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how は「どう?」
how は「どう?」「どのくらい?」「どのように?」などなど、いろいろな疑問文を作りますね。
一方、what は「何?」が基本。全然意味が違うし間違いようがない、と思われるかもですが、実はちょっと区別がややこしい場合もあります。
2つの違いを検証する前に、how について見てみましょう。
how to不定詞 や how about、how come、その他もろもろの定番表現や特殊表現は割愛して…。
「どのように」「どうやって」と方法を尋ねたり、「どんな」と状態を尋ねたり、「どのくらい」と程度を尋ねる場合に分けます。
もうひとつ、「なんて~だろう」のように、感嘆表現の時もありますね。
- how:
- 「どのように」【方法】を尋ねる
- 「どんな」【状態】を尋ねる
- 「どのくらい」【程度】を尋ねる
- 「なんて」【感嘆】を表す
「どのように」の意味
何かが行われる「方法」について、質問したり説明するのに使われます。
「どのように?」と普通に疑問文を作る場合の how と「どのように~するか」という名詞節を作る how の2パターンです。
- How do we get to the town from here?
(ここから町へどうやって行けばいい?) - How did you hear about the concert?
(コンサートのことをどうやって知ったの?) - He did not know how he ought to behave.
(彼はどう振る舞うべきか分からなかった) - It all depends on how you look at it.
(すべてそれをどのように見るかによる)
how do you like の用法 その1
how do you like~ はイディオムで、2通りの意味があります。ひとつめは、「どうやって~するのが好きか」とやり方を尋ねる場合です。
たとえば、"How do you like your coffee made?"(どうやって作られるコーヒーが好きですか?)のように made を補ってやると理解しやすいでしょう。
ブラックなのか、ミルクや砂糖はどうするのか、とコーヒーの飲み方を聞いてます。答え方としては、"Milk and one sugar, please."(ミルクと砂糖を一つお願いします)など。
- How do you like your coffee?
(どうやってコーヒーを飲むのが好きですか?) コーヒーはどうしますか? - How do you like your tea?
(お茶はどうやって飲むのが好きですか?) お茶はどうしますか?
「どんな」の意味
「どんな状態か」と誰かの健康状態や、物事が順調に進んでいるかを尋ねます。また、物事が「どんなふうか」「どんな感じか」と意見を聞いたりもできます。
- How are you feeling now?
(今どんな気分?) - How is your mother?
(お母さんの調子はどうですか?) - How was your trip?
(旅行はどうだった?)
how が使えない場合
how は「どんな感じか」意見を尋ねる場合があるものの、think を使って「どう思うか」と聞く際にはNGです。動詞が think の時は、what のほう。
というのも、"What do you think?"(どう思うか?)と聞かれたら、普通 "I think 〇〇" と答えるでしょう。〇〇の部分は、たいてい名詞か名詞節が来ます。
「どう思うか」というより、「何と思うか」と考えればいいかもしれません。
- What do you think of him?
(彼のことをどう思う?) - How do you think of him?
how do you like の用法 その2
先ほど「その1」で挙げた how do you like は「方法」を尋ねるものでした。
「その2」は、「どんなふうに好きか」 「どう思うか」と相手の気持ちや意見を聞くものです。
場合によっては、「~はいかがですか?」と何かを勧めるニュアンスになることもありますね。
- How do you like my new shoes?
(私の新しい靴はどう?) - How did you like the concert?
(コンサートはどうだった?) - How do you like the soup?
(スープはいかがですか?)
how do you like~? について、用法は3つある
「どのくらい」の意味
この用法は、how の直後に形容詞や副詞が来るので判断しやすいです。
how much は「どのくらい多く」「(値段は)いくら」、how old は「どのくらいの年月を経た」「何歳」。
疑問文だけでなく、名詞節も導きます。その場合は「いかに~か」「どのくらい~か」といった感じで訳せばOKです。
- How often do you go swimming?
(どのくらいの頻度で泳ぎに行くの?) - How much are those earrings?
(そのイヤリングはいくら?) - How old is she?
(彼女は何歳?) - Do you know how old he is?
(彼が何歳か知ってる?) - They couldn’t tell exactly how far away the bridge was.
(彼らは橋がどのくらい離れているか正確には分からなかった)
how much+形容詞 の場合
通常、how の後に形容詞が続く場合は、「how+形容詞」であって、わざわざ much を付けて「how much+形容詞」とは言いません。
- We all know how important exercise is.
(運動がいかに重要であるかは皆知っている) - We all know how much important exercise is.
ただし、比較級の形容詞の場合には how much を使います。much がないと、NGです。
- They realize how much better life is.
(彼らは人生がいかにより良いかを実感する) - They realize how better life is.
「なんて」の意味
最後は、「なんて~だろう」のように、驚きや強い感情を示す表現です。
通常は「how+形容詞 / 副詞+主語+動詞!」の形。ただアメリカ英語だと、くだけた言い方として、動詞が先に来て「how+形容詞+動詞+主語!」になることもよくあります。
「程度」を表す how が「どのくらい~か」なので、そこからより強調した言い方に変わっていったのかも?
もっと軽い感じで、何かに対してコメントする際に「how+形容詞!」だけの場合もあり。
- How beautifully she sang!
(彼女はなんて美しく歌ったことか!) - How wonderful it is to see you!
(あなたに会えてなんとうれしいことか!) - How clever am I!
(私はなんて賢いのか!) - How crazy is that!
(なんて馬鹿げてるの!) - "To my surprise, I found her waiting for me at the station." ― "How kind!"
(「驚いたことに、彼女が駅で待っていてくれた」「なんて親切なの!」)
形容詞や副詞を伴わないこともあります。語順は「how +主語+動詞!」で、「どれほど~だろう」。
how の後に、much や何らかの副詞が省略されてると考えればよいでしょう。
- How I love the summer holidays!
(夏休みがどんなに好きか!) - How he wished he had been there!
(そこにいられたらと彼はどんなに願っただろう!)
how と what はどう違う?
先ほど少し触れたように、how は「どんな」と「状態」を尋ねるのに使えるとはいえ、動詞が think の場合、how はNGでした。
他にも、人や物事について「どんな」なのかと「外見」を聞く場合には、how は使えません。
「意見」か「描写説明」か
how を「人」を主語にして使う時は、その人の体調など「状態や状況」を尋ねます。すなわち、「状態」について「意見」を聞くわけです。
一方、たとえば「上司はどんな人か」のように、その人の人柄だったり外見だったりの「描写説明」が欲しい時は、how でなく what~like になります。
- How is your boss?
(上司はどんな状態ですか?) - What is your boss like?
(上司はどんな人ですか?)
「どんな人か」の意味では、like が必要です。
"What is your boss?" だと、「上司は何者ですか?」のようになってしまいます。これを普通の文に戻した場合、"Your boss is 〇〇."。
like があれば、"Your boss is like 〇〇."(あなたの上司は〇〇のようだ)と人柄や外見をきっちり示せます。
動詞は be動詞だけでなく、look などでも同様です。
- What does she look like?
(彼女はどんな風に見えますか?)
「物事」が主語の時も一緒で、「どんな外観か」は what を使って尋ねます。
how を使えば、物事が「どんなふうか」「どんな感じか」とざっくりした意見や印象を求めます。
聞きたいことによって、how か what~like か使い分けないといけません。
形のない漠然とした「物事」の場合、what と how の境目が曖昧になるので、きっちりした説明が欲しい時は what~like、ふわっとした感想でいいなら how でよいかと。
- How was the smoked trout?
(スモークトラウトはいかがでしたか?) - What is the smoked trout like?
(スモークトラウトはどんな風ですか?)
まとめ
how の用法はまだまだたくさんあるのですが、今回は what と比較したかったので、かなり絞り込みました。物足りなく思われたら、スミマセン…。
AIと英会話レッスン
「gymglish」はAIとのレッスンで、聞き取れない時はAIが繰り返したり、別の言葉に言い換えたりしてくれます。もう、生きてる人間のレベル。
マンガを読むような感覚で、イラストが描かれた画面を見ながらのレッスンです。自由会話もできるし、レベル調整も、すべてAIがやってくれます。
対人でないというのが、本当に気楽。好きな時に、好きなようにできるのが何より有難い。
【gymglish】
レッスン時間は1日15分。
(引用・参照元:Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, Merriam-Webster, LDOCE)