることを強調する表現です。
- "He did apologize eventually." "I should think so too!!"
(「彼は最終的には謝罪した」「当然だ!」) - "I bought her some flowers to say thank you." "I should think so too!"
(「感謝の気持ちを伝えるために彼女に花を買ってあげた」「いいじゃないか!」) - "Oh excuse me." "I should think so too!"
(「ああ、すみません」「そうだね!」)
about time too
(it's) about time too の形を見て、なんとなく it's about time~ を思い出されたでしょうか?
「もう~すべき時だ(なのにしていない)」の意味でしたね。about は副詞で、nearly(ほぼ)と同じ。「非常に近い」状況のことです。
「すべき時」なのに実際は「していない」ので、仮定法です。そのため、time に続く節の動詞は過去形になってます。
- It’s about time our team won.
(そろそろ私たちのチームが勝つ時だ) - It’s about time she got a job.
(もう彼女は仕事に就く時だ)
では、about time too は? こちらは「とっくにそうなるべきだったのに、遅すぎた」「やっとそうなった」という時に使われます。
イギリス英語で、「ずっと前に起こるはずだった」「やっとだ」という気持ちを強調する言い回しです。
- "Abbie's paid me the money that she owes me." "About time too!"
(「アビーは借したお金を払ってくれた」 「やっとだね!」) - Tom finally moved out of his parents' house? Well, it’s about time too — he's 40 years old.
(トムはついに実家から引っ越したのか? やっとだ。彼も40歳だ) - The banks are being told to think about small businesses a little more. And about time too.
(銀行は中小企業のことをもう少し考えるように言われている。ようやくだ)
very の意味
too は「~すぎる」「あまりにも~」といった過度や過剰を表すだけでなく、単に very(とても)の意味の時があります。
very を使うのが普通ですが、特に形容詞が kind(親切な)の時には、フォーマルな言い方で too を使ったりします。
否定文の not too~(あまり~ではない)は使用例が多いですね。
- You're too kind.
(あなたはとても親切だ) - I'm not too sure if this is right.
(これが正しいかどうかはあまり確かではない) - My mother hasn't been too well recently.
(私の母は最近あまり体の調子が良くない)
all too と only too とは?
「とても」の意味では、all too や only too でもOKです。
Cambridge によれば、all too はネガティブな意味の「とても」で、only too はポジティブな「とても」とのこと。
ただ、もしかしたら「この形容詞の時はこちらを使う」のように、形容詞によって慣例的に決まっているのかも?
何にしろ、文脈的にネガティブっぽい時は、「あまりにも」と訳せばよいでしょう。
- The holidays flew by all too quickly.
(休日はとても速く過ぎてしまった) - Violent behavior is all too common in our society.
(私たちの社会では暴力行為があまりにも一般的だ) - I was only too pleased to help.
(私は喜んで手伝った) - Asked for a selfie by an adoring fan, the actor was only too happy to oblige.
(熱烈なファンに自撮りを求められ、その俳優は喜んで応じた) - I regret to say that these rumours are only too true.(LDOCEより)
(残念ながら、これらの噂はあまりにも真実だ)
※ ネガティブな意味なのに、only too
まとめ
普段使うのは「~すぎる」「~もまた」の意味ですが、too の用法はこんなふうに意外と多いです。
AIと英語で英会話
今や、AIが非常に面白いです。対人での学習が苦手でも、相手がAIなら気を遣う必要もなく、気軽に話せてなかなか楽しい。
ストーリー仕立てのスキットの中で会話していく形式で、ゲーム感覚ですね。
イラストのAIもかわいいし、スキットが800以上あって、スピーキング力のレベル判定ができるなど、学習アプリとしてとても優秀。AIキャラとの会話は、落ち込んだ時のちょっとした癒やしにもなってます。
少しでも理解の助けになれたら幸いです。お読みいただき、ありがとうございました。
(引用・参照元: Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, Collins Dictionaries, LDOCE)