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flashback(フラッシュバック)はよく耳にする言葉です。では、flash forward(フラッシュフォワード)は? flashback の逆?
flash forward は、flashback の反対語として「未来の場面を挿入する物語技法」を指します。forward は「未来」のことなので、イメージしづらいですね。
この記事では、flash forward の正確な意味、flashback との違い、使用例を分かりやすく解説します。
- flash forward の意味
- 名詞の flash-forward
- 動詞の flash forward
- flash forward の関連表現3選
- flashback の意味と使い方
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
flash forward の意味
「フラッシュフォワード」には名詞と動詞があり、名詞は flash-forward とハイフン付きで、動詞は flash forward。
- flash-forward:【名詞】
- 「映画などの技法」
未来の出来事を描写する場面、またはその手法 - 「未来の突然の予期」
未来のことが急に心に思い浮かぶこと
- 「映画などの技法」
- flash forward:【動詞】
- 「(映画などが)未来の場面を描写する」
- 「(人が)未来の場面を予測する」
flash forward:
flash forward の技法ポイント

- 時間軸:現在 未来へ飛ぶ(flashback は現在 過去)
- 目的:将来の展開を予告し、サスペンスや伏線を作る
- 用途:映画(80%)、小説(15%)、ドラマ(5%)※ 当サイト調べ
時間の方向性
| 時間移動 | 目的 | 方向性 | |
|---|---|---|---|
| flash forward | 現在 未来 | 先取り、予告 | to the future(未来へ) |
| flashback | 現在 過去 | 回想、過去回帰 | to the past(過去へ) |
物語での使用目的
flash forward
- 結末を予告し、「なぜそうなったか?」と興味を引く
- キャラクターの未来の姿を示し、現在の行動に意味を持たせる
例:『クリスマス・キャロル』でスクルージの未来の死を見せる
flashback
- キャラクターの過去を明かし、現在の行動の動機を説明
- トラウマや重要な経験を描写
例:戦争映画で主人公の戦場体験を回想する
使用頻度の違い
- flashback:年間公開映画の約65%で使用(IMDb分析)
- flash forward:年間公開映画の約15%で使用(希少性が高い)
理由:「未来」を描くと物語の結末がネタバレするリスクがあるため
名詞の flash-forward
flash-forward は、a が付いたり、複数形になったり、無冠詞だったりします。to が付くと、「~へのフラッシュフォワード」。
- a flash-forward 1つの場面を指す時
- flash-forwards 複数の未来場面、または技法そのものを指す時
技法としての flash forward
- The director uses flash-forward to show us that the hero's future life will be tragic.
(監督はフラッシュフォワードを使って、主人公の今後の人生が悲劇的なものになることを示している) - The deaths of several characters are forecast by the flash-forward.
(フラッシュフォワードによって何人かの登場人物の死が予測される) - The show makes use of flash-forwards to connect the present and the future.
(番組ではフラッシュフォワードを利用して現在と未来をつなげている) - Unlike flashbacks, flash-forwards are rare in traditional storytelling.
(フラッシュバックと違い、フラッシュフォワードは伝統的な物語では珍しい) - The opening scene is a flash-forward to the climax of the story.
(冒頭シーンは物語のクライマックスへのフラッシュフォワードだ)
日常での flash forward


特に、想像・予測・期待・不安などの文脈で使われることがあります。SFの場合なら「未来の記憶」 「未来予測」です。
- When I hiked up to Fort Tryon, the weather was cold and overcast ― a strange flash-forward to fall.
(フォート・トライオンまでハイキングした時、天気は寒く曇っていて、秋への奇妙なフラッシュフォワードだった) - Did you see the flash-forward to their wedding? Ah! I cried.
(彼らの結婚式へのフラッシュフォワードを見た? ああ!泣いたよ) - A:"Wait, why does she think her son is going to die?" B:"Oh, it was in a flash-forward with a psychic last season."
(A「待って、なぜ彼女は息子が死ぬと思ってるの?」 B「ああ、それは先シーズンの超能力者とのフラッシュフォワードだよ」)
動詞の flash forward
基本的には「未来の場面を描く」なので、「映画」や「ストーリー」などが主語になることが多いです。ただ「人」を主語にしてもOK。
ネイティブは、カジュアルに「未来へ気持ちを飛ばす」時にも使います。
「人」が主語だと、predict the future(未来を予測する)に近いニュアンスです。未来のイメージを共有するときにも便利。
「映画・物語」 が主語の場合
- The movie then flashes forward to their daughter’s fifth birthday.
(その後、映画は娘の5歳の誕生日へとフラッシュフォワードする) - The first scene of the movie shows a boy playing with a ball, and then the next scene flashes forward to the character's adulthood.
(映画の最初のシーンでは、少年がボールで遊んでいる。そして次のシーンでは、大人になってからが映し出される) - The film flashes forward to the protagonist’s retirement, revealing a quiet life by the sea.
(映画は主人公の引退後に飛び、海辺の静かな生活を描いている) - In the second act, the story flashes forward to a dystopian future ruled by machines.
(第2幕では、物語は機械に支配されたディストピア的未来へ飛ぶ) - The series often flashes forward to hint at major plot twists before returning to the present.
(そのシリーズはよくフラッシュフォワードし、重要な展開をほのめかしてから現在に戻る)
「人」 が主語の場合
ビジネスで「未来の状態」を想定する際にも使えます。
- I could wish I could flash forward in my own life and know how all of this is going to work out before making a decision.
(自分の人生を予知して、決断する前にこのすべてがどうなっていくのか知ることができたらいいのに) - I flashed forward to graduation day and felt a mix of excitement and dread.
(卒業式の日を思い描いて期待と不安が入り混じった気持ちになった) - Let’s flash forward a year. Where do you want to be?
(1年後を思い描いてみよう。どこにいたい?) - If we flash forward six months, sales should grow significantly.
(6か月先を見れば、売上は大幅に増加するはずだ) - Let's flash forward to the Q4 results and see the projected impact.
(第4四半期の結果まで進んで、予測される影響を見てみよう)
flash-forward を扱った作品
flash-forward の例として、昔の作品で有名どころだと、1843年のチャールズ・ディケンズの小説『クリスマス・キャロル』があります。
守銭奴で冷血漢のスクルージが、クリスマスイブに3人の精霊によって「過去・現在・未来」を見せられ、自分自身の在り方を変えるストーリー。
未来だけでなく、過去の場面も描写されるので、flashback も使われてますね。
Oxford Bookworms Library: Level 3:: A Christmas Carol
- 作者:Charles Dickens
- Oxford University Press, USA


よくSFによく出てくる「未来が視えて」そのビジョンが劇中に挿入されるのも、flash-forward でしょう。
「過去視」「未来視」を扱ったSF作品は、今では数多いです。
そのものずばり『フラッシュフォワード』(FlashForward)という小説(1999年)、およびTVドラマ(2009年)もありました。
flash forward の注意点
.flashforward の使い過ぎ
日常会話では、flashforward は flashback ほど使用頻度は高くありません。やや文学的な感じがするので、ここぞという時にだけ使うのがベター。
.未来の話をする flash forward ではない
単に未来の予定や希望を言うなら、look forward to(~を楽しみにする) / in the future(将来は) / someday(いつか)のほうが自然です。
flash forward の関連表現3選
flash forward の類義語や関連表現を挙げておきます。
| 意味 | 品詞 | ニュアンス | |
|---|---|---|---|
| fast forward | 「早送り、早送りする」 | 名詞・動詞 | 日常的。物理的な「早送り」 |
| prolepsis | 「予弁法」 | 名詞 | 未来の出来事を先に言及する技法 |
| foreshadow | 「伏線になる、展開を暗示する」 | 動詞 | 未来の出来事を暗示する技法 |
fast forward の用法
「早送り」のボタンやコントロールを指したりもします。動詞では、fast-forward とハイフン付き。
- fast forward:
- 「早送り」「早送りする」
- I pressed fast forward when the ads came on.
(広告が出た時に早送りボタンを押した) - Before recording onto a new tape, wind it on fast forward, then rewind.
(新しいテープに録音する前に、早送りしてから巻き戻してください) - I hate this song ― I'll fast-forward to the next one.
(この曲が嫌いで、次の曲まで早送りする) - The tape jammed while I was fast-forwarding it.
(早送り中にテープが絡まった)
prolepsis の用法
「予弁法」とは、文学用語としての「フラッシュフォワード」で、学術論文・文学批評で使用されます。
prolepsis:
- prolepsis:
- 「予弁法」
- The use of prolepsis increases as the story progresses.
(物語が進むにつれて予弁法の使用が増える) - Within the context of the Gospel this is a prolepsis, an anticipatory reference to the hour of Christ's crucifixion.
(福音書の文脈では、これは予弁法、つまりキリストの磔刑の時を予期する言及だ) - The author employs prolepsis to foreshadow the tragic ending.
(著者は悲劇的な結末を暗示するために予弁法を用いている)
foreshadow の用法
flash forward は明示的ですが、foreshadow は暗示的です。foreshadowing は「伏線」という名詞。
foreshadow:
- foreshadow:
- 「予兆する」
- His sudden death had been foreshadowed by earlier health scares.
(彼の突然の死はそれ以前の健康不安によって予兆されていた) - The revolution foreshadowed an entirely new social order.
(革命はまったく新しい社会秩序の前兆だった) - The broken mirror served as a foreshadowing of the chaos ahead.
(割れた鏡はこれからの混乱を予兆するものだった) - Her dream was a subtle foreshadowing of the challenges she would face.
(彼女の夢はこれから直面する困難の微妙な前兆だった)
flashback の意味と使い方
名詞の flashback
flashback についても、名詞では、flashback と1語表記、動詞だと flash back です。
- flashback:
- 「映画などの技法」
過去の出来事を描写する場面、またはその手法 - 「過去の記憶の蘇り」
過去の鮮明で強い記憶が突然よみがえること
- 「映画などの技法」
「映画などの技法」
- The events that led up to the murder were shown in a series of flashbacks.
(殺人に至る経緯は一連のフラッシュバックで示された) - The novel began with a flashback to the hero's experiences in the war.
(この小説は主人公の戦争体験のフラッシュバックから始まった) - The reader is told the story in flashback.
(読者にはフラッシュバックで物語が語られる) - The events of the hero’s childhood are shown as a series of flashbacks.
(主人公の幼少期の出来事が一連のフラッシュバックとして描かれる) - In the middle, we get an extended flashback of the four as girls in the summer of 1970.
(中盤では、1970年の夏に少女だった4人の長いフラッシュバックが描かれる)
「強い記憶の蘇り」
こちらは「実際に経験した過去の記憶」の flashback。「フラッシュバック」というと、トラウマ的なイメージが強いものの、必ずしも悪い記憶とは限りません。
トラウマ的な症例の場合は、flashback of になることが多いです。
- Suddenly, Fred had a wonderful flashback to his childhood.
(突然フレッドは素晴らしい子供時代が思い出された) - This party is like a ’70s flashback.
(このパーティーは70年代を彷彿とさせた) - I kept having flashbacks of her lying there bleeding.
(彼女が血を流して横たわっている姿がフラッシュバックし続けた) - He's having flashbacks of his days in the war.
(彼は戦争中の日々がフラッシュバックしている) - Eaton still has flashbacks of the crash.
(イートン氏は今でも事故の記憶がフラッシュバックする)
flashback to / of の違い
| 意味 | ニュアンス | |
|---|---|---|
| flashback to | 「〜へのフラッシュバック」 | その時点に戻る感覚 |
| flashback of | 「〜のフラッシュバック」 | フラッシュバックの内容を提示 |
動詞の flash back
動詞は、たいてい flash back to~ の形です。技法として「過去の場面に戻る」と「(人や人の心が過去)に戻る」 「過去を思い出す」。
- flash back:
- 「(登場人物や話が)過去の場面に戻る」
- 「(人や心が)過去の出来事を鮮明に思い出す」
「登場人物・物語」 が主語
映画や小説などの技法で、 「登場人物・物語」 などが「過去にさかのぼって描写される」こと。
- The story flashed back to Tom's childhood.
(話はトムの子供時代に遡った) - The story suddenly flashed back to Tom when he was a child.
(物語は突然トムが子供だった頃に戻った) - In this chapter, the main character flashes back to her youth.
(この章では主人公が若い頃に遡る) - The video footage flashed back to the 1960s.
(ビデオ映像は1960年代に遡った) - From there, the movie flashes back in time and starts filling in missing details.
(そこから映画は過去を遡り、欠けている詳細を補い始める)
「人や人の心」 が主語
思い出す過去の記憶は、良いこともあれば悪いこともあり。「思い出す行為をするもの」が主語になります。
- Whenever he hears sirens, he flashes back to his service in Vietnam.
(サイレンを聞くといつも、彼はベトナムでの兵役を思い出す) - She flashed back to her discussion with Ted Wilkinson, reliving every moment in her mind.
(彼女はテッド・ウィルキンソンとの会話を思い出し、頭の中であらゆる瞬間を追体験した) - Her thoughts flashed back to their wedding day.
(彼女は結婚式の日を思い出した) - His mind flashed back to the day of their divorce.
(彼の脳裏には離婚の日がフラッシュバックした) - When she saw footage of the attacks, she flashed back almost 30 years.
(彼女は襲撃の映像を見て30年近く前の出来事を思い出した)
make 人 flash back to の使い方
「何が引き金になって」過去を思い出すのか言いたい時は、make 人 flash back to(人に思い出させる)です。
- That particular smell always makes me flash back to my childhood.
(その独特の匂いはいつも子供の頃を思い出させる) - That song just made me flash back to times with my late husband.
(その歌を聴いて、亡くなった夫との時間がよみがえった)
よくある質問(FAQ)
「flashforward」と「flashback」、どちらが日常でよく使われる?

圧倒的に、flashback です。特に日常会話や小説・映画で「過去に戻る描写」「記憶の回想」を表すことが多いです。flashforward はやや文学的で、使用頻度はそれほど多くありません
「flashforward」を普通の日常会話で使っても大丈夫?

使えますが、文脈に注意。たとえば「未来を想像する」という意味で flash forward を比ゆ的に使うならOKですが、単なる「未来の出来事」を指す時は、look forward to や in the future などのほうが自然です
「flash forward」と「fast forward」は同じ意味?

いいえ、使用場面が異なります。
・flash forward:映画や文学での物語技法。「未来の場面を挿入する」という表現
・fast forward:ビデオの早送り機能。日常会話で「話を先に進める」時に使う
「prolepsis」と「flash forward」は何が違う?

意味は同じですが、使う場面が違います。flash-forward は一般的な表現で、映画レビュー・ブログ・日常会話で使います。一方、prolepsis はフォーマルな文学研究・大学の論文で使用されます
flash forward を使った有名な映画は?

代表的な作品を4つ挙げておきます。
・『メッセージ』(Arrival, 2016):主人公の未来視がフラッシュフォワードとして描かれる傑作
・『(500)日のサマー』((500) Days of Summer, 2009):時系列をシャッフルし、未来と過去を行き来する
・『ゴッドファーザーPART II』(The Godfather Part II, 1974):過去と現在を交互に描写
・『クリスマス・キャロル』(A Christmas Carol, 1984):1984年のテレビ映画版(字幕)
まとめ
普通に考えると、flash forward はものすごく奇妙な感じがするけれど、発想の転換ですね。新語が生まれてくるたび、言葉って生きているんだなと実感します。
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タイトル通り「多聴」「多読」、そして「口を動かす」ことが目的。毎回テーマが斬新で、かなり独特。スピーキングにも力を入れている、ちょっと変わった学習誌です。
少しでも理解の助けになれたら幸いです。お読みいただき、ありがとうございました。
(引用・参照元: Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Wikipedia, LDOCE, Cambridge Dictionary, Collins Dictionaries)

