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any day の用法
any も some も「いくらかの」と数量を表す用法ではなく、any は「どんな~でも」、some は「何らかの~」です。この場合、any や some は単数扱い。
any day は、3つの意味があります。
- any day:
- 「いつでもいい日」 名詞
- 「どんな日でも」「毎日」 副詞
- 「今すぐにも」「近日中に」※ たいてい any day now の形
「いつでもいい日」
「どれでもいい日」とは、特に「いつ」と指定しない「いつでもいい、不特定のいつかの日」のことです。この場合は名詞。
- It doesn't matter when; any day is fine with me.
(いつでも構いません。どの日でも大丈夫です) - I don't need the book back immediately, any day will do.
(本をすぐに返す必要はない。いつでもいい) - It isn't just any day — it's my birthday!
(ただの日じゃない。私の誕生日だ!)
not just any day は「どれでもいい不特定の日ではない」。すなわち、「特別な日だ」 の意味になります。
any time と同じ?
基本的には、any time は「どんな時間も」という名詞です。ただ、イギリス英語では、「いつでも」という副詞でも使われます。
- any time:
- 「どんな時間も」 名詞
- 「いつでも」 副詞
- 「いつでもどうぞ」
- Any time is a good time for tea.
(いつでもお茶を飲むのに良い時間だ) - Call me any time.
(いつでも電話して) - I can see you any time on Monday.
(月曜日はいつでも会える)
副詞の「いつでも」は、at any time と at を付けて言ったり、anytime と1語表記でも同じです。
(at) any time と anytime では、(at) any time のほうがフォーマル。また、イギリス英語は (at) any time、アメリカ英語は anytime がより好まれます。
- Conditions are still very tense and the fighting could escalate at any time.
(状況は依然として非常に緊迫しており、戦闘はいつでも激化し得る) - They should arrive anytime between noon and 3 p.m.
(彼らは正午から午後3時の間に到着するはずだ)
もうひとつ、any time や anytime は「いつでもどうぞ」と「誰かにお礼を言われた時の返し」としても用いますね。「どういたしまして」のニュアンスです。
- A "Thanks so much for the help!" B "Sure, any time!"
(A「助けてくれて本当にありがとう!」B「もちろん、いつでも!」) - A "Thanks for the ride." B "Anytime. Think nothing of it.".
(A「乗せてくれてありがとう」B「いつでも。気にしないで」)
1987年の映画『プレデター』(Predator)の台詞 "Anytime." はとても有名。
「どんな日でも」
any day に話を戻しましょう。「どんな日でも」は、実質「毎日」です。
「いつでもいい日」はふわっとした感じですが、any day は「毎日」「いつの日だろうと」のような強い気持ちを表す場合にも使われます。
any day of the week と言うこともあり。「週のいつでも」「何曜日でも」 「いつの日であっても」。副詞句としての用法です。
- I can eat fresh eggs any day of the week.
(私は新鮮な卵を毎日食べることができる) - Give me Bruegel rather than Michelangelo any day.
(いつであれミケランジェロよりブリューゲルをください) - I’d rather have Mike than Tom any day of the week.
(いつでもトムよりマイクの方がいい)
「今すぐにも」
この用法では、any day now と now を伴うことが多いです。any time now でも同じ。very soon(今すぐにも)や Hurry up!(急げ)の意味。
「いつでもいい日」なら、極端な話「今日、今すぐ」もありなわけです。遅くとも「数日中に」くらいの感覚でしょう。
「今この瞬間にも」「いつ~しても、おかしくない」状況を示します。
- My sister could go into labor any day now, so I sleep with my phone under my pillow.
(妹がすぐにも出産するかもしれないので、枕の下に携帯電話を置いて寝ている) - The guests will arrive any day now.
(客は数日中に到着するだろう) - The ruling is expected any day now.
(判決は数日中に出ると予想される) - "Any day now, George!" "Sorry, I'm almost ready to leave!"
(「急げ、ジョージ!」 「ごめん、もうすぐ出るところだ!」) - You still haven't finished doing your makeup? Any day now!
(まだメイク終わってないの? 急いで!)
some day の用法
some day と someday
some day も someday も意味はほぼ同じです。両方とも副詞で、「未来のいつか」。
ニュアンスの違いとして、some day は不特定の「未来のいつかの1日」、someday は不特定の「未来のいつか」で、漠然とした「期間」を示します。
some day の some は、あくまで day を修飾するポジションなので、day 「1日」のニュアンスが強いです。
また、some は口語で「(しばしば皮肉を込めて)たいした、素晴らしい」の意味があり、some day を「たいした日」「大変な日」と訳したりもします。この場合は、名詞ですね。
- some day:
- 「未来のいつかの日に」
- someday:
- 「未来のいつかの期間に」
some day の場合
- Some day I'll be a pilot.
(いつの日にかパイロットになる) - She hopes to get married some day.
(彼女はいつの日にか結婚することを望んでいる) - That was some day.
(大変な日だった)
someday の場合
- Someday soon you're going to have to make a decision.
(近いうちにあなたは決断をせねばならないだろう) - I keep thinking that maybe someday we’ll move.
(いつか引っ越すかもしれないといつも思っている)
some と any の違いは?
any day は通常は未来の「いつでも」を示すのに使われるものの、過去のことについても言えます。対して、some day は、未来の「いつか」だけです。
- I could have gone any day last week.
(先週のいつでも行けた) - We could meet any day, but we never did.
(私たちはいつでも会えたが、一度も会わなかった) - He visited us any day he wanted last month.
(先月彼は好きな日にいつでも訪れた) - They were meeting any day they could last week.
(先週彼らはできる限り毎日会っていた)
every day の用法
- every day:
- 「毎日」 名詞・副詞
- everyday:
- 「毎日の」「日常の」 基本は形容詞
every と any の違いは?
every day は「毎日」。any day も「毎日」のニュアンスで使うことがあるため、なんとなくごっちゃになるかもしれません。
every は all(すべて)に近く、ひとつひとつをまとめて「全体」とみなすのに対し、any は、若干暴論かもですが、不特定のどれかひとつを取り出してそれが「全体」を表していると考えます。
ただし、every は all と違って、「全体」を「ひとつ」のものとみなすので、単数扱いです。
any day は実質的に「毎日」だとしても、「不特定のいつでもいい日」を取り出して見た結果になります。
- I go to the gym every day.
(私は毎日ジムに行く) - We're open every day except Sunday.
(日曜日を除いて毎日営業している) - Every day is a new day.
(毎日が新しい日だ)
one day の用法
one day は副詞の「ある日」「いつか」で、some day(または someday)と同じでは? と思いたくなるのですが。
異なる点は2つ。文法的に、one day は未来だけでなく過去の「いつか」を言うことができます。過去の場合は「ある日」と訳したほうが自然かもしれません。
一方、some day は未来のことを示すだけです。
もう一つ、ニュアンスの違いとして、one day は、未来のことに対して「強い意志」を表しています。「いつか必ず」といった含み。
- one day: 副詞
- 「ある日」※ 過去の不特定の日
- 「いつか必ず」※ 未来の不特定の日
- I'm working as a teacher right now, but I hope to open my own art studio one day.
(今は教師として働いているが、いつか必ず自分のアートスタジオを開きたいと思っている) - I too dreamed of living in London one day.
(私もいつか必ずロンドンに住むことを夢見ていた) - One day, he walked out of the house with a small bag and never came back.
(ある日、彼は小さなバッグを持って家を出て二度と戻って来なかった) - I saw him one day last week.
(先週のある日彼に会った)
まとめ
day が付いても、基本的に any、some、every の意味をそれぞれ引き継いでます。
取っつきづらい英語雑誌
英文のリーディングしてますか? 読むことは、速読即解の練習になります。
試験対策には英語のニュース紙が最適ですが、洋雑誌は取っつきづらいですね。読み方にはコツがあり。
ニューズウィーク英語版 Newsweek
廃刊から復活した老舗の英語誌。『TIME』と似ていて、『ニューズウィーク』のほうがオーソドックスな作りです。
ニューヨーク発で、現地の様々な記事がタイムリーに読めるのが売り。ただ、なにしろページ数が多く、全部目を通すのは到底無理。
興味が持てそうなトピックだけを、速読練習用に使うのがベストです。
TIME(タイム)
世界中で最も影響力のあるニュース誌の1つ。TIME誌の英語は、洗練された表現で現代英語のお手本とされます。
現代の英語表現を学ぶには『TIME』を読め、と講義でよく言われました。
こちらも、全部読もうとせず、雑誌感覚でパラパラ読むのがよいです。写真の使い方や記事のページ割が独特で面白い。
少しでも理解の助けになれたら幸いです。お読みいただき、ありがとうございました。
(引用・参照元: Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, LDOCE, 英辞郎, Grammarist, Writing Explained, Stack Exchange)