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strike out の意味は5つ
野球で「ストライク・バッター・アウト!」は有名なフレーズなので、「三振」のことだと、おそらく誰もが知ってるでしょう。
実際、strike out は、「~を三振に打ち取る」「三振する」の意味で使われます。他動詞も自動詞もあり。
けれど、他にもいろいろ意味があり、大きく5つに分けてみます。
- strike out:
- 「三振に打ち取る」「三振する」
- 「失敗する」※ 米・口語
- 「殴りかかる」
- 「削除する」
- 「出発する」
要するに、「三振」して「失敗」したため、思わず人に「殴りかかる」ものの、過去を「削除して」やり直し、新しい道へと「出発する」わけです。
…というのは、冗談ですが。覚え方としては、いいんじゃないでしょうか??
「三振に打ち取る」「三振する」
目的語を取る場合
「~を三振させる」は、strike out 人(または strike 人 out)の形です。目的語は「人」。主語は、三振に打ち取る「ピッチャー側」になります。
- The pitcher struck out all three batters in the ninth inning and saved the game.
(その投手は9回に3人の打者全員を三振に打ち取り、試合を救った) - Olson struck him out on a slider.
(オルソンはスライダーで三振)に打ち取った) - The relief pitcher struck out the first two batters he faced.
(リリーフ投手は対戦した最初の2人の打者を三振に打ち取った)
目的語を取らない場合
「三振する」では、主語は三振に打ち取られた「バッター側」です。
- Castro struck out swinging.
(カストロは空振り三振した) - The batter struck out and returned to the dugout.
(打者は三振してベンチに戻った) - He struck out in the second inning.
(彼は2回に三振した)
「失敗する」
アメリカ英語の口語表現で、fail(失敗する)と同義。「三振する」の意味から推測できますね。
- He was the firm's second lawyer. The first one had struck out completely.
(彼はその事務所の2人目の弁護士だった。最初の弁護士は完全に失敗していた) - His next two business ventures struck out.
(彼の次の2つの事業は失敗に終わった) - I tried to get a phone number from her, but I struck out again.
(彼女から電話番号を聞き出そうとしたが、またも失敗した)
strike out with の訳し方
with が付くと「~について」「~に対して」。「~について失敗する」「~に対してうまくいかない」です。
- I really struck out with her ― she wouldn't even kiss me good night.
(彼女には本当にがっかりだった。彼女は私に「おやすみ」のキスさえしてくれなかった) - The network struck out with its new television show and canceled it after the third week.
(同局は新しいテレビ番組がうまく行かず、3週後に打ち切りとなった) - The eighth film in the horror series struck out with audiences.
(ホラーシリーズの第8作目は観客に受けなかった) - The car salesman struck out with his first five customers.
(その自動車セールスマンは最初の5人の顧客に失敗した)
<ウディ・アレンの言葉>
アメリカの映画監督ウディ・アレン氏(Woody Allen)の有名な言葉があります。
My success has allowed me to strike out with a higher class of women.
(私は成功したおかげで、上流階級の女性にふられるようになった)
struck out は「失敗する」ではなく、別の意味なのでは? …と思いたくなるけれど。
これは「もとより女性にふられていたものの、成功したことで、今まで縁のなかった上流階級の女性にもふられる」という、自虐とも取れるユーモアです。
「殴りかかる」
前回も簡単に取り上げましたが、strike は hit(打つ)に近いです。
strike out は「(人や物に)激しい打撃を与える」、そこから比ゆ的に「(人や物を)激しく批判する」「強く非難する」にもなります。
殴り掛かったり、批判する対象を言う場合は、at が必要です。
- He lost his temper and struck out wildly.
(彼はカッとなって乱暴に殴りかかった) - Bill struck out at me when I touched his shoulder.
(ビルの肩に触れた時、彼は私を殴りつけた) - In a recent article she strikes out at her critics.
(最近の記事で彼女は批評家たちを批判している) - The government is striking out at misinformation about the crisis that has been circulating on the Internet.
(政府は、インターネット上で広まっている危機に関する誤報を強く非難している)
「削除する」
あまり使う用法ではないかもですが、「(文書に書いたものを)線を引いて取り消す」の意味です。strike out~(または strike~out)の形。
「取り消す」の用法は古く、1500年代から用いられてます。
- Sorry, strike that last line out.
(ごめん、あの最後の行は取り消して) - I wrote an angry email but ended up striking out most of it before I sent it.
(私は怒りのメールを書いたが、結局送る前に大部分を削除した) - The editor struck out the whole paragraph.
(編集者はその段落全体を削除した)
「出発する」
最後の意味は、「何らかの新たな旅を始める」「出発する」。「新しい方向に進む」として、1610年代から使われていました。
これだけ毛色が違って、なんとなくポジティブな感じがします。
- She struck out for the opposite bank.
(彼女は対岸に向かった) - Tomorrow, we'll strike out at dawn and our quest will be underway.
(明日は夜明けに出発し、我々の探求が始まる) - In heavy rain, we struck out across the valley.
(大雨の中、私たちは谷を横切って出発した)
strike out on one's own(独立する)
strike out on one's own は「他の人から独立して、何か新しいことを始める」こと。on one's own は「独力で」「自分の裁量で」。
- After working for her father for ten years, she felt it was time to strike out on her own.
(彼女は父親のもとで10年間働いた後、独立する頃だと感じた) - She finally struck out on her own, setting up a news blog with a friend.
(彼女はついに独立し、友人と一緒にニュースブログを立ち上げた) - She wanted me to strike out on my own, buy a business.
(彼女は私が独立してビジネスを買ってほしいと思っていた)
まとめ
楽しめる英語学習誌
英語学習は、楽しんでこそ。無理に高い目標を定めるのではなく、まずは楽しめるものを探してください。
多聴多読マガジン
ちょっと変わった視点からの面白い英語学習誌です。テーマ選びが独特で、学習要素もりもり。特にオタク気質の方は確実に刺さります(私のように笑)。
「話す」というアウトプットに積極的に取り組んでいる英語学習誌は少ないと思います。英語講座を利用せずに、学習誌で学びたい方に特にお勧めです。
CNN ENGLISH EXPRESS
CNNはアメリカのニュース専門チャンネルで、昔からの有名どころ。
英語ニュースのテキスト化と完全な対訳と注釈付きという、結構珍しい雑誌です。
英語自体は単語など固いものもあるけれど、注釈や解説が充実しているので、初級者の方も置いてきぼりにされることはありません。
TOEICや英検のために活用する人も多数で、試験対策にも。
(引用・参照元: Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Collins Dictionaries, Cambridge Dictionary, WordReference.com, Online Etymology Dictionary)