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「to go」 の3つの意味とは? to不定詞の用法をAIに尋ねてみた

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to goの3つの意味

 

to不定詞の用法

ノーマルのエイ
to不定詞って、何だっけ
ノーマルのソウ
「to+動詞の原形」のこと。名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法と3つの用法がある
困りのエイ
それ全部見てったりは…
目閉じのソウ
しない。安心しろ

今回取り上げるのは、「to go」のみです。

たとえば、the place to go (to) は「行くべき場所」。この to go は the place を修飾する形容詞的用法ですね。

go は自動詞で、目的語を取りません。the place to go が普通ですが、「行くべき場所」を強調したい時には the place to go to と言ったりもします。

ただ、go は「行く」以外にたくさん意味を持ち、不定詞の用法もちょっと特殊です。

 

「to go」の用法

to go は、「行くべき~」という通常の訳し方の他に、3つ意味があります。

ひとつは「持ち帰り用に」、他に「あと残りは~」way to go の形で「よくやった」です。これらの go は「行く」と訳すと、意味が通じません。

 

  • to go:
    1. 「持ち帰り用に」
    2. 「あと残りは~」
    3. 「よくやった」※ way to go の形で

 

「持ち帰り用に」

日本では「持ち帰り」は「テイクアウト」と言いますね。

英語では、take away(英)や take out(米)というフレーズはあるものの、実際「持ち帰る」の意味で使われることは少ないです。

「テイクアウトの食事」という名詞では、takeaway / takeout がよく使われます。takeaway、takeout ともに、数えられる名詞の時も、数えられない名詞の時もあり。

  • Let’s have Chinese takeout for dinner tonight.
    (今夜の夕食は中華のテイクアウトにしよう)
  • Let's have a takeout tonight.
    (今夜はテイクアウトにしよう)
  • He ordered a takeaway from the Indian restaurant.
    (彼はインド料理レストランからテイクアウトを注文した)

 

「テイクアウトの」と言いたい時は、to take out ではなく、to go。飲食店で、店内で食べずに持ち帰れるように包装してもらう時に使われます。

go は「ある場所から別の場所へ移動する」「去る」が基本なので、「他の場所へ行くために」から来ているようです。

  • I'd like two chocolate brownies to go, please.
    (持ち帰り用にチョコレートブラウニーを2つお願いします)
  • Can we get an extra side of fries to go?
    (フライドポテトを追加で持ち帰りできますか?)
  • Can I get these to go?
    (これらを持ち帰りできますか?)
  • Do you want it to go, or will you eat it here?
    (持ち帰りますか、それともここで食べますか?)
  • Is that for here or to go?
    (ここで食べますか、それとも持ち帰りですか?)

 

この to go の用法は?

上記の最後の例文では、to go は補語のようになっています。

to go は「持ち帰り用の」という形容詞的用法なのか、はたまた「持ち帰るために」という副詞的用法なのか、ちょっと気になったため、ChatGPTに尋ねてみました。

ChatGPTによると、「副詞的用法」という解答。

最後の例文では、「持ち帰り用だ」という状態を表します。補語っぽいけれど、文法的に考えれば、副詞(句)は補語になれません

その辺りを突っ込むと、この to go は「副詞的な意味を持つ」と返してくれました。これは、ChatGPTがあやふやなのではなく、よくある英語の文法的な齟齬です。

たとえば、「They were in at the start.」(彼らは最初からいた)なども、in は副詞なのに役割は補語になってます。

ChatGPTは間違うことも結構あるので、100%信じることはできないとしても、この解答は良いのでないでしょうか。

困りのエイ
AIでも間違ったりするの?
横目のソウ
主語+動詞(SV)を「第2文型」と言ったり、主語+動詞+補語(SVC)を「第3文型」と言ったこともある

 

「あと残りは~」

これも形としては、名詞+to go です。あとどれだけ残っているかを具体的に示すため、たいてい to go の前には「数量を表す名詞」が来ます。

「何かが起こるまで、あとどれだけあるか」「何かを完了したり到達したりするには、あとどれだけ残っているか」を表す表現です。

  • Laura’s sat six exams and has two more to go.
    (ローラは6つの試験を受けてあと2つ残っている)
  • We still have five more miles to go.
    (まだあと5マイルある)
  • There’s only a few seconds to go before the rocket takes off.
    (ロケットが打ち上げられるまであと数秒だ)
  • I have ten more pages to go until I'm finished with the book.
    (本を読み終えるまであと10ページだ)

「あと残りは」のto go

 

~down, …to go の用法

「いくつかは済んで、まだ残りがいくつかある」のように、終わったものについても言いたい時は、down を付け加えればOK。

~ down, … to go」の形で、「~は済んで、残りはあと…」。「~」と「…」の部分にはどちらも数詞が来ます。

「~down, …to go」のフレーズは、野球やゴルフなどのスポーツから来た可能性が高いそうです。

  • "How are your finals going?" "Two down, three to go."
    (「期末試験はどう?」「2つ終わって、あと3つ」)
  • We've solved the first problem, so it's one down and two to go.
    (最初の問題は解決した。それで1つ終わって、あと2つだ)
  • That’s two down and one to go for par.
    (これで2ダウン、あと1でパーだ)
  • Two down, one to go before he strikes out!
    (2アウト、あと1打で三振!)

 

この to go の用法は?

こちらについても、to go が副詞的用法なのか形容詞的用法なのか、ChatGPTに質問してみました。

これも、やはり「副詞的用法」だとか。

ただし、to go は「残っている」という状態を示しており、直前の名詞を修飾している。したがって、形容詞的な用法としても解釈できる。

…と、こんな風に「形容詞的用法」とも取れるとの解答でした。

 

way to go(よくやった)

way to go はアメリカ英語で、「誰かが何かをとてもうまくやった」と伝える時に使う口語のイディオムです。

「よくやった」「すごいね」「おめでとう」と、ほめたり励ましたりするニュアンス。"Good job!""Well done""Congratulations." などと同様です。

もっとも、本心から「すごい」と思っているわけでなく、皮肉や冗談として言う場合もあります。

  • I heard you girls won the contest. Way to go!
    (きみたちがコンテストで優勝したと聞いたよ。すごいね!)
  • A: "I just found out I got into Harvard!" B: "Wow, way to go!"
    (A「ハーバード大学に合格したってわかったよ!」 B「わあ、すごいね!」)
  • Way to go, John ― you broke the chair!
    (すごいね、ジョン。椅子を壊したね!)
  • Way to go, Kim! Now we'll have to start all over again.
    (よくやった、キム! さあ、また最初からやり直さないといけない)

 

way to go の由来

起源ははっきりしないものの、That's the way to go about it. というフレーズを短縮したものと推測されます。

that's the way to go の直訳は「それが行くべき道だ」。そこから「それが最善で最適なやり方だ」 「よくやった」のように広がったのかもしれません。

19世紀後半から、うまく実行されたタスクや正しい行動を称賛するために使用されたとのこと。

別の辞書には、もとは好成績を収めているアスリートに向けられたもので、1960年代には、あらゆる成果に対して使われるようになった、とも書かれています。

  • That’s the way to go! You did it!
    (よくやった! やったね!)
  • As John ran over the finish line, everyone cried, "That's the way to go!"
    (ジョンがゴールラインを越えた時、誰もが「よくやった!」と叫んだ)
  • Way to go on reaching your charity goal of $100,000!
    (100,000ドルのチャリティ目標達成、おめでとう!)

 

この to go の用法は?

これは形容詞的用法だと思うのですが、ChatGPTにも確認してもらいましょう。

解答は 「to go」は「行くための」「進むための」という意味で、「the way(方法)」を修飾し、形容詞的な役割を果たしている、とのことでした。

この場合は「形容詞的用法」でよさそうですね。

 

まとめ

目閉じのソウ
こんな風に、to go の用法は一筋縄ではいかない
困りのエイ
AIが間違ってなきゃいいけどね

to go が副詞的用法か形容詞的用法化は、調べても出てこなかったので、今回AIに頼ってみました。AIもなかなかです。

 

取っつきづらい英語雑誌

英文のリーディングしてますか? 読むことは、速読即解の練習になります。

試験対策には英語のニュース紙が最適ですが、洋雑誌は取っつきづらいですね。読み方にはコツがあり。

ニューズウィーク英語版 Newsweek

ニューズウィーク英語版 Newsweek

廃刊から復活した老舗の英語誌。『TIME』と似ていて、『ニューズウィーク』のほうがオーソドックスな作りです。

ニューヨーク発で、現地の様々な記事がタイムリーに読めるのが売り。ただ、なにしろページ数が多く、全部目を通すのは到底無理。

興味が持てそうなトピックだけを、速読練習用に使うのがベストです。

TIME(タイム)

TIME(タイム)

世界中で最も影響力のあるニュース誌の1つ。TIME誌の英語は、洗練された表現で現代英語のお手本とされます。

現代の英語表現を学ぶには『TIME』を読め、と講義でよく言われました。

こちらも、全部読もうとせず、雑誌感覚でパラパラ読むのがよいです。写真の使い方や記事のページ割が独特で面白い。

少しでも理解の助けになれたら幸いです。お読みいただき、ありがとうございました。

(引用・参照元: Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, LDOCE, Know Your Phrase, Cambridge Dictionary, Know Your Phrase, U.S Dictionary)