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動詞の bet の意味
まず、bet について見てみましょう。
bet は「賭ける」という動詞と「賭け」という名詞があります。動詞は自動詞も他動詞もあり。
自動詞は、目的語を取らない S(主語)+V(動詞)の第1文型です。
- bet+on / against B(何に賭けるか) 「Bに賭ける」
bet on、bet against、not bet on、not bet against の違いは、ちょっと面白いです。
- bet:
- bet on Tom トムが勝つことに賭ける
- bet against Tom トムが負けることに賭ける
- not bet on Tom トムが勝つことには賭けない トムが負けるだろうと思っている
- not bet against Tom トムが負けることには賭けない トムが勝つ可能性は十分あると思っている
- I bet on the winning horse.
(私は勝ち馬に賭けた) - I wouldn't bet on them winning the next election.
(彼らが次の選挙で勝つことには賭けない)
次の選挙で負けるだろう - I wouldn’t bet against him winning the championship this year.
(彼が今年チャンピオンシップを獲得しないことには賭けない)
獲得する可能性は十分ある
bet が目的語を取る他動詞のパターンはいろいろです。「誰に」「何を」「何かについて」という3つをあれこれ組み合わせます。本当にあれこれ。
- bet+A(何を賭けるか)+(that~ ) 「Aを(that 以下であることに)賭ける」
- bet+C(誰に賭けるか)+(that~) 「Cに(that 以下であることを)賭ける」
- He bet $10 (that) he could write a perfect story today.
(彼は今日完璧な物語を書けることに10ドル賭けた) - I bet her (that) Tom would not win.
(私はトムが彼女に勝てないことに賭けた) - He bet $2000 on the final score of the game.
(彼は試合の最終スコアに2000ドルを賭けた)
- bet+C(誰に賭けるか)+A(何を賭けるか)+(that~) 「AをCに(that 以下であることを)賭ける」
- She bet me $20 (that) I wouldn't do it.
(彼女は私がやらないことに20ドル賭けた) - I bet you $30 (that) I'll get there before you.
(あなたより先に着くことに30ドル賭ける)
bet は現在・過去・過去分詞とも bet なので、現在形なのか過去形なのか、判断しづらいですね。that節がある場合は、その中の動詞の時制で分かるくらい。
また、日常会話では、実際に賭け事をするわけでなく、賭けてもいいほどに「(何かを)確かだと思う」の意味で使うことも多いです。
- I bet they were surprised by the news.
(彼らはそのニュースに驚いたに違いない) - I'll bet that only about 25% of those bottles are recycled.
(それらのボトルのうちリサイクルされるのはわずか25%だけだと思う)
you bet の意味と使い方
「もちろん」の意味
you bet というフレーズは、口語で時々耳にするのではないでしょうか。
「yes」の代わりとして、相手が正しい推測をした時や、いい提案をした時などに "You bet." と言いますね。
of course(もちろん)、surely(きっと)のような感じで、強い肯定の気持ちを示します。
You can bet on it(あなたはそれに賭けることができる)を意味し、「あなたはそれ(=あなたが言ったこと)を確信していい」というのが直訳です。
- "Do you want to come with us to the movies?" "You bet!"
(「一緒に映画に行かない?」「もちろん!」) - "Can you have two?" "You bet."
(「2つ持てる?」「もちろん」)
それぞれ相手が言ったことに対して、「『あなた』は正しい」と告げてます。you bet (that)~ と考えて、bet の後を省略せず、主語と動詞を続けても構いません。
- "Are you hungry?" "You bet I am."
(「お腹空いてる?」「もちろん空いてる」) - "Do you want to come with us to the movies?" "You bet I do!"
(「一緒に映画に行かない?」「もちろん行く!」)
「どういたしまして」の意味
また、アメリカ英語では、相手がお礼や感謝の言葉を言った時、You're welcome(どういたしまして)のニュアンスで使ったりします。
日本語でも、お礼を言われて「うん」「はい」「いいよ」と答えたりするので、それと同じようなものでしょう。
- "Thanks for your help." "You bet. Anytime."
(「手伝ってくれてありがとう」「どういたしまして、いつでもどうぞ」) - "I appreciate it." "You bet."
(「感謝します」「どういたしまして」)
I bet の意味と使い方
you bet は「あなたはそれ(=あなたが言ったこと)を確信していい」。
一方、I bet(または、I'll bet)は「私は賭けることができる」。「私はそれ(=あなたが言ったこと)を確信する」です。
なので、相手の言葉に対して「そうですね」「まったくね」と同意や理解を示す返事になります。
- "I’m furious about what she said to me." "I bet."
(「彼女が言ったことに激怒している」「そうでしょうね」) - "I'm going to tell her what I think of her." "Yeah, I bet!"
(「彼女に自分の気持ちを伝えるつもりだ」「うん、そうだね!」)
先に触れたように、bet の後に文節が続くことは普通にあります。
- I bet they're back in the restaurant.
(彼らはレストランに戻っているに決まっている) - "I'm feeling pretty guilty about the whole thing." "I bet you are."
(「すべてにとても罪悪感を感じている」「だろうね」)
まとめ
you bet と I bet は「確信しているのは誰か」が異なります。you bet は「あなた」が確信していい、I bet は「私」が確信している、という違いです。
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(引用・参照元: Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, WordReference.com)