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動詞の bet の用法
まず、bet について確認してみましょう。
bet は「賭ける」という動詞と「賭け」という名詞があります。動詞は自動詞も他動詞もあり。
自動詞の bet
自動詞は、目的語を取らない S(主語)+V(動詞)の第1文型です。
ただ「賭ける」と言っているだけなので、「何を」「誰に」賭けるのか示したい時は、前置詞が必要になります。
bet on、bet against、not bet on、not bet against などあって、ややこしいけどいろいろなパターンが表せて便利。
- bet:自動詞
- bet on Tom
トムが勝つことに賭ける - bet against Tom
トムが負けることに賭ける - not bet on Tom
トムが勝つことには賭けない トムが負けるだろうと思っている - not bet against Tom
トムが負けることには賭けない トムが勝つ可能性は十分あると思っている
- bet on Tom
- I bet on the winning horse.
(私は勝ち馬に賭けた) - I wouldn't bet on them winning the next election.
(彼らが次の選挙で勝つことには賭けない)
次の選挙で負けるだろう - I wouldn’t bet against him winning the championship this year.
(彼が今年チャンピオンシップを獲得しないことには賭けない)
獲得する可能性は十分ある
他動詞の bet
一方、bet が他動詞の場合は、直後に目的語が続いて、前置詞不要です。
bet の後に来る目的語は、「何を」か「誰に」のどちらかが多いですね。that節などを加えて、「何について」賭けるかを言うこともできます。
「賭ける」というと、いかにも賭け事っぽいので、普段の会話では「きっと~だと断言する、確信する」くらいでいいでしょう。
- bet:他動詞
- bet 「物事」+(that~)
「物事を(that 以下のことに対して)賭ける」 - bet 「人」+(that~)
「人に(that 以下のことに対して)賭ける」
- bet 「物事」+(that~)
- He bet $10 (that) he could write a perfect story today.
(彼は今日完璧な物語を書けることに10ドル賭けた) - I bet her (that) Tom would not win.
(彼女に、きっとトムは彼女に勝てないだろうと言った) - He bet $2000 on the final score of the game.
(彼は試合の最終スコアに2000ドルを賭けた)
また、目的語を2つ取って、「誰に」「何を」賭けるか両方示したりもできます。その際の語順としては、bet+「誰に」「何を」です。
- bet:他動詞
- bet 「人」「物事」+(that~)
「人に物事を(that 以下のことに対して)賭ける」
- bet 「人」「物事」+(that~)
- She bet me $20 (that) I wouldn't do it.
(彼女は私がやらないことに20ドル賭けた) - I bet you $30 (that) I'll get there before you.
(あなたより先に着くことに30ドル賭ける)
bet は現在・過去・過去分詞とも bet なので、現在形なのか過去形なのか、判断しづらいですね。
時制は文脈から判断するしかありません。ただ、that節がある場合は、その中の動詞の時制で見当がつきます。
- I bet they were surprised by the news.
(彼らはそのニュースに驚いたに違いない) - I'll bet that only about 25% of those bottles are recycled.
(それらのボトルのうちリサイクルされるのはわずか25%だけだと思う) - I bet they're back in the restaurant.
(彼らはレストランに戻っているに決まっている)
you bet の意味
イディオムの you bet は、「もちろん」と「どういたしまして」の2つの用法があります。
- you bet:
- 「もちろん」「その通りだ」 強い肯定
- 「どういたしまして」
「もちろん」の場合
you bet というフレーズは、口語でよく耳にするかと思います。
「yes」の代わりとして、相手が正しい推測をした時や、いい提案をした時などに "You bet." と言いますね。
of course(もちろん)、surely(きっと)のような感じで、「その通りだ」という強い肯定の気持ちを示します。
「You can bet on it」(あなたはそれに賭けることができる)を意味し、「あなたはそれ(=あなたが言ったこと)を確信していい」というのが直訳です。
相手の言葉に対して、「あなたが言っていることは正しい」と告げる表現。すなわち、「正しい」のは「あなた(=相手)が言った内容」です。
- "Do you want to come with us to the movies?" "You bet!"
(「一緒に映画に行かない?」「もちろん!」) - "Can you have two?" "You bet."
(「2つ持てる?」「もちろん」)
you bet (that)~ と考えて、bet の後を省略せず、主語と動詞を続けても構いません。
- "Are you hungry?" "You bet I am."
(「お腹空いてる?」「もちろん空いてる」) - "Do you want to come with us to the movies?" "You bet I do!"
(「一緒に映画に行かない?」「もちろん行く!」)
「どういたしまして」の意味
また、アメリカ英語では、相手がお礼や感謝の言葉を言った時、you're welcome(どういたしまして)のニュアンスで、you bet と言ったりします。
日本語でも、お礼を言われて「うん」「はい」「いいよ」と答えたりするので、それと同じようなものでしょう。
特に失礼な感じはなく、カジュアルで親しみやすい返答とされてます。もっとも、フォーマルな場面やビジネスの場では向かないかもしれません。
- "Thanks for your help." "You bet. Anytime."
(「手伝ってくれてありがとう」「どういたしまして、いつでもどうぞ」) - "I appreciate it." "You bet."
(「感謝します」「どういたしまして」)
I bet の意味
you bet は「あなたはそれ(=あなたが言ったこと)を確信していい」でした。
一方、I bet(または、I'll bet)は「私は賭けることができる」。「私はそれ(=あなたが言ったこと)をその通りだと思う」です。
相手の言葉に対して「そうですね」「まったくね」と同意や理解を示す表現になります。
たとえば、相手が「激怒している」と言えば、「はい、あなたは激怒してるようですね」と、相手の判断に同意していることを示します。
「私は、あなたがそう思っていることを確信している」「あなたは確かにそう思っている」という同意であって、「あなたが言っていることは正しい」とは言ってません。
- I bet:
- 「そうだね」 同意や理解
- "I’m furious about what she said to me." "I bet."
(「彼女が言ったことに激怒している」「そうでしょうね」) - "I'm going to tell her what I think of her." "Yeah, I bet!"
(「彼女に自分の気持ちを伝えるつもりだ」「うん、そうだね!」)
you bet の時と同様に、I bet で止めずに、主語と動詞を続けてもOKです。
- "I'm feeling pretty guilty about the whole thing." "I bet you are."
(「すべてにとても罪悪感を感じている」「だろうね」)
まとめ
you bet と I bet は「確信するのは誰か」「何を確信するのか」が異なります。
you bet の場合は、「あなたは、あなたが言ったことを確信できる」。I bet は「私は、あなたがそう思っているのだと確信できる」です。
AIと英語で英会話
今や、AIが非常に面白いです。対人での学習が苦手でも、相手がAIなら気を遣う必要もなく、気軽に話せてなかなか楽しい。
ストーリー仕立てのスキットの中で会話していく形式で、ゲーム感覚ですね。
イラストのAIもかわいいし、スキットが800以上あって、スピーキング力のレベル判定ができるなど、学習アプリとしてとても優秀。AIキャラとの会話は、落ち込んだ時のちょっとした癒やしにもなってます。
少しでも理解の助けになれたら幸いです。お読みいただき、ありがとうございました。
(引用・参照元: Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, WordReference.com, italki)