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- get over の基本の意味
- get over の4つの意味と使い方
- get over to / with の違い
- 類義語との比較
- ネイティブがよく使う関連表現
- 誤用しやすいポイント
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
get over の基本の意味
get over は簡単なフレーズです。というのも、get は「~になる、至る」、over は「越えて」なので、基本の意味は「越えていく」。
ここから「障害を乗り越えて到達する」 というニュアンスが生まれます。
ひとつには、悪いことや嫌なこと、辛いことなど、主に困難な出来事を「越えていく」。もうひとつは、文字通り物理的に「越えていく」。
そこから枝分かれしていくものの、ざっくり分けると、この2つです。

簡単、ですね。ところが…、to や with が後ろに続くとニュアンスや意味が違ってきます。前置詞でこんなに変わるの? と言いたいくらいに。
つまずきやすいポイントなので、そこをしっかり確認していきましょう。


get over の4つの意味と使い方
get over の意味のパターンをもう少し細かく、4つに分けてみます。
- get over:
- 「(困難を)克服する、乗り越える」
- 「(厄介事を)片付ける、終わらせる」
- 「(病気・精神的なダメージから)回復する」
- 「(相手に)伝える」
「困難を乗り越える」
試験・仕事・挑戦など「壁を乗り越える」イメージです。何かに対処したり制御したりすること。類義語は overcome。
- get over+物事:
- 「(困難など)を克服する、対処する」
- She can't get over her shyness.
(彼女は内気さを克服できない) - I think the problem can be got over without too much difficulty.
(この問題はそれほど困難なく対処できると思う) - I don’t know how we’re going to get over this problem.
(この問題をどうやって解決すればいいのか分からない) - Once we’ve got over the first few months, we should be making a reasonable profit.
(最初の数か月を乗り越えれば、それなりの利益が出るはずだ) - We've had to get over a lot of technical setbacks, but our new website is finally up and running.
(多くの技術的失敗を乗り越えなければならなかったが、ようやく新しいWebサイトが稼働する) - How does a couple get over something like infidelity?
(カップルは不倫のようなことにどうやって対処するのか?)
物理的に乗り越える
比ゆ的に困難な物事を乗り越えるだけでなく、物理的・空間的に「~を越えていく」場合もあります。「場所や、そこにある何かを越えていく」こと。
イディオムというより、get に over(越えて)が付いた使い方です。
- get over+場所など:
- 「(場所やそこにある物)を越えていく」
- I managed to get over the sand dunes and moved on toward the shoreline.
(なんとか砂丘を乗り越えて海岸線に向かって進んだ) - I couldn't get over the huge rock in the path, so I went around it.
(道にある巨大な岩を乗り越えることができなかったので、その周りを回った)
「厄介事を片付ける」
「嫌なことは早めに終わらせる」というニュアンスの口語表現。よく get~over and done with や get~over with の形で使われます。
- get~over (and done with):
- 「(嫌なことを)終わらせる」
- I'll be glad to get the exam over and done with.
(試験が終わってよかった) - She gets unpleasant tasks over and done with as quickly as possible.
(彼女は嫌な仕事をできるだけ早く終わらせる) - I can’t wait to get the interview over with.
(面接が終わるのが待ちきれない) - I’ll be in touch once I’ve got my exams over.
(試験が終わったら連絡する) - I know you want to get this project over and done with, but slow down and do the work carefully.
(このプロジェクトを早く終わらせたいのは分かるけど、ゆっくり注意深くやって) - I know you have to draw blood, so go ahead, get it over with!
(血を抜かないといけないのは分かってるから、さっさと終わらせて!)

over and done with の例文
アメリカ英語だと、done and over with の語順になります。
- over and done with:
- 「不快なことが終わって」
- I’m so glad the mid-term exams are over and done with.
(中間試験が終わって本当によかった) - We just want the whole thing over and done with so we can get on with our lives.
(ただすべてを終わらせて、自分たちの生活を続けたいだけだ) - I just want to get the surgery done and over with, to be honest.(米)
(正直に言うと、ただ手術を終わらせたいだけだ)
get~over with の with の意味
この over は「終わって」という副詞。ただ with については、後ろに語句が続くわけではなく、添え物っぽい感じがします。
なぜ with が付くのか、調べてみましたが、分かりませんでした。
ただ、「嫌だからといって避けては通れず、付いて回る物事」というニュアンスで with があるという見方もあり、成程と思いました。


「回復する」
get over+病気
健康に関して、身体的に「回復する」ことを表します。
- get over+病気:
- 「(病気)から回復する」
- She was only just getting over the flu when she got a stomach bug.
(彼女はインフルエンザから回復したばかりだったが、胃腸炎にかかってしまった) - You will get over the illness more quickly if you relax.
(リラックスすれば病気は早く治る) - It’s taken me ages to get over the flu.
(インフルエンザが治るまでに長い時間がかかった) - Mark hasn't got over the flu yet.
(マークはまだインフルエンザが治っていない)
get over+人
「人」を乗り越えていくというのは、どういう意味でしょう?
over の後に「人」が来ると、「その人との関係が終わった後などに、ショックから立ち直る」といったニュアンスです。
その人への思いを忘れて、乗り越えていくこと。精神面で「傷心」を乗り越える。
- get over+人:
- 「(その人への思い)を乗り越える」
- It took her months to get over Michael when he ended the relationship.
(マイケルとの関係が終わった時、彼女は彼を忘れるのに何ヶ月もかかった) - It's been nearly a year since Janet dumped me, but I still haven't gotten over her.
(ジャネットに振られてからほぼ1年が経つが、まだ彼女を忘れられない) - It's just a crush. You'll get over Tommy soon enough.
(ただの片思いよ。すぐにトミーのことは忘れられる)
get over+物事
「物事」の場合は、何かを「受け入れて乗り越えて」ことを示します。感情・精神的に「立ち直る」の意味。日常会話で非常によく使われます。
- get over+物事:
- 「(物事)を受け入れて乗り越える」
- She left you over three years ago, so you really need to get over it already!
(彼女は3年以上前にあなたを捨てたのだから、もう乗り越えるべきだ!) - It took him years to get over the shock of his wife dying.
(彼は妻が亡くなったショックから立ち直るのに何年もかかった) - She never completely got over the loss of her first child.
(彼女は最初の子供を失った悲しみを完全には乗り越えられなかった) - I'm going to marry him. Get over it!
(私は彼と結婚するつもりよ。受け入れて!) - You need to get over the fact that I'm moving to Indonesia next month.
(私が来月インドネシアに引っ越すという事実をあなたは受け入れる必要がある)
「相手に伝える」
get A over to~ は「Aを~のほうにやる」あるいは「Aを~に伝える」。
物理的に何かを「別の場所」へ移動させたり、アイデアや情報などを「人」に伝えることを示します。


- get~over to…:
- 「~を…に伝える」
- 「~を…のほうに向かわせる」
物事を「伝える」の例文
- It's important that we get this message over to young people.
(このメッセージを若者に伝えることが重要だ) - He didn't really get his meaning over to the audience.
(彼は自分の意図を聴衆にあまり伝えなかった) - I always try to get this idea over to my students.
(いつもこの考えを生徒たちに伝えようと努めている) - Gina felt trapped and insecure but found it difficult to get this over to her husband.
(ジーナは閉じ込められて不安を感じたが、それを夫に伝えるのは困難だった)
人を「向かわせる」の例文
- Go on, get yourself over to May's and meet her company.
(さあ、メイのところに行って彼女の仲間に会って) - Get him over to the farm.
(彼を農場へ連れて来て) - Shift him when you like but the sooner you get him over to me the better.
(好きな時に彼を移動させて。でも、できるだけ早く彼を私のところに連れてくるほうがいい)

get over to / with の違い
get over は、組み合わせによって意味がいろいろです。get~over と get over~ でも意味と使い方が違いましたね。
「克服する」「片付ける」「回復する」「伝える」の4パターンを整理すると、
- get over~ 「克服する」「回復する」
- get~over 「片付ける」「伝える」
to / with を付けた形についても、比較してみます。
| 意味 | 使い方 | 構造 | |
|---|---|---|---|
| get over to~ | 「~へ行く」 | 主語自身が移動する | get over+場所 |
| get~over to… | 「~を…へ届ける」 | 主語が人や物事を移動させる | get+人・物事+over to+人・物事 |
| get~over with | 「~を片付ける」 | 主語が嫌なことを終わらせる | get+物事+over with |
get over to~
「何かを渡って行く、越えて行く」の意味になることもあります。
- I’ll get over to the station.
(駅まで行く) - I have to get over to Molly's place and pick up some papers.
(モリーの家に行って書類をいくつか受け取らなければならない) - I want to get over to the other side.
(向こう側へ行きたい)
get~over to…
- Get these papers over to Mr. Wilson's office right away.
(これらの書類をすぐにウィルソン氏のオフィスに届けて) - I finally got the basic concepts of trigonometry over to him.
(ついに三角法の基本的な概念を彼に伝えた)
get~over with
- It looks like you have some bad news for me, so just tell me what it is — get it over with.
(悪い知らせがあるようね。それが何なのか教えて。さっさと終わらせて) - I'm looking forward to getting my final exams over with.
(期末試験が終わるのが楽しみだ)
類義語との比較
「困難を乗り越える」ことを表す語句としては、overcome、recover、move on などもあります。それぞれの意味や使い方をまとめました。
同じような状況でも、使う語によって、与える印象が微妙に変わります。
| 意味 | ニュアンス | 使用場面 | |
|---|---|---|---|
| get over | 「乗り越える、立ち直る、回復する」 | カジュアル、感情や軽度の困難を乗り越える | 失恋、病気、ショック |
| overcome | 「克服する、打ち勝つ、征服する」 | よりフォーマルで力強い、困難に打ち勝つ | 恐怖・病気・障害 |
| recover | 「回復する、取り戻す、立ち直る」 | 失われたものからの回復、取り戻す | 病気・怪我・精神的疲労 |
| move on | 「前に進む、気持ちを切り替える」 | 過去を手放して前進する、再出発 | 失恋・失敗・転職 |
get over の使い方
- 感情的な痛みや軽度の病気・問題から立ち直る
- カジュアルで最も一般的
- I hope you get over your cold soon.
(早く風邪が治るといいね) - It took me months to get over the breakup.
(別れを乗り越えるのに何ヶ月もかかった)
overcome の使い方
- 困難・障害・病気などに打ち勝つ、克服する
- 打ち勝って制覇するという、フォーマルで力強いイメージ
- She overcame her fear of public speaking.
(彼女は人前で話す恐怖を克服した) - He overcame poverty to become a successful entrepreneur.
(彼は貧困に打ち勝って起業家として成功した)
recover の使い方
- 失われた状態から元の良好な状態に戻る
- 身体的な健康、意識、経済状況、物理的な回復など
- He is slowly recovering from the surgery.
(彼は手術からゆっくり回復している) - It took a while for her to recover her composure.
(彼女が平静を取り戻すのに少し時間がかかった)
move on の使い方
- 過去の出来事・感情を手放し、新しい段階へ進む
- 心理的な切り替え、前向きな再スタートのイメージ
- It's time for me to move on from this old job.
(この古い仕事から次に進む時だ) - Let's move on to the next topic.
(次の議題に移りましょう)
ネイティブがよく使う関連表現
get over oneself や get over it などは、ネイティブがよく使う口語フレーズです。
get over oneself の意味


"Get over youself." は口語のイディオムで、直訳だと「自分を乗り越えろ」。
自分のことを深刻に考えすぎたり、自意識過剰だったり、自己中心的になっている時にたしなめる言葉です。そういった自分自身を手放せ、といった感じ。
「うぬぼれるな」「調子に乗るな」のように、たいてい命令形で使われます。
文脈によっては、「こだわりを捨てる」「自分の感情にとらわれすぎるのをやめる」の意味の場合もあり。
get oneself over to~ の語順なら「~のほうへ自ら向かう」
- get over oneself:
- 「うぬぼれや自意識過剰をやめる」 通常命令形で
- 「こだわりを捨てる」
「うぬぼれをやめる」
- Get over yourself! Nobody cares if you've made a mistake.
(自意識過剰をやめろ! あなたが間違いを犯しても誰も気にしない) - Just get over yourself and stop moaning!
(ただうぬぼれや不平を言うのをやめろ!) - He needs to grow up a bit and get over himself.
(彼はもう少し成長してうぬぼれをやめる必要がある) - Get over yourself and listen for once.
(うぬぼれを捨てて一度は人の話を聞いてよ) - Someone needs to help her get over herself.
(誰か彼女にうぬぼれをやめさせる必要がある)
「こだわりを捨てる」
Longman では、get over yourself は次のように定義されてました。
to stop being so sensitive or proud
(繊細だったり、高慢だったりするのをやめること)
sensitive は「繊細な」「傷つきやすい」なので、必ずしも偉そうな態度の相手に向けて諫めるだけではありません。
- If he could just get over himself, he’d realize that asking for help isn’t a weakness.
(彼がこだわりを捨てられたら、助けを求めることが弱さじゃないと気付ける) - I know you’re upset, but get over yourself — we have a job to do.
(怒ってるのはわかるけど、感情にとらわれすぎないで。やるべき仕事があるんだから)
以下の例文は、WikiHow より。
- He fell down during dance class last week, and now he says he's never coming to class again because he's too embarrassed. I feel for him, but I also think he needs to get over himself.
(彼は先週ダンスのクラスで転び、恥ずかしくて二度とクラスに来ないと言う。同情はするが、彼は感情にとらわれすぎるのをやめる必要があるとも思う)
- You're missing your brother's wedding because of a fight you had five years ago? You need to get over yourself.
(5年前に喧嘩したせいで弟の結婚式に出席できないって? あなたはこだわりを捨てる必要がある)

get over it の意味
get over it は「失ったものや失望・執着は忘れて前に進む」の意味です。get a life(人生を手に入れろ)に似た俗語で、1990年頃から使われ始めたとか。
get over something(何かを乗り越える)という慣用句に由来します。これも命令形が多いですね。
get over it:
- get over it:
- 「立ち直って前へ進む」 命令形が多い
- Forget about her. She's gone. Get over it!
(彼女はもういない。もう忘れろ!) - She forgot your birthday — get over it. It wasn’t intentional.
(彼女が誕生日を忘れたって、もう気にするなよ。わざとじゃなかったんだから) - I messed up the presentation, but I need to get over it and focus on the next one.
(プレゼンを失敗したが、気持ちを切り替えて次に集中しないと) - He still talks about losing that game three years ago. I wish he’d just get over it.
(彼は3年前の試合の負けをまだ話してる。もう忘れて欲しい) - You didn’t get the promotion. It sucks, but you’ve got to get over it and keep moving.
(昇進できなかったのは悔しいが、乗り越えて前に進まないといけない)
誤用しやすいポイント
一番間違いやすいパターンが、get~over と get over の混同です。
- She got over the package to the office.
- She got the package over to the office.
(彼女はその荷物をオフィスに届けた)
何かを伝えたり、物理的に何かを届ける場合は、get~over to…
- I got my fear over last year.
- I got over my fear last year.
(去年自分の恐怖を乗り越えた)
困難を乗り越えたり克服したりする場合は、get over
- She got over herself to the party.
- She got herself over to the party.
(彼女はパーティーに自ら向かった)
get over oneself だと「うぬぼれをやめる」の意味になる
補足
- She got over herself and went to the party.
(彼女はうぬぼれを捨ててパーティーへ行った)
to the party だと意味が通じないが、went to the party とすれば自然
よくある質問(FAQ)
「get over」と「overcome」の違いは何?

get over は日常会話でよく使われ、感情的な回復に重点を置きます。overcome はより正式で、困難に打ち勝つという克服のニュアンスが強い表現です
「get over it」はどんな場面で使う?

相手に「もう諦めて前に進もう」と伝える時に使います。励ましの意味もありますが、時に「いい加減にしろ」という厳しいニュアンスも含むため、使う相手や状況に注意が必要です
恋愛で「get over someone」を使う時の注意点は?

get over+人 は「その人を忘れる」という意味で、失恋や別れの後によく使われます。ただし、完全に忘れるというより「気持ちの整理をつける」というニュアンスです
「get over」と「get over with」はどう違う?

get over は「困難を乗り越える」意味で、get~over with は「嫌な事を早く終わらせる」という意味です。Let's get this over with(さっさと済ませよう)のように使います
まとめ
get over は、いろいろな前置詞や副詞が付いて意味が変わってくるものの、基本は「乗り越える」です。
こういった頻出のイディオムは、英字新聞で効率的に学べます。
英語に馴染むために
国内で発行される英字新聞は、英語教材として優秀。従来の「読む」はもちろん、「書く」練習もあり、WEBサイトで英語音声を「聴く」も可能です。
少しでも理解の助けになれたら幸いです。お読みいただき、ありがとうございました。
(引用・参照元: Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, WikiHow, LDOCE, reddit)

