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hear と listen
一般的には、hear は 「聞く」「聞こえる」、listen は「聴く」のように区別されますね。特に意識せず、耳に入ってくるのが hear で、listen のほうは「聞こうとする」能動的な姿勢を表しています。
英語音声を聞くことは「ヒアリング」と「リスニング」、どちらの言葉を使うのがいいのでしょう?
hearing は名詞として、通常はビジネスシーンなどで「人の話を聞くこと」「聴取すること」といった使い方をされ、英語の聞き取りについては listening です。
hear の用法
本来、動詞の hear は進行形にはならないため、"I am hearing a radio." などはNGです。「状態を表す動詞は進行形にならない」という、あのお約束。
動詞の hear の用法を少し補足すると、特に現在形の場合、助動詞 can を伴うことが多いです。あまり "I hear a radio." とは言いません。
ただし、「(情報を)聞いている、耳にしている」という時は、hear 単体もあり。また、see(見る)が「分かる」の意味で使われるのと同じように、hear も「分かる」「理解する」の意味になります。
さらに、実を言うと、hear は必ずしも、受動的に聞くだけじゃありません。
「何かを注意深く聞く」や「法廷などで審問する」時にも使われます。「意識せず耳に入ってくる」どころじゃなく、意識的に耳を傾けたり、注意を払って聞く場合です。
- hear: 通例、進行形にならない
- 「聞こえる」 現在形では、can が付くことが多い
- 「耳にしている、分かっている」 現在形の hear だけでもいい
- 「注意深く聴く」 現在形の hear だけでもいい
「聞こえる」の意味
- I can't hear you with the TV on.
(テレビがついていて聞こえない) - Can you hear me clearly at the back?
(後ろで私の声がはっきり聞こえる?) - After a long trip on a plane, I don't hear very well for a few hours.
(飛行機で長時間旅行した後、数時間は耳があまり聞こえない) - I heard a car drive off.
(車が走り去る音が聞こえた) - I could just hear the music in the distance.
(遠くで音楽が聞こえた)
「耳にしている、分かっている」の意味
- We hear very little about these issues nowadays.
(最近はこれらの問題についてほとんど聞かれない) - I hear (that) your house is up for sale.
(あなたの家が売りに出されていると聞いている) - I hear Kevin's getting married in June.
(ケビンが6月に結婚するそうだ) - Haven't you heard? She resigned.
(聞いてないの? 彼女は辞職したよ) - I hear what you're saying, but you're wrong.
(言っていることは分かるが、あなたは間違っている)
「注意深く聴く」の意味
この hear は「注意深く聞く」や「法廷などで審問して聴く」など、意識的に聴くことです。listen とどう違うのかというと…?
hear は「聴くことを体験する」ことで、listen は「聴く能力を適用する」こと。いろいろ調べてみましたが、この説明が一番しっくりきました。
hear の場合は、がっつり何かを「聴く」としても「出来事として体験する」ことを示します。対して、listen は何かを「聴こうと努力して聴く」という「行動」を示しています。
- hear と listen の違い:
- hear: 聴くことを体験する 「出来事」を強調
- listen: 努力して聴こうとする 「行動」を強調
- I heard a really interesting programme on the radio this morning.
(今朝ラジオでとても興味深い番組を聞いた) - I heard the orchestra play at Carnegie Hall last summer.
(去年の夏、カーネギーホールでオーケストラの演奏を聴いた) - An audience gathered to hear him speak.
(彼の話を聴くために聴衆が集まった) - The case will be heard by the High Court.
(この事件は高等裁判所で審問される)
hear, hear とは?
hear, hear は「そうだ、そうだ」という同意や承認を示す歓声です。
もとは "Hear him! hear him!"(彼の話を聞きなさい、彼の話を聞きなさい)という注意喚起だったものが、年月とともに、単に歓声として使われるようになったそう。
- "Hear, hear!" shouted the members of congress after the president's speech.
(「そうだ、そうだ!」大統領の演説の後、議会のメンバーは叫んだ) - Hear, hear. It will have been long overdue, but better late than never.
(賛成です。ずっと前からやるべきだったでしょうが、遅くてもやらないよりはましです)
listen の用法
listen は、hear と違って進行形にできます。自動詞なので、「何かを聞く」と言いたい時は、前置詞が必要です。to が一般的とはいえ、それ以外にもイディオムがあり。
listen to は「~を聞く」、listen in on は「~を盗み聞きする」、listen (out) for は「~を聞こうと努力する」「~を聞く準備をする」。
listen (out) for は、「聞き逃さないよう注意して耳をそばだてる」ことです。
- listen:
- listen to:「~を聞く」
- listen in on:「~を盗み聞きする」
- listen (out) for:「~を聞く準備をする」
- He was listening intently to what she was saying.
(彼は彼女の言うことを熱心に聞いていた) - I wish Dad would stop listening in on my phone conversations.
(父が電話での会話を盗み聞きするのをやめてくれたらいいのに) - She thinks her boss is listening in on her phone conversations.
(彼女は上司が自分の電話での会話を盗み聞きしていると思っている) - We listened anxiously for the sound of footsteps.
(不安な気持ちで足音に耳を傾けた) - Would you listen out for the phone while I'm in the garden?
(私が庭にいる間、電話の音に耳を傾けてくれますか?)
名詞の hearing
動詞の hear は進行形にならないのに、名詞は hearing になるという…。
英語では2つの意味があり、ひとつは「聞く力」、もうひとつは「公聴会」や「法廷の審理」「自分の意見を聞いてもらう機会」。
すなわち、「聞く力」と「(意見を)聞く場」の意味です。hearing loss は「難聴」という言葉。
- hearing:
- 「聴力」
- 「(公聴会など)意見を聞く / 聞いてもらう場」
- He's getting old and his hearing isn't very good.
(彼は年をとっていて聴力があまり良くない) - He suffered hearing loss from testing aircraft engines.
(彼は航空機エンジンのテストにより難聴を患った) - An appeal hearing is scheduled for later this month.
(上告審は今月下旬に予定されている) - Protesters are calling for a public hearing.
(抗議者たちは公聴会の開催を求めている) - She was granted a divorce in a five-minute hearing.
(彼女は5分間の審理で離婚を認められた)
名詞の listening
listenig のほうは、動詞の listen の意味をそのまま名詞にした感じ。「それを話している人の声や、音自体に注意を払って聴く行為」「傾聴」です。
- Talking to the family is good, but listenig is more important.
(家族に話しかけるのは良いが、聞くことのほうが重要だ) - He did all the talking, I did all the listenig.
(彼がずっと話し、私がずっと聞いていた) - Good listenig is good parenting.
(上手に聞くことは子供を上手に育てることだ)
まとめ
AIと英会話レッスン
「gymglish」はAIとのレッスンで、聞き取れない時はAIが繰り返したり、別の言葉に言い換えたりしてくれます。もう、生きてる人間のレベル。
マンガを読むような感覚で、イラストが描かれた画面を見ながらのレッスンです。自由会話もできるし、レベル調整も、すべてAIがやってくれます。
対人でないというのが、本当に気楽。好きな時に、好きなようにできるのが何より有難い。
【gymglish】
レッスン時間は1日15分。
(引用・参照元:Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, Collins Dictionaries, LDOCE, Grammar Monster)