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how と 「what~like」 の使い分け how の4つの用法と what との違い  

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howとwhat~likeの使い分け方

 

 

how は「どう?」

困りのエイ
これって「ハウ・アー・ユー?」の「ハウ」のこと?
横目のソウ
そう。それは疑問文を作る疑問詞の how
ノーマルのエイ
「どう?」とか「どのくらい?」の意味じゃないの?
閉じ目のソウ
そう
怒りのエイ
…どっちなんだよ!?

how は「どう?」「どのくらい?」「どのように?」などなど、いろいろな疑問文を作りますね。

一方、what は「何?」が基本。全然意味が違うし間違いようがない、と思われるかもですが、実はちょっと区別がややこしい場合もあります。

2つの違いを検証する前に、how について見てみましょう。

how to不定詞 や how about、how come、その他もろもろの定番表現や特殊表現は割愛して…。

「どのように」「どうやって」と方法を尋ねたり、「どんな」と状態を尋ねたり、「どのくらい」と程度を尋ねる場合に分けます。

もうひとつ、「なんて~だろう」のように、感嘆表現の時もありますね。

 

  • how
    1. 「どのように」【方法】を尋ねる
    2. 「どんな」【状態】を尋ねる
    3. 「どのくらい」【程度】を尋ねる
    4. 「なんて」【感嘆】を表す

 

「どのように」の意味

何かが行われる「方法」について、質問したり説明するのに使われます。

「どのように?」と普通に疑問文を作る場合の how と「どのように~するか」という名詞節を作る how の2パターンです。

「どのように」のhow

  • How do we get to the town from here?
    (ここから町へどうやって行けばいい?)
  • How did you hear about the concert?
    (コンサートのことをどうやって知ったの?)
  • He did not know how he ought to behave.
    (彼はどう振る舞うべきか分からなかった)
  • It all depends on how you look at it.
    (すべてそれをどのように見るかによる)

 

how do you like の用法 その1

how do you like~ はイディオムで、2通りの意味があります。ひとつめは、「どうやって~するのが好きか」とやり方を尋ねる場合です。

たとえば、"How do you like your coffee made?"(どうやって作られるコーヒーが好きですか?)のように made を補ってやると理解しやすいでしょう。

ブラックなのか、ミルクや砂糖はどうするのか、とコーヒーの飲み方を聞いてます。答え方としては、"Milk and one sugar, please."(ミルクと砂糖を一つお願いします)など。

  • How do you like your coffee?
    (どうやってコーヒーを飲むのが好きですか?) コーヒーはどうしますか?
  • How do you like your tea?
    (お茶はどうやって飲むのが好きですか?) お茶はどうしますか?

 

「どんな」の意味

「どんな状態か」と誰かの健康状態や、物事が順調に進んでいるかを尋ねます。また、物事が「どんなふうか」「どんな感じか」と意見を聞いたりもできます。

「どんな」のhow

  • How are you feeling now?
    (今どんな気分?)
  • How is your mother?
    (お母さんの調子はどうですか?)
  • How was your trip?
    (旅行はどうだった?)

 

how が使えない場合

how は「どんな感じか」意見を尋ねる場合があるものの、think を使って「どう思うか」と聞く際にはNGです。動詞が think の時は、what のほう。

というのも、"What do you think?"(どう思うか?)と聞かれたら、普通 "I think 〇〇" と答えるでしょう。〇〇の部分は、たいてい名詞か名詞節が来ます。

「どう思うか」というより、「何と思うか」と考えればいいかもしれません。

  • What do you think of him?
    (彼のことをどう思う?)
  • How do you think of him?

 

how do you like の用法 その2

先ほど「その1」で挙げた how do you like は「方法」を尋ねるものでした。

「その2」は、「どんなふうに好きか」 「どう思うか」と相手の気持ちや意見を聞くものです。

場合によっては、「~はいかがですか?」と何かを勧めるニュアンスになることもありますね。

  • How do you like my new shoes?
    (私の新しい靴はどう?)
  • How did you like the concert?
    (コンサートはどうだった?)
  • How do you like the soup?
    (スープはいかがですか?)

 

ノーマルのエイ
そういえば、さっきのは「どのように好きか」って意味だったね
ノーマルのソウ
直訳ではそうなる。今度のは「どんなふうに好きか」
ポイント

how do you like~? について、用法は3つある

how do you likeの意味

 

「どのくらい」の意味

この用法は、how の直後に形容詞や副詞が来るので判断しやすいです。

how much は「どのくらい多く」「(値段は)いくら」、how old は「どのくらいの年月を経た」「何歳」。

疑問文だけでなく、名詞節も導きます。その場合は「いかに~か」「どのくらい~か」といった感じで訳せばOKです。

「どのくらい」のhow

  • How often do you go swimming?
    (どのくらいの頻度で泳ぎに行くの?)
  • How much are those earrings?
    (そのイヤリングはいくら?)
  • How old is she?
    (彼女は何歳?)
  • Do you know how old he is?
    (彼が何歳か知ってる?)
  • They couldn’t tell exactly how far away the bridge was.
    (彼らは橋がどのくらい離れているか正確には分からなかった)

 

how much+形容詞 の場合

通常、how の後に形容詞が続く場合は、「how+形容詞」であって、わざわざ much を付けて「how much+形容詞」とは言いません。

  • We all know how important exercise is.
    (運動がいかに重要であるかは皆知っている)
  • We all know how much important exercise is.

 

ただし、比較級の形容詞の場合には how much を使います。much がないと、NGです。

  • They realize how much better life is.
    (彼らは人生がいかにより良いかを実感する)
  • They realize how better life is.

how+形容詞とhow much+比較級の形容詞

 

「なんて」の意味

最後は、「なんて~だろう」のように、驚きや強い感情を示す表現です。

通常は「how+形容詞 / 副詞+主語+動詞!」の形。ただアメリカ英語だと、くだけた言い方として、動詞が先に来て「how+形容詞+動詞+主語!」になることもよくあります。

「程度」を表す how が「どのくらい~か」なので、そこからより強調した言い方に変わっていったのかも?

もっと軽い感じで、何かに対してコメントする際に「how+形容詞!」だけの場合もあり。

「なんて」のhow

  • How beautifully she sang!
    (彼女はなんて美しく歌ったことか!)
  • How wonderful it is to see you!
    (あなたに会えてなんとうれしいことか!)
  • How clever am I!
    (私はなんて賢いのか!)
  • How crazy is that!
    (なんて馬鹿げてるの!)
  • "To my surprise, I found her waiting for me at the station." ― "How kind!"
    (「驚いたことに、彼女が駅で待っていてくれた」「なんて親切なの!」)

 

形容詞や副詞を伴わないこともあります。語順は「how +主語+動詞!」で、「どれほど~だろう」。

how の後に、much や何らかの副詞が省略されてると考えればよいでしょう。

  • How I love the summer holidays!
    (夏休みがどんなに好きか!)
  • How he wished he had been there!
    (そこにいられたらと彼はどんなに願っただろう!)

 

how と what はどう違う?

先ほど少し触れたように、how は「どんな」と「状態」を尋ねるのに使えるとはいえ、動詞が think の場合、how はNGでした。

他にも、人や物事について「どんな」なのかと「外見」を聞く場合には、how は使えません

困りのエイ
使う動詞によって、how か what か決まるんじゃないの?
横目のソウ
そうとも言えるが、もう少し踏み込んで考えたほうがいい

 

「意見」か「描写説明」か

how を「人」を主語にして使う時は、その人の体調など「状態や状況」を尋ねます。すなわち、「状態」について「意見」を聞くわけです。

一方、たとえば「上司はどんな人か」のように、その人の人柄だったり外見だったりの「描写説明」が欲しい時は、how でなく what~like になります。

  • How is your boss?
    (上司はどんな状態ですか?)
  • What is your boss like?
    (上司はどんな人ですか?)

 

「どんな人か」の意味では、like が必要です。

"What is your boss?" だと、「上司は何者ですか?」のようになってしまいます。これを普通の文に戻した場合、"Your boss is 〇〇."。

like があれば、"Your boss is like 〇〇."(あなたの上司は〇〇のようだ)と人柄や外見をきっちり示せます。

動詞は be動詞だけでなく、look などでも同様です。

  • What does she look like?
    (彼女はどんな風に見えますか?)

 

「物事」が主語の時も一緒で、「どんな外観か」は what を使って尋ねます。

how を使えば、物事が「どんなふうか」「どんな感じか」とざっくりした意見や印象を求めます。

聞きたいことによって、howwhat~like か使い分けないといけません。

形のない漠然とした「物事」の場合、what と how の境目が曖昧になるので、きっちりした説明が欲しい時は what~like、ふわっとした感想でいいなら how でよいかと。

  • How was the smoked trout?
    (スモークトラウトはいかがでしたか?)
  • What is the smoked trout like?
    (スモークトラウトはどんな風ですか?)

howとwhat~likeの違い

まとめ

how の用法はまだまだたくさんあるのですが、今回は what と比較したかったので、かなり絞り込みました。物足りなく思われたら、スミマセン…。

 

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(引用・参照元:Oxford Learner's Dictionaries, The Free Dictionary, Cambridge Dictionary, Merriam-Webster, LDOCE)