「play for keeps」 「play for all the marbles」 の意味と由来は?

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

play for keepsってどういう意味?用法と由来

 

play for keeps とは

ノーマル顔のエイ

…暇。なんか面白いことない?
ノーマルのソウ
ビー玉ゲームでもするか
怒り顔のエイ
俺、子供じゃないし! ってか、なんでビー玉なんだよ
閉じ目のソウ
ちょうど、その話をしてやろうと思って

 

play for keeps の由来

play for keeps は、簡単に言えば「真剣勝負する」。直訳は「キープのためにプレーする」ですが、なぜこんな意味になったのでしょう?

起源は、ビー玉ゲームです。

ビー玉ゲームとは、ビー玉を賭けて遊ぶ子供のゲーム。大人なら、金銭を掛けるところだけれど、そこは子供。

ゲームに勝てば、相手のビー玉を獲得し、負ければ自分のビー玉を失います。ポーカーのようなものかもしれません。

負けて失ったものは、永久に戻って来ません。

すなわち、勝者の側は永続的に持ち続けることを意味するため、プレイヤーは真剣に勝負せざるを得ないというシビアなイディオムです。

  • The playoffs are when everyone really starts playing for keeps.
    (プレーオフでは、誰もが真剣勝負でプレーを始める)
  • We are playing for keeps, so be careful of what you do.
    (我々は真剣勝負をしているのだから、自分の行動に気をつけろ)
  • Before the game, players decide whether to play for keeps, or not.
    (ゲームの前に、プレーヤーは真剣勝負をするかどうかを決める)
    ※ゲーム終了時に、獲得したものは返さないことを了承の上、ゲームをするかどうか
豆知識

playoff は「同じポイントの時に勝者を決める延長戦や一連の試合」のこと。日本語と同じく、「通常の順位決定後に行われる試合」を指すこともある

 

for keeps(永続的に)

play for keeps から for keeps だけを抜き出して使われたりもします。これは、「永続的に」の意味

  • Is it yours for keeps or does he want it back?
    (それはずっとあなたのものですか、それとも彼は返して欲しがってますか?)
  • I would have returned the mug to you sooner, but I thought you gave it to me for keeps.
    (マグカップはもっと早く返すつもりだったけど、私にくれたものだと思ったから)
  • You can have that book span class="fw-bold">for keeps.
    (あなたはその本をずっと持っていてもいい)

 

keeps はなぜ複数形?

そもそも、keep は keeps と、どうして複数形なのか。

名詞の keep「食べ物、衣服など、人が生活するために必要なもの」「生計費」で、不可算名詞です。

たとえば、earn one's keep「生活費を稼ぐ」earn one's living(生計を立てる)とはちょっと違うニュアンスがあります。

  • He was willing to earn his keep.
    (彼は自分の生活費を稼ぐつもりだった)
  • We older children were expected to earn our keep.
    (我々年長の子供たちは生活費を稼ぐことを期待されていた)

上の例は、earn one's living と似てますね。他に、「それに見合った価値がある」といった意味もあります。

  • All this new technology will have to earn its keep.
    (このすべての新しい技術は、それだけの価値がなければならないだろう)
  • He felt he no longer deserved such a high salary. He just wasn't earning his keep.
    (彼は、もはや自分にはそんな高給はふさわしくないと感じた。彼はそれに見合う働きをしていなかった)

ただ、やはりどれも keep に -s は付いていません。調べたところ、どうやら keeps と複数形になるのは、for keeps の時だけのようです。

keep は可算名詞だと「城の砦」「天守閣」の意味だけれど、それとは違うだろうし…。なぜ複数形なのか、結局分からずじまいでした。

 

play for all the marbles とは

関連するイディオムに、play / go for all the marbles があります。

スラングで「いちかばちかやってみる」marble は「大理石」の他、「ビー玉」の意味があり。

「すべてのビー玉のためにプレーする」は「完全勝利や全勝を勝ち取ろうとする」ことで、「すべての報酬を勝ち取るか、すべてを失うか」を暗示しています。

  • They always fall apart when they're playing for all the marbles in the playoffs.
    (彼らはプレーオフで勝ちに行こうとする時、いつも失敗する)
  • The poker player is going for all the marbles with this hand.
    (ポーカープレイヤーはこの手で勝ちを狙っている)
困り顔のエイ
そこまでして、ビー玉って欲しいものなの?
横目のソウ
さあ。1800年代後半に生まれたフレーズだし、その時代の人間に聞いてみないと分からない

 

all the marbles(すべての報酬)

こちらも、all the marbles だけでも使えます。動詞によっては、前置詞は for 以外でも、または前置詞がなくてもOKです。

  • He is just barely holding on to first place, so this final putt is for all the marbles.
    (彼はかろうじて首位を保っているので、この最後のパットは完全勝利のためだ)
  • Somehow Fred always seems to end up with all the marbles.
    (どういうわけか、フレッドはいつも賞金をすべて獲得するようだ)

 

play for time とは

play for のイディオムで、もう一つ。play for time は「時間稼ぎをする」です。

準備が整うまで、何かを遅らせる、誰かを引き留める、といった場合に使われます。この play は「ゲームをする」というより、「役割を果たす」「ふるまう」。

gain time、buy time なども、ややニュアンスの違いはあるものの、同じく「時間をかせぐ」です。

  • If I can play for time a bit longer, they might lower their price.
    (もう少し時間を稼げたら、値下げになるかもしれない)
  • My computer crashed just as the meeting began, so I had to play for time while I waited for it to reboot.
    (会議が始まった途端、コンピューターがクラッシュしたので、再起動を待つ間、時間稼ぎをしなければならなかった)
困り顔のエイ
時間のために祈るってこと?
横目のソウ
当たらずとも遠からずだが、それは pray for time。L と R の違い

 

まとめ

東日本大震災があった当時、「Pray for Japan」というフレーズをよく耳にしました。pray は「祈る」。

意味は「日本のために祈ろう」ですが、主にスポーツ選手やミュージシャンの方々は play for を使ってました。

play for「~の代表としてプレーする」「~のために演奏する」です。

 

AIと英会話レッスン

AIと英会話練習【スピークエル】

昨今、AIの発展は目を見張るものがありますね。まだまだ人力と比較すると精度は荒いけれど、何より使っていて楽しい。

「スピークエル」は人間の講師ではなく、AIとの英会話レッスンアプリです。

音声込みでAIと英語チャットができるサイトは他にもあるものの、英会話練習に焦点を当てたものになってます。

しっかり英語力をアップしたいという人にはちょっと不向きかもですが、「ゆるくお手軽に英会話を楽しみたい」「AIに興味がある」という人にお勧めです。

スマホで話せるAI英会話【スピークバディ】

こちらもAIと英会話レッスンできるスマホアプリです。ストーリー仕立てのスキットの中で会話していく形式で、ゲーム感覚で遊べ…ではなく学習できます。

イラストのAIもかわいいし、スキットが800以上あって、スピーキング力のレベル判定ができるなど、学習アプリとしてとても優秀。楽しく学べるのが何よりです。

300万ダウンロードで評価も上々。今後、こういったAIアプリがどんどん増えて来そうですね。

 

(引用・参照元: Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, LDOCE, Collins Dictionaries, The Phrase Finder)