スポンサーリンク

「ものまね」 の意味の4つの英語 imitate と mimic の違いは何?

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

imitate、mimic、impersonate、impressionの違い

 

「ものまね」と「模倣」

ノーマルのソウ
「ものまね」は芸能の形態のひとつだ。「模倣」とは異なる
怒りのエイ
どう違うのさ
横目のソウ
端的に言えば、「ものまね」は人を楽しまるパフォーマンス

「ものまね」は英語でどう言うのでしょう? 単語としては、imitate、mimic、impersonate、impression などが辞書に載ってます。

impression だけ名詞で、他の3つは動詞ですが、それについては後ほど。詳しく一つずつ見ていきます。

 

imitate と mimic

まずは、imitate と mimic。どちらも、本物と同様の結果や効果を得るために「模倣する」の意味で使われます。

 

imitate の用法

imitate は概ね「状態や行動などをまねる」

学んだり称賛したりというポジティブな気持ちからまねる場合もあれば、特に何の意図もないもあり。imitate は、人だけでなく他の動物にも見られる行動です。

またそういった模倣以外に、人を笑わせるために「まねる」場合にも用いられます。芸としての「ものまね」ですね。

ラテン語の「コピーされた」を意味する imitat- から派生した語だそう。image(イメージ)と関連しているとか。

「もとになる何かを手本として似せる」という感じ。

  • He imitated her accent perfectly.
    (彼は彼女のアクセントを完璧に模倣した)
  • No computer can imitate the complex functions of the human brain.
    (人間の脳の複雑な機能を模倣できるコンピューターはない)
  • He tried to imitate my Scots accent and we both laughed.
    (彼は私のスコットランドなまりをまねようとして、私たちは二人とも笑った)
  • She knew that the girls used to imitate her and laugh at her behind her back.
    (彼女は女の子たちが彼女のまねをして陰で笑っていたことを知っていた)

 

  • imitate手本として似せる
    1. 状態や行動などを「模倣する」
    2. 芸として「まねる」

 

mimic の用法

一方、mimic「外見や声などをまねる」「擬態する」です。「そっくりに見せる」こと。

カモフラージュや人を笑わせる目的が多く、だましたり嘲笑したりといったイメージが強いですが、いつもそうとは限りません。

imitate と同じく、本物と同様の結果を得るため「模倣する」にもなります。

進行形や過去形・過去分詞では、mimicking、mimicked のように c の後に k が付くのでご注意を。

  • <動詞の活用形>
  • mimic - 【過去】mimicked - 【過去分詞】mimicked - 【進行形】mimicking

mimic は、ラテン語経由で、mime(パントマイムで演じる)を意味するギリシャ語に由来するようです。

  • She's always mimicking the teachers.
    (彼女はいつも先生のまねをしている)
  • He mimicked her southern accent.
    (彼は彼女の南部なまりをまねした)
  • The robot was programmed to mimic a series of human movements.
    (ロボットは一連の人間の動きをまねるようにプログラムされていた)
  • The drug mimics the action of the body’s own chemicals.
    (その薬は体内の化学物質の作用を模倣する)

 

  • mimicそっくりに見せる
    1. カモフラージュや芸として「まねる」
    2. 状態や行動などを 「模倣する」

 

目閉じのソウ
imitate と mimic は似ていて、置き換え可能な場合も多い
困りのエイ
あんまり区別つかない
横目のソウ
mimic のほうが具体的に「そっくりに見せる」ニュアンス

imitateとmimic

 

impersonate の用法

impersonate の意味は2つあります。

ひとつは「人を楽しませるために、他人の行動や外見などの特徴をまねる」、もうひとつは「人をだますために、他人になりすます」。

「なりすます」とは、必ずしもその人とそっくりに似せるわけではなく「ふりをする」ことを意味します。

どちらにしても、特定の意図で行われる「人まね・ふり」です。

語源は personify(擬人化する)の意味の、in-(中に)+ラテン語の persona(人)が付いたもの。

 

  • impersonate人まねをする
    1. 芸として「まねる」
    2. 他人に「なりすます」
  • She's the woman who impersonates all the celebrities on TV.
    (彼女はテレビで有名人のものまねをする女性だ)
  • In the film, he amusingly impersonates a woman.
    (映画の中で彼は面白おかしく女性のものまねをする)
  • He was charged with impersonating a police officer.
    (彼は警察官になりすましたことで起訴された)
  • The Ona men impersonate Gods in order to suppress women.
    (オナ族の男性は女性を抑圧するために神になりすます)

 

名詞の impersonation

impersonate の名詞は impersonation になり、「ものまね」「なりすまし」。芸能としての「ものまね」の意味も表せます。

do an impersonation は「ものまねをする」。

  • He does a brilliant impersonation of Charles.
    (彼はチャールズの見事なものまねをする)
  • Sally enlivens her anecdotes with hilarious impersonations.
    (サリーは面白いものまねで逸話を盛り上げる)
  • Voter impersonation is the least common kind of voter fraud.
    (有権者のなりすましは、有権者詐欺の中で最も一般的ではない)
  • He was charged with impersonation of a police officer.
    (彼は警察官のなりすましで起訴された)

 

impression の用法

怒りのエイ
で、impression は名詞なんだろ。なんで、これだけ名詞なわけ?
目閉じのソウ
「動詞がない」。それだけ
困りのエイ
……は?

impression の動詞は impress です。これも動詞で比較したいところですが、残念ながら「まねる」の意味はありません。

 

動詞の impress

impress「(人に)感銘を与える」「印象付ける」などです。

  • He tried to impress me with his extensive knowledge of wine.
    (彼はワインに関する豊富な知識で私を感心させようとした)
  • Your mother was clearly not impressed by our behaviour in the restaurant.
    (あなたの母親は明らかにレストランでの私たちの態度に明らかに感心していなかった)
  • He always impressed on us the need to do our best.
    (彼はいつも私たちに最善を尽くす必要性を印象付けた)
  • Their responsibilities are impressed on them during training.
    (研修中、彼らに責任が強く印象付けられる)

 

動詞は、他動詞だけでなく、目的語を取らない自動詞の場合もあり。

  • impress
    1. 主語+impress「人」
      「主語が人を感心させる」
    2. 主語+impress「人」+with「物事」
      「主語が人を物事で感心させる」
    3. 主語+impress(物事)+on「人」
      「主語が(物事を)人に印象付ける」

 

名詞の impression

名詞は、「印象」「ものまね」「刻印」「(同時期に印刷された印刷物の)総部数、版」「Webサイトのページが表示された回数」など、動詞に比べて意味が多いですね。

Webの広告用語で「インプ(imp)」と呼ばれるアレも、impression

「ものまね」は芸能として人を楽しませるニュアンスです。do an impression で「ものまねをする」。

どうして動詞とまったく別の意味になるのか? 不思議だけれど、語源は分かりませんでした。

  • Jean does a great impression of Madonna.
    (ジーンはマドンナの素晴らしいものまねをする)
  • Dole, too, occasionally does a remarkable impression of a hummingbird.
    (ドールも時々ハチドリの見事なものまねをする)
  • He did his Elvis impression.
    (彼はエルヴィスのものまねをした)

 

  • impression
    1. 芸として「ものまねをする」 do an impression の形で

 

ノーマルのエイ
つまり、芸能としての「ものまね」は impersonation か impression ってこと?
横目のソウ
そういうことになる

 

「ものまね芸人」の英語

エンターテイナーとして「ものまね」を披露する人 は impersonator、または impressionist。ただ、両者には違いがあります。

 

impersonator とは

一般的に、impersonator は、他人の外見や声、仕草をまねするパフォーマーです。対象の人物の特徴をつかんで真似することに長けています。

  • She was a male impersonator and recruiter.
    (彼女は男性のふりをしたものまね芸人で、スカウト担当者だった)
  • A second impersonator finished in the top five.
    (2人目のものまね芸人がトップ5に入った)
  • He moonlights as a Tom Hanks impersonator.
    (彼は裏ではトム・ハンクスのものまね芸人として活動している)

 

impressionist とは

impressionist は「ものまね芸人」。「印象主義者(印象派の芸術家)」の意味もあるものの、その場合の表記はたいてい「i」が大文字で Impressionist です。

impersonator と違って、impressionist は必ずしも対象の人物をそっくりリアルにまねするわけでなく、独自の解釈を使って描写します。

ユーモラスだったり、時に風刺的だったり、幅広いパフォーマンスを行うエンターテイナーです。

  • He is a gifted impressionist, conjuring a flickering illusion of other places and cultures.
    (彼は才能あるものまね芸人で、他の場所や文化の揺らめく幻想を呼び起こす)
  • Imitations of the voices of well-known figures by vocal impressionists are caricatures that exaggerate particularly salient features.
    (声のものまね芸人による著名人の声の模倣は、特に目立つ特徴を誇張した戯画だ)

impersonatorとimpressionistの違い

 

まとめ

困りのエイ
パッと見ただけじゃ、どっちの「ものまね芸人」かなんて分かんないよ
目閉じのソウ
パフォーマー自身がどちらを意識してやっているかだな

 

英語力アップには音読練習を

テキストを見ながら、英語を普通のスピードで音読できますか?

実はこれ、案外難しいんです。思ったよりも、口が回らなくて付いていけない…ということになりがち。

音読は、英語を頭で即座に処理するための効果的な練習になります。

【シャドーイング英会話アプリ】

『LanCul(ランカル)』は映画やドラマの台詞をシャドーイング練習できるアプリです。洋画が好きな方におすすめ。

シャドーイングは、聴く力と発話力を高めるお口の体操。初めは付いていくのが大変ですが、映画の台詞なので、登場人物気分でなかなか面白いですよ。

 

(引用・参照元: Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, The Content Authority, Cambridge Dictionary, LDOCE, Collins Dictionaries)