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fare、fee、charge の違いのポイントは? 「料金」を表す5つの単語

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fare、fee、chargeに使い方の違いはあるの?

 

「料金」 を表す5つの語

「料金」という語は、日常生活を送る上でどこへ行っても目にしますね。もはや避けられず、ずっと付いて回る語です。

そんな「料金」を表す英単語を、5つ取り挙げて比較してみました。price は「金額」のニュアンスなので、とりあえず省きます。

怒りのエイ
さすがに5つって多くない? 使い分けるの面倒
横目のソウ
言葉に罪はないだろう
  • 「料金」の単語
    1. fare
      乗り物の運賃や交通費
    2. fee
      学校や組織に払うお金
    3. charge
      商品やサービスの代金
    4. toll
      道路の通行料や通話料
    5. rate
      比率や割合で見た金額

 

fare の用法

料金の中で、一番よく見かけるのは fare かもしれません。バス・タクシー・電車などで移動する際に支払うお金、運賃や交通費です。

英と米で異なる場合もあり、「往復運賃」は、イギリス英語では return fareround fare、アメリカ英語では round-trip fare

「片道運賃」は、イギリス英語では single fare、アメリカ英語だと one-way fare です。

fareの用例

  • They caught him trying to dodge bus fares.
    (彼らは、彼がバス料金をすり抜けようとしているのを見つけた)
  • Train fares are going up again.
    (電車賃がまた値上がりしている)
  • The airline has introduced a cheap fare to New York.
    (航空会社はニューヨーク行きの格安運賃を導入した)
  • Children travel at half fare.
    (子供は運賃が半額だ)

複数形でも単数形でも使われます。bus fares のように、乗り物の fare は複数の -s が付くことが多いけれど、いつもそうとは限りません。

特定の1回分の料金の時には、the や a が付きます。

  • The cab fare was thirty-three dollars.
    (タクシー料金は33ドルだった)
  • Many people in those communities cannot afford the bus fare for one journey to the hospital.
    (それらのコミュニティの多くの人は、病院までのバス代を支払う余裕がない)

タクシー乗車

 

fee の用法

fee は、主に専門的なサービス受けたり、学校や組織に入る(入って何かをする)ためのお金です。

fee も単数形、複数形ともにあり。1回分(または1人分)の料金なら、a や the ですが、複数回を指すなら複数形です。

feeの用例

  • Freelance writers often set their own fees.
    (フリーランスの作家はよく自身の報酬額を設定する)
  • The registration fee for the event is £40.
    (イベントの参加費は40ポンドだ)
  • Customers pay an annual fee for the service.
    (顧客は年会費を支払う)

 

for a fee(~の料金で)

「何かの料金を払って(何かをする)」は、for a fee の形で表します。

  • For a nominal fee, they will deliver orders to customers' homes.
    (わずかな料金で、注文した商品を顧客の家まで配達してくれる)
  • Users can block ads for a small monthly fee.
    (ユーザーは少額の月額料金で広告をブロックできる)
  • You can use the gym and pool for a fee of £35 a month.
    (ジムとプールは月額35ポンドで利用できる)

 

fee-free(無料で)

fee-free「無料で」。形容詞や副詞として使われるとのことですが、用例がそもそも少ない…。Cambridgeと英辞郎には載ってました。

  • Most credit cards are now fee-free.
    (ほとんどのクレジットカードが今無料だ)
  • Can the independent schools say that they too want to be fee-free?
    (独立系学校は、自分たちも授業料を無料にしたいと言えるのか?)

 

charge の用法

目閉じのソウ
charge と fee はどちらを使ってもいい場合が多い。感覚的に使い分けてる程度
困りのエイ
そういうのが一番困るんだけど
ノーマルのソウ
あれこれ考えなくて済むんじゃないか

fee と charge は結構似てます。どちらかと言うと、専門的なサービスや組織などに支払うお金が fee

charge はもっと広く一般的に、商品やサービスに対しての代金、使用料や手数料

といっても、fee を使ったり charge を使ったりで、厳密な区別はありません。

たとえば「入場料」は、admission chargeadmission fee もあり。「サービス料」は service charge とも service fee とも言います。

どこに「入場」するのかだったり、どんな「サービス」かによって、charge か fee か違ってくるのかも。

chargeの用例

  • Is there a charge for children or do they go free?
    (子供は有料ですか、それとも無料ですか?)
  • Water and bread are placed on the table at no additional charge.
    (水とパンは追加料金なしでテーブルに置かれる)
  • They guarantee that there are no hidden fees and charges.
    (隠された料金や手数料はないと保証される)

 

for a charge か at a charge か

charge の場合、「何かの料金を払って(何かをする)」は、for a chargeat a charge もあるようです。

  • The hotel operates a bus service to the beach for a small charge.
    (ホテルではビーチ行きのバスサービスを少額の料金で運行している)
  • You can use the tennis courts for a nominal charge.
    (テニスコートはわずかな料金で使える)
  • This service is available at a nominal charge.
    (このサービスはわずかな料金で利用できる)
  • Guided tours are provided at no charge.
    (ガイド付きツアーは無料で提供される)

 

free of charge(無料で)

free of charge「無料で」というイディオム。副詞句や形容詞句として使われます。fee-free より、こちらのほうが馴染み深いですね。

  • We will send you our booklet free of charge.
    (小冊子を無料でお送りします)
  • You can download the materials free of charge from our website.
    (資料はウェブサイトから無料でダウンロードできる)
  • Admission to the museum is free of charge.
    (博物館への入場は無料だ)
  • Schooling leading to a qualification has traditionally been free of charge.
    (資格につながる学校教育は伝統的に無料だ)

 

toll の用法

ノーマルのエイ
toll って「背が高い」の意味じゃなかった?
横目のソウ
トール違いだ。tall と toll は似ているが、発音が異なる

toll [tóul] は、特定の道路や橋を使うための通行料や、長距離電話をかける際の通話料です。一方、tall(高い)は [tɔl]。

tollの用法

toll road は「高速道路」、road toll は「道路料金」。

ただし、toll は「死傷者数」の意味もあるため、road toll はオーストラリアでは「交通事故の死亡者数」を表したりします。

  • Tolls are now collected electronically on most motorways.
    (通行料は現在、ほとんどの高速道路で電子的に徴収される)
  • Is Bayonne a toll call from New York?
    (バイヨンヌはニューヨークから国際通話料ですか?)
  • Revenue is raised through customs duties and road tolls.
    (収益は関税と道路料金によって得られる)

 

toll-free(通話料・通行料が無料の)

これは、わりと耳にする表現ではないでしょうか。「フリーダイヤル」は和製英語なので、英語では toll-free number になるとよく言われました。

toll-free も副詞や形容詞として用いられます。

  • Call our toll-free number and speak to a customer service representative.
    (フリーダイヤルに掛けてカスタマーサービス担当者にお話しください)
  • Call toll-free after six in the evening.
    (夕方6時以降はフリーダイヤルへ掛けてください)
  • Is it not time that these bridges were toll-free?
    (これらの橋の通行料を無料にする時ではないか?)

 

rate の用法

ノーマルのソウ
rate は少し毛色が違うな
ノーマルのエイ
「レート」だよね。もうほとんど日本語になってる

rate は料金そのものより、「比率」や「割合」です。お金についての場合は、何かを基準として、それに応じて決まる金額のこと。

rateの用例

  • We offer special reduced rates for students.
    (生徒のために特別割引料金を提供する)
  • The new phone rates will affect all consumers including businesses.
    (新しい電話料金は企業を含むすべての消費者に影響する)
  • The hotel has a special discount rate for newlyweds.
    (ホテルは新婚向けの特別割引料金がある)

 

まとめ

一番よく使う言葉を挙げ忘れてました…。

「電気料金」や「ガス料金」は charge より、bill(請求書)を使って、electricity bills(電気料金)、gas bills(ガス料金)のほうが一般的です。

 

英語力アップには音読練習を

テキストを見ながら、英語を普通のスピードで音読できますか?

実はこれ、案外難しいんです。思ったよりも、口が回らなくて付いていけない…ということになりがち。

音読は、英語を頭で即座に処理するための効果的な練習になります。

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シャドーイングは、聴く力と発話力を高めるお口の体操。初めは付いていくのが大変ですが、映画の台詞なので、登場人物気分でなかなか面白いですよ。

 

(引用・参照元: Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Collins Dictionary, Cambridge Dictionary, LDOCE)