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to不定詞の用法
今回取り上げるのは、「to go」のみです。
たとえば、the place to go (to) は「行くべき場所」。この to go は the place を修飾する形容詞的用法ですね。
go は自動詞で、the place to go が普通ですが、「行くべき場所」を強調したい時には the place to go to と言ったりもします。
ただ、go は「行く」以外にたくさん意味を持ち、不定詞の用法もちょっと特殊です。
「to go」の用法
to go は、「行くべき~」という通常の訳し方の他に、3つ意味があります。
ひとつは「持ち帰り用に」、他に「あと残りは~」、way to go の形で「よくやった」。これらの go は「行く」と訳すと、意味が通じません。
- to go:
- 「持ち帰り用に」
- 「あと残りは~」
- 「よくやった」※ way to go の形で
「持ち帰り用に」
take away(英)や take out(米)は「持ち帰る」の意味で使うことはあまりなく、名詞の takeaway / takeout は「テイクアウトの食事」を示します。
「テイクアウトの」と言いたい時は、to go。飲食店で、店内で食べずに持ち帰れるように包装してもらう時に使われます。
go は「ある場所から別の場所へ移動する」「去る」が基本なので、「他の場所へ行くために」から来ているようです。
- I'd like two chocolate brownies to go, please.
(持ち帰り用にチョコレートブラウニーを2つお願いします) - Can we get an extra side of fries to go?
(フライドポテトを追加で持ち帰りできますか?) - Can I get these to go?
(これらを持ち帰りできますか?) - Do you want it to go, or will you eat it here?
(持ち帰りますか、それともここで食べますか?) - Is that for here or to go?
(ここで食べますか、それとも持ち帰りですか?)
最後の例文では、to go は補語のようになっています。
to go の用法が形容詞なのか副詞なのか、調べても分からなかったため、ChatGPTに尋ねてみました。解答を要約すると、
- 「to go」は、「どこで(どのように)食べるか」を説明し、副詞用法として機能している。
- 最後の例文では「持ち帰り用である」という状態を示すので、文法的には補語だが、その役割は副詞的な意味を持つ。
「持ち帰り用に」の場合、「名詞+to go」の形であっても形容詞的用法ではなく、副詞的用法とのこと。
ChatGPTは間違うことも結構あるので、100%信じることはできないとしても、ひとつの解答ですね。
「あと残りは~」
これも形としては、名詞+to go です。あとどれだけ残っているかを具体的に示すため、たいてい to go の前には「数量を表す名詞」が来ます。
「何かが起こるまで、あとどれだけか」「何かを完了したり到達したりするには、あとどれだけ残っているか」を言う表現です。
- Laura’s sat six exams and has two more to go.
(ローラは6つの試験を受けてあと2つ残っている) - We still have five more miles to go.
(まだあと5マイルある) - There’s only a few seconds to go before the rocket takes off.
(ロケットが打ち上げられるまであと数秒だ) - I have ten more pages to go until I'm finished with the book.
(本を読み終えるまであと10ページだ)
<~ down, … to go の用法>
また、いくつかは済んだものの、まだ残りがあるという時は、down を使って、~ down, … to go のように言えます。「~は済んだ、残りはあと…」です。
- "How are your finals going?" "Two down, three to go."
(「期末試験はどう?」「2つ終わって、あと3つ」) - We've solved the first problem, so it's one down and two to go.
(最初の問題は解決した。それで1つ終わって、あと2つだ) - That’s two down and one to go for par.
(これで2ダウン、あと1でパーだ) - Two down, one to go before he strikes out!
(2アウト、あと1打で三振!)
このフレーズは、野球やゴルフなどのスポーツから来た可能性が高いそう。こちらについても、ChatGPTに質問してみました。
- 「to go」は副詞的用法。ただし、「残っている」という状態を示しており、直前の名詞句を修飾している。したがって、形容詞的な用法としても解釈できる。
ChatGPTいわく、副詞的用法だけれど、形容詞的用法とも取れるようです。
way to go(よくやった)
way to go はアメリカ英語で、「誰かが何かをとてもうまくやった」と伝える時に使うイディオムです。
「よくやった」「すごいね」「おめでとう」と、ほめたり励ましたりするニュアンス。"Good job!" や "Well done"、"Congratulations." などと同様です。
ただし、相手に対し、皮肉や冗談ぽく言う場合もあります。
- I heard you girls won the contest. Way to go!
(きみたちがコンテストで優勝したと聞いたよ。すごいね!) - A: "I just found out I got into Harvard!" B: "Wow, way to go!"
(A「ハーバード大学に合格したってわかったよ!」 B「わあ、すごいね!」) - Way to go, John ― you broke the chair!
(すごいね、ジョン。椅子を壊したね!) - Way to go, Kim! Now we'll have to start all over again.
(よくやった、キム! さあ、また最初からやり直さないといけない)
<way to go の由来>
起源ははっきりしないものの、That's the way to go about it. というフレーズを短縮したものと推測されます。
that's the way to go は「それが最善、最適なやり方だ」。「それが行くべき道だ」と直訳調に訳してもいいかもしれません。
19世紀後半から、うまく実行されたタスクや正しい行動を称賛するために使用されたとのこと。
別の辞書には、もとは好成績を収めているアスリートに向けられたもので、1960年代には、あらゆる成果に対して使われるようになったとも書かれています。
- That’s the way to go! You did it!
(よくやった! やったね!) - As John ran over the finish line, everyone cried, "That's the way to go!"
(ジョンがゴールラインを越えた時、誰もが「よくやった!」と叫んだ)
これは形容詞的用法だと思うのですが、念のため、ChatGPTにも確認してみましょう。
- 「to go」は「行くための」「進むための」という意味で、「the way(方法)」を修飾し、形容詞的な役割を果たしている。
どうやら、この意味では形容詞的用法でよさそうです。
まとめ
取っつきづらい英語雑誌
英文のリーディングしてますか? 読むことは、速読即解の練習になります。
試験対策には英語のニュース紙が最適ですが、洋雑誌は取っつきづらいですね。読み方にはコツがあり。
ニューズウィーク英語版 Newsweek
廃刊から復活した老舗の英語誌。『TIME』と似ていて、『ニューズウィーク』のほうがオーソドックスな作りです。
ニューヨーク発で、現地の様々な記事がタイムリーに読めるのが売り。ただ、なにしろページ数が多く、全部目を通すのは到底無理。
興味が持てそうなトピックだけを、速読練習用に使うのがベストです。
TIME(タイム)
世界中で最も影響力のあるニュース誌の1つ。TIME誌の英語は、洗練された表現で現代英語のお手本とされます。
現代の英語表現を学ぶには『TIME』を読め、と講義でよく言われました。
こちらも、全部読もうとせず、雑誌感覚でパラパラ読むのがよいです。写真の使い方や記事のページ割が独特で面白い。
(引用・参照元: Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, LDOCE, Know Your Phrase, Cambridge Dictionary, Know Your Phrase, U.S Dictionary)