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floss の6つの用法
「フロス」と言えば、おそらく大多数の人が「デンタルフロス」を思い浮かべるでしょう。でも、それだけじゃありません。
驚くべきことに、floss はまったく違う6つの意味があります。
この記事では一般的な意味、スラング用法、派生語、使い方例まで幅広く、詳しく突っ込んで解説します。
日常使えるスラングなのか、それとも避けたほうが無難なのか。気になるところですが、その点は前者です。ご心配なく使い倒してください。
- floss:
- 「デンタルフロス」
- 「細い絹糸」「綿」
- 「Tバック」 スラング
- 「見せびらかす」 スラング
- 「フロスダンス」
- 「フロッシング」
floss の基本的な意味


floss の意味として、どの辞書にも載っているのは「デンタルフロス」ですね。「歯の間を掃除するのに使われる非常に細い紐」のこと。
日本語と同じく、dental floss とも言います。
| 品詞 | 意味 | 使い方 | |
|---|---|---|---|
| floss+目的語 | 他動詞 | 「~をデンタルフロスで掃除する」 | 他人の歯や特定の部位の場合 |
| floss | 自動詞 | 「デンタルフロスで掃除する」 | 一般的。自分の歯の場合 |
「デンタルフロス」
名詞の用例
floss は数えられない名詞(不可算名詞)です。
- In the bathroom she slid dental floss in and out between her teeth.
(バスルームで彼女はデンタルフロスで歯を掃除した) - The use of dental floss is fully as important as the use of a tooth brush.
(デンタルフロスの使用は歯ブラシの使用と同じくらい重要だ) - Ask your dentist or dental hygienist for advice on using floss.
(デンタルフロスの使い方については歯科医または歯科衛生士に相談してください)
他動詞の用例
特に、他人の歯や特定の部位を明示する場合は、よく他動詞で使われます。
- He's trying to floss his teeth now.
(彼は今歯をフロスで掃除しようとしている) - She was flossing her teeth at the time.
(彼女はその時歯をフロスで掃除していた) - The dentist flossed my teeth to show me the proper technique.
(歯科医は私の歯をフロスして正しい使い方を教えてくれた) - She flosses her kids’ teeth every night before bed.
(彼女は毎晩寝る前に子供たちの歯をフロスする) - I flossed the back molars extra carefully this time.
(今回は奥歯を特に丁寧にフロスした)
自動詞の用例
ネイティブは「自分の歯をフロスする」場合、通常は自動詞の floss を使い、目的語(my teethなど)を省略します。
- Do this for five minutes twice a day, then floss.
(これを1日2回5分間行い、その後フロスで歯を掃除しなさい) - Brush your teeth after each meal and floss daily.
(毎食後に歯を磨き、毎日フロスを使いましょう) - I always floss before bed, no matter how tired I am.
(どんなに疲れていても寝る前にいつもフロスをする) - You should floss daily to prevent gum disease.
(歯周病を予防するには毎日フロスを使う必要がある) - He flossed quickly after lunch and rushed back to work.
(彼は昼食後すぐにフロスして急いで仕事に戻った)

「細い絹糸」「綿(わた)」
floss はもともと 「細い絹糸」「綿(わた)」を意味します。
イギリス英語で、candyfloss といえば「綿菓子」。アメリカ英語だと cotton candy です。
他にも、meat floss(ミートフロス)は、粗い綿に似た軽くてふわふわした食感を持つ乾燥肉のこと。「ポークフロス」「チキンフロス」「フィッシュフロス」といった種類があります。
filter floss(フィルターフロス)は、水槽でゴミなどをろ過する素材で、ポリエステルや綿で作られたものです。

- His black hair, fine as floss silk, hung in glossy curls about his face.
(彼の黒髪は真綿のように細く、顔の周りに光沢のあるカールとなって垂れ下がっていた) - Scones were her speciality and light as floss.
(スコーンは彼女の得意料理で、綿のように軽かった) - We stuck this white stuff like candyfloss on it ― angel's hair it was called.
(綿菓子のような白いものをその上に貼り付けた。それは天使の髪と呼ばれた)
floss の由来
おそらくオック語の「ゆるい、絹の撚(よ)れがない」を表す flos から来ていて、ラテン語の fluxus「流れる、たるんだ、柔らかい」にも由来するとされます。
floss という語は、1758年に、Samuel Pullein(サミュエル・プーリン)の The Culture of Silk: Or, an Essay on its Rational Practice and Improvement『絹の文化:あるいは、その合理的な実践と改善に関するエッセイ』の中で、初めて英語として登場したそう。
floss のスラングの意味
スラングは2つあります。
「Tバック」
butt floss のように、butt を付けて使われたもりします。butt は、ここでは buttock [bʌ́tək](お尻)のスラング。
buttock は、通常複数の -s を付けて buttocks の形で使われます。
「お尻のフロス」とは、「お尻の間に布の帯が入ったタイプの下着またはビキニボトム」を指します。つまりは「Tバック」。
歯の間に挟むデンタルフロスに似ていることから、そう呼ばれるようです。ちなみに、「Tバック」は一般的には (butt) thong [θɔŋ]。
thong も、もとは「革ひも」の意味。
この意味は辞書にも載っていないことが多く、完全にスラング。人の服装を floss と呼ぶと、侮辱的に受け取られることがあるので、使う際には注意が必要です。
- I don't like to advertise my butt floss, but she has no problem wearing a thong.
(私はTバックを宣伝するのは好きではないが、彼女はTバックを履くことに抵抗がない) - My mother called my bathing suit “butt-floss!”
(母は私の水着を「お尻用フロス」と呼んだ) - I could never wear a butt thong.
(Tバックを履くことは決してできなかった) - He joked that his laundry shrunk so much, his boxers turned into floss.
(彼は洗濯物が縮んでボクサーパンツがTバックになったと冗談を言った) - You call that underwear? Looks more like floss to me.
(あれを下着と呼ぶの?私にはTバックに見える)
thong は数えられる名詞のため、a thong や thongs はOKです。一方、floss は数えられない名詞のため、a や -s は付きません。
floss と thong の違い
thong は幅広い「Tバック」を示すのに対し、floss は「Tバック」の中でも特に生地が少なく細い、Gストリングに近いものを指します。
| 意味 | 使い方 | 語感 | 文法 | |
|---|---|---|---|---|
| floss | 紐状の極細下着 | スラング、口語、非公式 | やや下品・軽蔑的 | 不可算名詞 |
| thong | T字型の下着 | 一般的な呼称、商品名にも使用 | 基本的に中立 | 可算名詞 |
「見せびらかす」
こちらは、アメリカのスラングで「見せびらかす」という動詞です。
2000年代初頭のヒップホップ文化で普及しました。自信に満ちた、これ見よがしに「最高の人生を送っている」ことをアピールします。
注目や賛辞を集めるために、高価な物(宝飾品、高級車、ブランド服など)を持っていることを誇示する行為を示します。
物質的な富や豊かさを見せつける時に使うことが多いですね。
この用法の floss は flossy(派手な、けばけばしい)という形容詞に由来すると言われています。
- She loves to floss her designer bags on Instagram.
(彼女はインスタグラムでデザイナーバッグを誇示するのが好きだ) - Take a look at my new car. I'm about to floss for the ladies at the club.
(新しい車を見てくれ。クラブの女性たちに見せびらかすんだ) - You’re definitely flossing with your success.
(きみは間違いなく成功して自慢げだ) - Stop your flossing.
(見せびらかすのはやめろ) - I’m not trying to floss, but this suit is custom-made in Milan.
(見せびらかすわけじゃないが、このスーツはミラノでオーダーメイドされたものだ)
注意点と使い方
- カジュアルで非標準的な表現。フォーマルな場では避けるべき
- ヒップホップやストリートカルチャーに根ざした言葉なので、使う場面や相手によっては誤解を招く
- 過度な自己顕示と受け取られることがある
floss と show off の違い
show off は、能力・所有物・成果などを「見せびらかす」一般的な表現。
対して、floss は富、高価な所有物、または派手なライフスタイルを自慢したり、誇示するニュアンスが強いです。
| 意味 | 使い方 | |
|---|---|---|
| floss | 高級品・成功・富などを誇示する | アメリカ英語の口語、SNS |
| show off | 何かを誇示する。ネガティブな含みの場合も | 英米ともに広く使用 |
show off の例文
- He's just showing off because that girl he likes is here.
(彼は好きな女の子がここにいるので、ただ見せびらかしているだけだ) - We were keen to show off our new car.
(新しい車を自慢したかった) - He likes to show off how well he speaks French.
(彼は自分がいかに上手にフランス語を話せるかを自慢するのが好きだ) - Look at her showing off in her fancy new car.
(彼女が新しい高級車に乗って自慢している様子を見て) - Please stop showing off! You embarrass me.
(見せびらかすのはやめて! 恥ずかしい)
floss の現代の用法
さらに、番外編ということで2つ挙げておきます。
「フロスダンス」
floss は「フロス」というダンスのことを指したりもします。腕を体の前後で、腰と反対方向に振る動きで、インターネットで広まりました。若い人に人気。
名詞で the floss、または flossing。動詞として「フロスのダンスをする」。
名詞の「フロスダンス」
- The floss dance began on Instagram and now everyone is flossing away.
(フロスダンスはインスタグラムで始まり、今では誰もがフロスをしている) - The latest dance craze is known as flossing.
(最近のダンスの流行はフロッシングとして知られている) - There's a video of some primary school kids teaching their teacher how to do the floss.
(小学生たちが先生にフロスダンスのやり方を教えているビデオがある) - The kids broke into a spontaneous floss during recess.
(休み時間中に子どもたちが自発的にフロスダンスを始めた) - His flossing at the talent show got the loudest cheers.
(タレントショーでの彼のフロスダンスは最も大きな歓声を浴びた)
動詞の「フロスダンスをする」
- It's so embarrassing when your parents try to floss.
(親がフロスダンスをしようとするのはとても恥ずかしい) - He flossed across the stage like a pro.
(彼はステージ上でプロのようにフロスダンスをした) - I tried to floss at the party, but my arms got tangled.
(パーティーでフロスダンスをしようとしたが、腕が絡まってしまった) - She flossed in front of the mirror until she got the timing right.
(彼女はタイミングが合うまで鏡の前でフロスダンスをした) - We flossed together during the livestream and got hundreds of likes.
(ライブ配信中に一緒にフロスダンスをして何百もの「いいね!」をもらった)



フロスダンスの由来
動きが、まるで巨大なデンタルフロスで歯を磨いているように見えることから名付けられたそう。
このダンスは、2016年に「バックパック・キッド」ことラッセル・ホーニングがSNSで披露して話題になり、2017年には『Saturday Night Live』でケイティ・ペリーと共演して一気に世界中に広まったとか。
その後、ゲーム『Fortnite』にも登場して、さらに人気が爆発したようです。
「フロッシング」
これは、非常に専門的な用法です。フィットネス・理学療法・スポーツリハビリの文脈でのみ登場するニッチな語。
flossing(フロッシング)は、ドイツのスポーツ理学療法士、Sven Kruse(スヴェン・クルーゼ)氏が考案したボディケアのひとつです。
ゴムバンド(floss band)を脚など身体に巻き付け、圧迫しながら筋肉を動かすことで筋膜の状態が改善するリカバリー法だとか。
日本語では、フロッシングに関するWebサイトや本はいくつかあるものの、英語版は見つけられませんでした。 フロスバンドはこういったもの。
英語圏でも、一般的な日常会話ではほとんど使われません。一般の人には通じず、「デンタルフロス」と誤解される可能性が高いです。
名詞の「フロッシング」
- The therapist recommended shoulder flossing exercises.
(セラピストは肩のフロス運動を勧めた)
動詞の「フロス」
- I flossed my knee before squatting.
(しゃがむ前に膝のフロスをした)
フロッシングの語源
これも、デンタルフロスの動きと関連していると考えられます。ゴムバンドで関節を圧迫しながら動かす動作が、フロスを歯間に通す動きと似ているという発想。
flossy の意味と使い方
flossy は、1817年に resembling floss(フロスに似た)の意味で派生しました。形容詞で、現在の意味は2つ。
- flossy:形容詞
- 「表面的にスタイリッシュな」「洗練された」「派手な」
- 「フロスに似た」「綿(絹糸)のような」
「派手な」
主にアメリカ英語のスラングで、豪華さ・スタイリッシュさを表します。ヒップホップ文化やSNSでよく使われますね。
代替語 flashy(派手な)、lavish(豪華な)、extravagant(けばけばしい)など
- スラング限定で、フォーマルな文脈では不適切
- ポジティブにもネガティブにも使える。文脈次第で「かっこいい」または「成金っぽい」と受け取られる
- Her nails were so flossy they looked like tiny disco balls.
(彼女の爪はキラキラで、まるで小さなミラーボールのようだった) - That yacht is flossy enough to make billionaires jealous.
(あのヨットは億万長者も嫉妬するほど豪華だった) - He rolled up in a flossy suit that shimmered under the club lights.
(彼はクラブのライトの下でキラキラと輝く派手なスーツを着て現れた) - They threw a flossy rooftop party with champagne fountains.
(彼らはシャンパンファウンテンのある、豪華な屋上パーティーを開いた) - I’m not into flossy brands, but that jacket is undeniably slick.
(派手なブランドは興味はないが、あのジャケットは間違いなくおしゃれだ)
「フロスに似た」
文字通り、繊維状だったり糸状だったり「ふわふわした」ものを表す形容詞です。衣類、植物、動物の毛など。
代替語 wispy(か細い)、fibrous(繊維状の)、threadlike(糸状の)など
- やや詩的・描写的。日常会話ではあまり使われず、文学的
- 文脈が曖昧だと「派手な」の意味と混同される
- The flossy threads of the scarf caught the sunlight like spider silk.
(スカーフのふわっとした糸が蜘蛛の糸のように陽光を反射していた) - Her hair had a flossy texture, light and feathery to the touch.
(彼女の髪はふわふわとした質感で触ると軽く羽毛のようだった) - The caterpillar was covered in flossy white fuzz that looked almost artificial.
(青虫はまるで人工物のようなふわふわした白い綿毛に覆われていた) - He brushed away the flossy fibers clinging to the velvet curtain.
(彼はベルベットのカーテンに張り付いたふわふわした繊維を払い落とした) - The flossy roots of the orchid dangled delicately from the pot.
(蘭のふわふわした根が鉢から優しく垂れ下がっていた)
よくある質問(FAQ)
「floss」と「dental floss」の違いは何?

floss 単体でも「デンタルフロス」を意味しますが、dental floss のほうがより明確で正式な表現です。医療現場や説明書では dental floss、日常会話では単に floss がよく使われます
「floss」はどのように発音する?

アメリカ英語では [flɔːs] または [flɑːs] のように発音され、イギリス英語では [flɒs] に近い発音です
floss:(米)
floss:(英)
「floss」は可算名詞? 不可算名詞?

floss は不可算名詞です。そのため a floss や flosses という表現は正しくありません。some floss、a piece of floss、dental floss のように使います
スラングとしての「floss」はどんな意味?

アメリカのスラングで、floss は「見せびらかす」という意味です。高価な物や成功を誇示する際に使われ、show off と同じように使われます。ただし、イギリス英語圏では通じない場合があります
まとめ


日常で floss という語を使うとすれば、90%は「デンタルフロス」の意味でしょう。問題は、残りの10%。
英語脳は作れる
日本人は英語に苦手意識を持ってることが多いです。英語脳はどうやったら作ることができると思いますか?
やるべきことは、リスニングとスピーキング。聴いたものを話せるようにする反復トレーニングです。それを1日15分、30日間続けると、どうなる…?
もちろん、ただ聞き流しているだけではあまり効果は望めません。プログラムに沿って行うことで、成果が現れます。
脳って、鍛えられるんです。やり方が分かって、その通りに進めていけば、確実に変わっていきます。可能性は無限。あなた自身の力を信じてあげてください。
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試して合わないと感じたら、8日以内ならキャンセルできます。
少しでも理解の助けになれたら幸いです。お読みいただき、ありがとうございました。
(引用・参照元: Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, LDOCE, Merriam-Webster, FluentSlang, Wikipedia, Tarzan Web, Collins dictionaries, Online Etymology Dictionary)
