across と across from の用法の違い from が付くと意味はどう変わる?

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acrossとacross fromの使い方の違い

 

前置詞の across

ノーマルのソウ
across は、中英語の in the form of a cross(十字架の形で)、古フランス語の in or on a cross(十字架上で)から来ているらしい
ノーマルのエイ
十字架に関係してるのか
目閉じのソウ
横切る形がクロスになるからだろう

across は、前置詞でも副詞でも使われます。前置詞では、across+名詞 のように、後ろに主に名詞(句)を伴い、副詞の時は across 単体です。

どちらも、基本は「横切って」「向こう側に渡って」。道路、川、土地などの一方から他方へ、を示します。

これに加えて、「(横切った)向こう側に」の時もあります。

さらに、「あらゆる場所で」「あらゆる部分で」の意味で「~にわたって」の場合もあり。類義語は throughout です。

 

  • 前置詞の across
    1. 「~を横切って」「~を渡って」
    2. 「~の向こう側に」
    3. 「~にわたって」※ throughout と同じ
  • Where's the nearest bridge across the river?
    (川を渡る一番近い橋はどこですか?)
  • He folded his arms across his chest.
    (彼は胸の前で腕を組んだ)
  • The library is just across the road.
    (図書館は道の真向かいにある)
  • My best friend lives across the road.
    (私の親友は道の向こう側に住んでいる)
  • Voting took place peacefully across most of the country.
    (投票は国の大部分で平和的に行われた)
  • Across the world, people are praying for peace.
    (世界中で人々が平和を祈っている)
ノーマルのソウ
上の例文は、前置詞の across の1~3の用法をそれぞれ2つずつ挙げてある

 

副詞の across

難しくとらえずに、副詞は across の直後に名詞が来ない場合と思ってみてください。

前置詞とだいたい同じですが、動詞によっては句動詞として特別な意味になったりします。それについては、ここでは割愛。

意味は「横切って」「向こう側に渡って」。「片側から反対側へ渡って」というところから、数詞を伴って「幅」を表したりもできます。

また、across の後ろに attofrom など他の前置詞が来ることもあります。

 

  • 副詞の across
    1. 「横切って」「渡って」
    2. 「幅」
    3. 「~のほうへ」※ at や to などを伴って
    4. 「~の向かいに」※ from を伴って

 

「渡って」「幅」

  • The road was so busy that we found it difficult to get across.
    (道路はとても混雑していたので、渡るのが困難だった)
  • The footbridge swayed when I ran across.
    (走って渡った時、歩道橋が揺れた)
  • The yard measures about 50 feet across.
    (庭の横幅は約50フィートだ)
  • The river is 2 kilometres across.
    (川の幅は2キロメートルだ)

 

「~のほうへ」

across の後に at / to が続くと、「(場所や空間などを渡って)~のほうへ」といったニュアンスになります。

  • When my name was called, he looked across at me.
    (私の名前が呼ばれると、彼は私のほうを見た)
  • The referee looked across at his linesman before awarding the penalty.
    (審判はペナルティを与える前に線審のほうを見た)
  • He walked across to where I was sitting.
    (彼は私が座っているほうへ歩いてきた)
  • I'm just taking this food across to Sarah.
    (この食べ物をサラに届けているところだ)

 

across from の用法

ノーマルのエイ
前置詞でも「~の向かいに」って意味あったよね。同じように使えるってこと?
横目のソウ
使えない。用法には明確な違いがある

across from~ は、特にアメリカ英語で「~の向かいに」。反対側にある(いる)物や人を指し、opposite(~の反対側に)と同じように使えます。

  • The pharmacy is across from the Town Hall.
    (薬局は市庁舎の向かいにある)
  • The woman was sitting across from me on the train.
    (その女性は電車の中で私の向かいに座っていた)
  • His office is just across from mine.
    (彼のオフィスは私のオフィスの真向かいにある)
  • We're in the building opposite the government offices.
    (私たちは政府庁舎の向かいの建物にいる)
  • I sat opposite him during the meal.
    (私は食事中彼の向かいに座っていた)
  • The bank is opposite the supermarket
    (銀行はスーパーマーケットの向かいにある)

 

across from と across の違い

対して、across~「~を横切った向かい側に」。across に続くのは、道路や川など、何かと何かの間に存在するものです。

 

  • across from
    • 「~の向かいに」
  • across
    • 「~を渡った向かい側に」

 

across fromとacrossの違い

たとえば、道路をはさんでいてもいなくても、「Aの向かいにBがある」と言う時は、across from Bopposite B です。

もっとも、AとBはぴったりくっついているわけでなく、場所的に「反対側」や「向かい側」と言えるくらいの、ある程度の距離感はあります。

明示されていなくても、庭だったり小道だったり、何らかを間に挟んでいることがほとんど。

ただ、across だけの場合、across the road はOKでも、across B とは言えません。Bという店を横切るのは不可能でしょう。

 

前置詞の across~from…

もう一つ、こちらは across from ではなく、across~from… の形です。直後に名詞が来るので、across は前置詞ですね。

across from~ は「~の向かいに」なので、across~from…「~を渡って…の向かいに」

間に何があるのかはっきり示すために、across の後ろに名詞が入ってます。

  • My school is just across the road from where I live.
    (私の学校は道をはさんで私が住んでいるところのちょうど向かい側にある)
  • He opened a store across the street from the theater.
    (彼は道をはさんで劇場の向かい側に店を開いた)
  • Hoboken is right across the river from New York.
    (ホーボーケンは川をはさんでニューヨークの真向かいにある)

 

across~from…、across、across from の違い

  • across~from…
    • 「~を渡って…の向かいに」
  • across
    • 「~を渡った向かい側に」
  • My school is just across the road from where I live.
    (私の学校は道をはさんで私が住んでいるところのちょうど向かい側にある)
    「間にあるもの」と「何の向かい側か」が分かる
  • My school is just across the road.
    (私の学校は道をはさんで真向かいにある)
    「間にあるもの」が分かる
  • My school is just across from where I live.
    (私の学校は私が住んでいるところのちょうど向かい側にある)
    「何の向かい側か」が分かる

 

まとめ

困りのエイ
from って「~から」だろ。なんで「向かいに」の意味になるんだか
目閉じのソウ
from の起源は「前方」「離れて」だ。さもありなん

 

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(引用・参照元: Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, LDOCE, Cambridge Dictionary, Online Etymology Dictionary)